フォト&クラフト工房Gorou's (写真、カメラ、万年筆、腕時計、etc.)

写真、特に沖縄の・・・ カメラ、万年筆、腕時計など蒐集、修理復活などなど・・・写真と物の世界に嵌っています。

鹿島神宮、香取神宮、息栖神社の初詣

2016-01-23 00:00:27 | 日記

平成28年1月11日、鹿嶋神宮、香取神宮、息栖神社へ初詣に行ってきました

 少し遅くなりましたが、毎年行っている鹿嶋神宮、香取神宮、息栖神社の初詣のご報告です。

 まずは、鹿嶋神宮からお参りです。毎年のことながら1月は、初詣の客で大変混み合います。

 鹿嶋神宮の大鳥居です。門前には屋台がたくさん並んでいます。参拝客はこの鳥居をくぐってまず本殿へ、それから鬱蒼たる杉並木の参道を先へ進んで奥宮、要石、御手洗池をめぐって戻るコースが一般的です。御手洗池には茶店があって、そこで休憩して甘酒など頂いて戻ります。
 私は毎年初詣で
本殿にお参りし、古いお札を返してから新しいお札を戴いて奥宮、御手洗池と周ります。

 

 左の写真は、本殿から奥宮に向かう杉の巨木に囲まれた参道です。室町時代、鹿島新当流を開いた剣豪塚原卜伝が歩いた道だと思うと、心が引き締まります。神聖な場所であると感じさせられる、鬱蒼とした巨木の杉並木です。
 右は、奥宮の先の三叉路です。深い森が続いています。NHKのBS時代劇「塚原卜伝」のロケで使われた場所です。鹿嶋神宮の森は深くて人工物がないので、よく時代劇のロケ地として利用されます。


  鹿嶋神宮の門前の和菓子屋さん「丸三老舗」に”鹿嶋立ち”と言う銘菓があります。甘さ控えめの大変おいしい最中です。
 実は毎年この「丸三老舗」さんで鏡開きの日に、ふるまい汁粉を出してくれます。これが「おいしい!」こと、絶品です。これを頂きたいがため鏡開きの日に合わせて初詣に、お汁粉をいただくことが目的で、鹿嶋神宮に来ます。鹿嶋の"武甕槌大神(たけいかづちのかみ)"様、ごめんなさい。
 小豆の皮を取り除いた、白っぽい薄い小豆色をしたお汁粉です。小豆の何とも言えない爽やかな甘い香りがしています。これがお汁粉なのです! 小豆の皮ごと煮込んだものは、ぜんざいで、少し渋みがあり濃厚で砂糖の甘さが強調されます。それに比べると、皮が入っていないお汁粉は、さっぱりとした甘さで小豆の香りも爽やかで、大変上品な味です。
 店先で若いお嬢さんが、お接待してくれました。丸三老舗さん、ごちそうさまでした。来年も、よろしくお願いします。

 

 次に、神栖町の息栖(いきす)神社にお参りします。

  息栖神社の前にある常陸利根川の船溜まりから神社の鳥居を撮りました。この鳥居の奥に、息栖神社があります。
 鹿嶋、香取、そしてここ息栖も昔は利根川の水位が高く、互いに船で行き来していました。三社とも、川に接して一の鳥居があります。お参りは、船で一の鳥居に乗り着けて、そこから歩いて本殿に詣でたのでしょう。

 

 神社の門に置かれている碇です。むかし船の航行の安全を祈願して、奉納されたものです。古いものなので、錆びて朽ちてボロボロです。
 古い鉄なので、たたら製鉄で作られたものでしょう。もう20年以上来ていますが、だんだん朽ちて痩せ細ってきています。おそらく玉鋼だと思うので神社に「この碇を使って刀剣を作ってみたらいかがですか。」とお話したのですが・・・
 私は、ここ25年以上
居合を稽古しています。鹿嶋、香取、息栖は、三社とも武道を志す人たちの信仰を集めている神社です。それでと言いますか、実はこの碇の朽ちて崩れ落ちた欠けらを頂いて来て、神棚に祀ってあります。息栖神社のお札と一緒に。あくまで、落ちていた欠けらですので。
 息栖神社でも、古いお札を返して、新しいお札を戴いてきました。

 

 左の写真は、神社の前の船溜まりにある旧家です。非常に立派なお屋敷で、船溜まり、つまり港な訳ですが、その管理やこの地域の船の運航を管理していた家柄かもしれません。
 右の写真、船溜まりの目の前は常陸利根川です。常陸利根川は霞ケ浦から流れ出る川で、大きく雄大な景色です。

 

 香取神宮です。香取神宮は、国家鎮護の神として皇室から崇敬されています。
 また香取神宮は、剣聖飯篠長威斎がここで神託を得て、天真正伝香取神道流を創始しました。裏参道に墓があります。ここもいつもお参りします。
 その墓石は斜め半分に割れています。武道を志す人が、墓石の欠けらを持ち返っているとの噂があります。それで墓石がだんだん痩せてきていると。
 勿論、私はそんな不届きなことは致しません。念のため。

 

 香取神宮も毎年初詣の時期は大変賑わっていて、門前ではお餅やお団子などが売られています。
 こんなシャレたカフェもあります。和菓子屋さんの併設です。

 

 

 

 日本の剣術は、代々神社の神官に伝えられていて、その発祥の地が鹿嶋、香取だと言われています。銘菓の名前になっている”鹿嶋立ち”とは、鹿嶋で剣術の訓練をした防人が、遠く九州に旅立つことです。
 ちなみに神社の格は、一番上位が「神宮」で、続いて「大社」、「神社」、「産土社」の順になります。したがって鹿嶋、香取は一番格の高い社となり息栖は神社なので少し下がります。
 鹿嶋、香取はどちらか一方だけお参りすると片参りと言って、お参りしなかった方の神様がやきもちをやくと言われているので嫌われます。武道を志す人には、息栖神社を含めたこの東国三社が信仰されていて、お参りするときは三社を一緒に周ります。
 
神様は、初詣を2月の節分まで受け付けてくれますので、皆さんどうぞお参りしてきてください。

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