健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

世界で最も細い注射針

2012-09-21 08:30:28 | 研究
1日に数回、インスリンを注射している糖尿病患者は日本で約100万人いるそうですが、他にも成長ホルモンやワクチンなどを自己注射している患者もいます。こうした人たちの肉体的、精神的な負担を軽くしようと、世界で最も細い注射針が開発されたそうです(Science Portal)。先端部の直径が0.18ミリメートルのこの注射針は、「痛くない注射針」として2005年に販売した注射針よりもさらに0.02mm細いそうです。針はステンレス板を筒状に丸めて成形し、薬剤を抵抗なく注入できるように外径・内径とも根元で太く、先端に行くほど細いということです。皮膚への挿入をよりスムーズにするため、針の先端が日本刀の切っ先のような非対称刃面構造に加工しているとも。新しい注射針は従前品よりも直径が10%細くなった分、ヒトの皮膚表面に1平方センチメートル当たり100-200個の割合で存在する「痛点」に触れる可能性が低くなり、痛みを感じにくいそうです。これも日本の技術ですね。
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