1型糖尿病は小児や若年期に発病することが多く、T細胞と呼ばれる細胞などがインスリンを出す膵臓のランゲルハンス島のβ細胞を攻撃、破壊し、インスリンが不足して起きるものです(産経ニュース)。T細胞はリンパ球の1つで、全リンパ球の60~70%を占めています。残りの40%はBリンパ球と呼ばれています。このT細胞は、私たちの免疫システムにおいて重要な役割を担っています。T細胞にはいくつか種類があるのですが、この記事からではどのタイプのT細胞かは不明です(後で調べてみます)。このT細胞では「カテプシンL」というタンパク質分解酵素の働きが高いそうです。そこで、1型糖尿病のマウスにカテプシンLの働きを抑える阻害剤を投与したところ、攻撃のために使われる別の酵素を作るのに必要な物質ができず、結果としてランゲルハンス島β細胞への攻撃が抑えられたというのです。そして、インスリンを分泌するβ細胞が保存されて、血糖値は3分の1に、尿糖値はほぼゼロまで改善したそうです。非常に興味ある結果ですね。
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