免疫能力が極端に低いラットが誕生したそうです(MSN産経ニュース)。免疫能力が低いラットは拒絶反応を起こしにくいので、ヒトの細胞を移植した「ヒト化ラット」を作りやすくなり、創薬研究などに役立つことが期待されるそうです。これまでも、免疫能力を極端に低くしたマウスは存在していたものの、マウスに比べ約10倍の大きさがあるラットでは技術が確立されていなかったそうです。ラットは一度に採取できる血液の量なども多く、創薬研究がやりやすくなると期待されています。ラットの受精卵に特定の人工酵素を注入し、免疫細胞のないラットを誕生させることに成功。ヒトのがん細胞や肝細胞などを移植しても、拒絶反応を起こさないことも確認したそうです。マウスよりもラットの方が扱いやすく、人間の身体の構造に近いなどの特徴があるので、創薬研究などに活用が期待できるということです。