健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

変形性膝関節症関連遺伝子

2012-09-07 08:30:20 | 研究
変形性関節症(OA)に関係する遺伝子が明らかになったそうです(Medisterニュース)。変形関座関節症は高齢者の痛みと障害の原因となる最も一般的な関節炎です。筋力低下、加齢、肥満などが危険因子となり、経年変化による一次性のものと、関節リウマチや怪我により発症する二次性のものがあります。平成19年の厚生労働省の報告では、重度の低いものも含めると、変形性膝関節症患者数は自覚症状を有する患者数で約1000万人、潜在的な患者数(X線診断による患者数)で約3000万人との推定もあるそうで、国民の4人に1人、高齢者の2人に1人という疾患です。欧州の重症変形性膝関節症患者7410人(80%が関節全置換術を受けた患者)を対象に、コントロール群は英国から11,009人を受け入れ、大規模ゲノムワイド関連解析(GWAS)を実施した結果、変形性膝関節症と有意に関連する遺伝子座を5カ所、閾値以下の遺伝子座を3カ所見出したそうです。この研究により将来の治療ターゲットのヒントが得られたそうです。
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