みどりの地味な生活

日々のつぶやきと生活記録

今日は映画

2010年09月26日 23時53分05秒 | お楽しみ
ちーちゃんと『悪人』を観に行った。


ANAの機内誌に吉田修一の連載コーナーがある。
毎月飛行機に搭乗する機会が無いのが残念だけど
飛行機に乗る時は読むのを楽しみにしている。
前回、福岡に帰省した時に読んだら『悪人』の取材旅行のことだった。
私はそれを読んで『悪人』という映画が公開されることを知った。
慣れ親しんだ福岡・佐賀を中心にした話なのですごく興味を持った。

んで、映画はとても良かった。
誰かの批評にあった「地方の閉塞感と人との繋がりが希薄になった現代社会を反映」
まったくその通り。
ああいう事件は自分の身近なところで起こっても不思議じゃない。
孤独を紛らすために出会い系サイトで異性と知り合う。
だけどその関係はバーチャルでもろい。
簡単に出会って、いつ切れてもいいような関係。
普段の生活では決して知り合うことのない人種と知り合う。
そんな出会いの中にも本物の出会いがあったと信じ、一緒に逃亡する。

冒頭からいきなり天神の三越前が出てきたり
深津絵里の勤務先が佐賀の大和IC近くのフタタだったり
殺された女性が死ぬ数時間前に鉄なべで餃子食べてたり
けやき通りで柄本明が大学生につかみかかったり
もんのすごいリアルさ。
観た後に色々と考えさせられるが、満足感のある映画だった。
「妻夫木も金髪にすると野暮ったいね」とちーちゃん。同感。
金髪と黒髪のまだら具合が何とも品が無くて野暮ったくてダサい。
完璧な役作り。すばらしい。

おまけ。
一緒に映画観たちーちゃん。
旦那が選んだライダーズジャケットがピンク×ホワイト系で
レディース総長みたいだからイヤ!だそう。