一生

人生観と死生観

残るものに福

2009-11-22 14:27:48 | 哲学
11月22日 曇り一時小雨のち雨
 寒い!季節は冬に行進中、此のくらいの寒さに音をあげてはいけない。
 さて今日は日曜。旧約聖書の中に散見する残りのものという思想がある。ユダヤの民は繁栄を重ねた末に道徳的な堕落をして、神に背き、その結果故郷を追われて地上をさまようものとなった。滅び寸前で神に立ち返り、破滅を免れた残りの少数者が次の時代の担い手として歴史の中に登場し、そして国家と民族を再建するというのである。事柄は深刻なようだが真理が含まれている。
 残り物になにがある?福があるなど謎かけすれば、欲張り人間は残り物に手を出し、そしてお腹を痛めてうんうん唸るかもしれないが、神の摂理はそういうことではない。残ったものは不幸にして先に逝った人々を思い、謙虚にしかし不退転の決意を持って先に進まねばならぬ。

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