健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

ミトコンドリア力!?

2010-11-10 07:12:07 | 研究
ミトコンドリア。この言葉は学校の授業で一度は習ったことがあると思います。細胞の中にある膜でできた装置(細胞内小器官:オルガネラ)の1つで、主に「エネルギーの製造工場」としての役割を担っているというものですね。そうです。ATP(アデノシン三リン酸)をたくさん合成している器官です。ミトコンドリアは細胞の種類により異なりますが、おおむね細胞全体の10~20%を占めており、大きさは約1万分の1ミリという(産経新聞)。このミトコンドリアは人体に必要なエネルギーを生み出すだけでなく、病気や新陳代謝、老化、若返りとの因果関係が指摘されているそうです。例えば、認知症の人の脳を調べると、健康な人に比べてミトコンドリアの量が少ないそうです。また、糖尿病はミトコンドリアの不調から始まり、パーキンソン病はミトコンドリアの機能が失われたことが原因だそうです。ミトコンドリアに働きかけ、いかに仕事をさせるかが若さ維持の第一歩と考いう主張もあるそうです。持久力系の運動、背筋を伸ばし、良い姿勢を保つ、寒いところで寒さを感じる、空腹を感じてエネルギーの枯渇状態をつくる、などの実践することがよいことらしいです。英国で2年前に発表された一卵性双生児を対象にした調査では、同じ遺伝子を持った双生児でも運動習慣によって老化の進み具合が違うことが分かったというのです。週に3時間以上運動する双子は、週に15分以下しか運動しない双子に比べて老化の進行が遅かったそうです。運動がミトコンドリアを活性化、老化スピードを遅らせていたこと。老化とミトコンドリアの関係がどこまで追求されているかどうかちょと分からないのですが、ある意味面白い視点だと思います。
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