フォト&クラフト工房Gorou's (写真、カメラ、万年筆、腕時計、etc.)

写真、特に沖縄の・・・ カメラ、万年筆、腕時計など蒐集、修理復活などなど・・・写真と物の世界に嵌っています。

50年前のニコンとキャノン

2018-02-10 07:00:00 | カメラ

50年前のニコンとキャノンのフラッグシップ

 ペンタックスS2ブラックを手に入れて以来、同時代の当然マニュアルフォーカス一眼レフ、フィルムカメラを引っ張り出して来ています。

ニコンFとキャノンぺリックスです。当時のフラッグシップカメラです。

 

 キャノンぺリックスです。私の好きなカメラです。洗練されたデザインがいいですねぇ。
 ボディー前面のレバーを押して絞りを絞り込むと同時に露出計スイッチをONにする、絞り込み測光方式です。測光範囲は、視野の中央部(18%だったかな)のみを測定する、スポット測光です。

 このぺリックスは、半透明のペリクルミラーを備えていて、ミラーは動かない固定式です。

 固定式の半透明ペリクルミラーです。透明なのでミラーがあるのか無いのか判りませんね。シャッターを切った時ミラーアップする必要がないので、ミラー跳ね上げのショックによるブレが抑えられます。
 キャノンは今も、先進的な技術を開発し続けています。新しい技術は、この頃から常にキャノンが先鞭をつけていました。それに比べてニコンは保守的で、堅実なカメラを作っています。
 このペリクルミラーの一眼レフは先進的ではありますが、結局主流にはなりませんでした。その後もキャノンだけが作り続けています。最新のデジタル一眼レフでも、高速で連続シャッターを切るには有利な機構です。ミラーによる光量の損失も、デジタルカメラではセンサーの高性能化により問題にはなりません。ほとんど動画レベルでシャッターを切ることができます。もっと普及してよい機構だと思うのですが・・・

 半透明のペリクルミラーは、レンズから入った光の70%をフィルムへ残りの30%をファインダーの方に導きます。そのためか当時の標準レンズのF1.4よりさらに明るいF1.2のレンズを備えています。つまりレンズから入った光すべて使うことが出来ないので、実質はF1.4位のレンズを着けていることになります。
 ファインダーの見え方は、30%の光なのにあまり暗くは感じません。

 ニコンフォトミックFTnとフォトミックファインダーです。フォトミックファインダーは、ファインダーに付いている露出計(左上に付いている円筒が受光窓)で外部からの光を直接測光する方式ですが、フォトミックFTnは、レンズから入って来た光を直接測光するTTL方式です。ちなみに一つ前の機種フォトミックFTは視野全体の平均測光ですが、このFTnは中央部重点測光です。中央部の60%、周辺部の40%の光を測定して露出を算出します。
 視野全体の平均測光では、明るい光源、極端な場合は太陽光、がある場合その光量に引っ張られて露出がアンダーになってしまいます。
 昔のレンズはコーティングが悪く、逆光ではハレーションで写真が撮れませんでした。しかしこの頃からコーティング技術が良くなって、逆光気味の場面でもコントラストのあるシャープな写真を撮ることが出来るようになって来ました。レンズ性能が上がったことによる、測光方式への機能要求があったのでしょう。

 レンズは、クロームには135mmF3.5、ブラックには50mmF1.4を着けています。

 

 久しぶりにフィルムを詰めて、スナップ街撮りに出かけようかな。

 

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ニコン、アサヒペンタックス、マニュアル一眼レフ/戦艦大和の測距儀

2018-02-08 07:00:00 | カメラ

ニコンとペンタックス、マニュアル一眼レフカメラ

 ブラックペイント塗装がイイ感じに剥げたアサヒペンタックスS2を手に入れました。

 レンズは東ドイツ製、プリマゴン35mm/f4.5です。年代物ですが、きれいな状態です。

 絞りはオートではありませんが、ストッパーが付いていてセットした絞り値を見ることなしにリングを回してセットできます。

 これは同じくM42マウントのオート絞り機構のあるタクマ―135mmです。AUTOとMの絞り切り替えができます。AUTOにしておくと、ファインダーは開放で見ることができて、シャッターを押した時にセットした絞り値になります。絞るためのシャッターと連動したピンがあります。

 ボディーはペイント塗装で、かどが剥げて地金の真鍮が見えています。これがイイんだなぁ。角は擦れて剥げていますが、平面の塗装は腐蝕してザラザラになっています。

 同じブラックのペイント塗装のニコンフォトミックFTn(TTL中央部重点測光/レンズから入った光を視野の中央部を重点的の測定して露出を算出する)です。こちらは比較的キレイな状態です。ペンタックスには、スーパータクマ―28mm/f3.5を着けてます。ペンタックスはボディーもレンズもニコンに比べると小さくて軽く、取り扱いが楽です。その分ちょっと、軟なところはありますが。

 この28mmはカビカビだったので、分解してクリーニングしました。

 特に真ん中の絞り周りのレンズがカビることが多いです。絞り機構があるので、空気や湿気が入りやすいのでしょう。

 ニコンFアイレベルとペンタックスS2です。ニコンFはペンタックスよりだいぶ大きいし、重いです。手前は、フォトミックファインダーです。

 ニコン(日本光学)は当時(1950年代)コンタックスを手本にレンジファインダーカメラ、ニコンSシリーズを造っていたのですが、ライカが同じレンジファインダーカメラM3を出して「あーダメだ。レンジファインダーカメラでは、太刀打ちできない」と、一眼レフカメラを作りだしました。それが写真のニコンF(アイレベル)です。このニコンFはファインダーが交換できるシステムカメラで、同時に露出を解放測光(レンズの絞りを解放した状態で絞った時の適正露出を表示する)で測定し、ファインダー内で表示するフォトミックファインダーも発売されました。(最初のモデル、フォトミックTファインダーは、外着けの露出計で測定するものでした)
 このニコンFの完成度は非常に高く、その後日本はカメラ大国の名を欲しいままにしました。それまでプロカメラマンや報道写真家のカメラは、ほとんどライカに独占されていたのですが、ニコンFが発売されるとライカは圧倒されてしまいました。

ー日本光学のうんちくー
 第二次世界大戦(太平洋戦争)の時、当時の世界最高性能、最強と云われた日本海軍の戦艦大和、艦橋の頂上に世界最大の測距儀が設置されていました。測距儀は左右先端部の光学光路窓からの視界の二重像を合致させることにより敵艦までの距離を測定するものです。左右の窓が離れていればいるほど、距離は正確に測定できます。ですから、大きいことには意味があるのです。
 これはレンジファインダーカメラの測距方法と同じです。と云うか、測距儀の機能をそのままカメラに取り入れたのがレンジファインダーカメラです。この大和の世界最大の測距儀を作ったのが、当時の日本光学です。
 さらにこの測距儀の凄いところは、アナログの光学コンピュータの機能を備えていました。測定した距離を、これも当時世界最大の主砲(46cm)の仰角に変換して表示するシステムです。敵艦までの距離を測距儀で測定すると同時に、それに届く主砲の仰角が算出され、迅速な攻撃が可能となるのです。これも、日本光学が製作しました。
 ちなみに大和主砲の射程距離は40㎞を超えています。40㎞といえば海上では水平線を超えた向こう側です。そのような長距離の測定をするため、大きくて高性能の測距儀を備えていたのです。敵艦のマストの先端でも見えれば測距儀で距離を測定し、水平線の手前、敵艦からは隠れて見えないところから攻撃できたわけです。なので当時の戦艦など長射程砲を備えた戦闘艦の艦橋は高く作られていて、その先端部に測距儀が設置されていたのです。高い位置からは水平線のより遠くまで見渡すことができるからです。
 第二次大戦当時最高の光学メーカーはドイツのカールツァイスですが、これにも負けないくらいのメーカーが日本にもあったのです。そしてそれら技術の運用を総合的に考えることができる力を、その当時から日本は持っていたのです。

 そんなこんなで私、ニコンには思い入れがあります。

 

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地元雪の日ひな祭り

2018-02-06 07:00:00 | 日記

2度目の雪の日つるし雛

 今年二度目の雪の日です。利根川の河川敷です。遠景は対岸のゴルフ場です。

 

  前回よりは積雪は少ないです。道路の雪はすぐ溶けてしまいますが、土手の法面の草地に積もっています。

 

 河川敷の広場、うっすらとした雪景色です。

 

 

 堤防に面して、お米屋さんがあります。何か感じがレトロな駄菓子屋さんの雰囲気で(すみません、いい意味でです)・・・和風喫茶でもしてくれたらよいのに。自販機しかありません。その横に、ひなまつりののぼりです。

 

 毎日通っている図書館の窓に、つるしびなが飾られています。私は、ただ本を読みに行くだけの図書館なのに、いろいろ工夫があって頑張ってます。

 

 図書館の中には子供のコーナーもあるので、お雛様が飾られています。小さい女の子が喜びます。

 

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リンゴの切り方

2018-02-05 07:00:00 | 日記

ホールディングナイフでリンゴをカットしてみました

 リンゴの種は正五角形の方向に入ってます。リンゴはその種の位置を割るように五個にカットします。

 実の裏を見ると、ガクのように皮がめくれています。その中心を縦に実の芯に沿ってカットします。

 こんな感じに、五個に切り分けます。

 

 上手く真ん中が切れると、種まで半分になります。種は硬い殻に包まれていて、これをたねごと片側づつ切り落とします。

 このようにリンゴの中心を実の半分だけカットするには、先の尖ったナイフが必要です。

 今まで使っていた ドイツBOKERのSolingenのナイフです。刃が薄くて、こちらも果物ナイフとしてとても具合が良いです。右は先日手に入れた、ホールディングナイフです。

 今回はブレードがクリップポイントタイプのホールディングナイフで切ってみました。大変具合がよろしい。
 シェラカップではなくて、ステンレスのボウルに入れてみました。「暮しの手帖」では、こんな感じで柿がカットされてシェラカップに入ってました。

 ブレードの切れ味がいまいちで種がカットされていなかったので、ダイヤモンドヤスリで研ぎました。

 リンゴは5弁のハナビラで、その花弁ごとのガク(花びらの根元にある小さな葉片)の名残りが実の裏側に残っているのでしょう。なのでそのガクの中心をカットすると、種の中心が切れる訳です。

 

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フォールディングナイフ(made in Japan)

2018-02-03 00:16:06 | 雑貨etc.

フォールディングナイフ(Japan made)とアーミーナイフ

 アーミーナイフは、VICTORINOX(ヴィクトリノックス)です。以前から持っていました。
 下2本はフォールディングナイフ(ブレードをグリップにたたみ込むことが出来る)で、ブレードの形はドロップポイント(上)とクリップポイント(下)です。こちらは、最近手に入れました。

ブレードの素材は、二本とも440STAINLESS です。

 特に上のドロップポイントの切れ味は、抜群です。軟らかいティッシュも、スーッと切れ込みが入ってしまいます。

 ブレードの大きさは、6.5cm程度です。ハンドル(グリップ)は、象牙風のプラスチックでしょう。

 by BST BASIC-TOOLS とあります。
日本製です。誤って刃を握らないようヒルトと呼ばれるストッパーがあります。

 

 こちらのクリップポイントが使い心地が良くて、気に入っています。ハンドル(グリップ)とブレードの大きさ、バランスがとても良いです。ブレードは、9cmあります。

 フォールディングナイフなのでハンドルの下に、ロックリリース(ブレードをハンドルに収める時にロックを外す)が付いています。ハンドルは、紫檀?製でしょうか。

 ”MAXAM JAPAN-S”とあります。
 ナイフには全く詳しくないのでどの様なメーカーなのか、分かりません。
 実は昨年の12月号だったか「暮しの手帖」にこのハンドルが木製のクリップポイント型ナイフで、柿の革をむいて、シェラカップに盛っている写真が載っていて、それに参った次第です。
 柿やリンゴをカットして皮をむくのに、誠に良さそうなナイフです。シェラカップに盛るのが、ナイフと相まってワイルドでイイですねぇ。
 べつに、果物ナイフを使えばいいのに・・・

 アーミーナイフはもう一本、HENCKEL製があります。これはアーミーナイフというのかどうか。ワインのコルク抜きが付いているのが気に入っています。

 

 ヴィクトリノックスには、ハサミが付いています。山型のバネが入っているのですが、これが折れてしまって付け替えました。下の金属片は、ハサミのバネの折れた根元のカケラです。新しいバネをはめ込むのに、苦労しました。

 ピンセットが付いてます。これも紛失していたので、手に入れました。とげぬき用です。ハードなアウトドア環境で使うナイフにしては、何か芸が細かいですね。
 スイスのアーミーナイフは、他にウェンガ-があります。ほとんど同じデザインのナイフを出しています。どちらかというと、ビクトリノックスの方がクラシックな感じかな。今も正規のスイス軍が本当にこのナイフを使っているのかは、???です。

 ここで一つ注意です。刃渡り5.5cm以上のナイフは、常時携帯することは法律で禁止されています。目的なしに持ち歩くことは法律違反になりますので、注意が必要です。アーミーナイフなども、機内持ち込みは禁止です。

 

 突然・・・Tennessee WHISKEY  JACK DANIEL'S

 ノベルティの瓶と同じ形のロックグラスです。ブレードランナーのデッカード警部が使っていた四角いグラスに似ています。ジャックダニエルは、チャコールで濾して作られたウィスキーです。イメージとしては香ばしい味を想像しますが、香りはトウモロコシなどを原料とするバーボン、アメリカウィスキーです。味は香ばしい辛口ではなく、甘くソフトでマイルドな口当たりです。今、結構気に入って1L瓶を買って、このノベルティグラスで飲んでます。
 フォールディングナイフで、今の時期だとリンゴかな、皮をむいた果物とジャックダニエルのロック、合うかなあ・・・

 

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