一生

人生観と死生観

わが国の官僚制度

2009-11-27 16:03:05 | 哲学
11月27日 晴れ後曇り
 鳩山内閣において行なわれている業務仕分けは国民には概して好評。しかし直接利害関係者の強い抵抗があるのははじめから覚悟の上でのことか?今までの官僚統制は長い長い歴史を持つ。明治時代に近代国家として発展するために、いわば明治官僚制とでもいうような制度を作った。これは諸外国の制度を参考にしたとは思うが日本独特のものも多分あったであろう。100年もやっているうちに機能不全を起こすのは当然だから、この際新しいやり方で制度を見直すのは大いに結構で、歓迎したらよい。しかし事業仕分けの弱点は、短時間で深く考えずに独断、速断する恐れがあることだ。科学技術関係の予算カットは野依良治氏はじめノーベル賞学者たちが猛反対し、もともと理系の鳩山首相も同情的だから増額になるだろう。官僚天下りは官僚たちの自己増殖主義の現われといったところがある。辞めても就職先があるからこそ次官候補に席を譲ることができるというシステム、それを温存しては国の事業は身動きが取れなくなる。民間も困る。ただ官僚も人間だから人間らしく扱わなければならない。

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