フォト&クラフト工房Gorou's (写真、カメラ、万年筆、腕時計、etc.)

写真、特に沖縄の・・・ カメラ、万年筆、腕時計など蒐集、修理復活などなど・・・写真と物の世界に嵌っています。

ダイバーズ・ウォッチ インビクタの修理

2017-08-05 10:11:03 | 腕時計

WR200Mダイバーズ・ウォッチ、インビクタ(INVICTA)の修理

 INVICTAは、もとはスイスの時計メーカーですが、1990年代にアメリカに拠点を移して、ビックケースのダイバーズウオッチ、クォーツ時計を作っています。

 動きが渋く、遅れる症状です。スクリュウータイプの裏蓋を外して電池を取り出し、テスターで電圧をチェックしましたが正常です。よく見ると日付表示窓の枠が文字盤から剥がれて、針に引っかかっていました。リューズを抜いて、ムーブメントを取り出します。

 WR200Mの防水機構のクロノグラフです。時刻合わせのリューズの左右に、ムーブメントの接点を押すボタンがあります。

 4時の位置にDATE表示の窓があります。その枠が剥がれていました。これを極少量のクリヤーボンドで接着します。枠は薄い金属製で非常に軽いので、接着剤はほんの少しで大丈夫です。
 文字盤の接着剤は古くなると劣化して、剥がれて来ます。時刻目盛りにも金属の枠が貼り付けられていますが、これもそのうち剥がれてくるかもしれません。今の装飾性の強い時計は耐久性の面からは、あまり良いとは言えませんね。

 裏蓋はスケルトンです。リューズは樹脂製で、細い巻き芯に取り付けられています。
 巻き芯が錆びついていました。防水機構は、リューズの箇所が一番弱いです。水が浸透してきてスチール製の巻き芯が錆びてしまったようです。ただし内部までは入っていません。文字盤の腐食はありません。

 クォーツで何となく動きが渋いという症状は、針まわりなどの物理的障害が原因です。回路まわりに障害がある場合は、全く動かなくなります。電池切れの時も、同様です。

 

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コメント (3)
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