7月12日に発売されたシグマの「DP2 Merrill」。
同社のデジタル一眼レフ「SD1 Merrill」と同じFoveon X3 Merrillイメージセンサーを搭載する、贅沢なコンパクトカメラ。
デジカメWatchにレビュー記事が載っていて、参考になります。
レビューの内容をまとめてみると、
- 課題だった画像処理とメモリーカードへの書き込みが大きく改善されている。
- 新しいレンズが使用され、フォーカスリングを備えたことから、シビアなピント合わせが必要なときなど心強い。
- 解像感は高く、色乗りもよく、改めてフォビオンセンサーのスゴさを実感できる。
- RAWとJPEGの画質の違いが目立つ。JPEGで撮影した画像のダイナミックレンジはRAWに比べて狭く、ハイライトが飛びやすい。色再現性もRAWのほうがナチュラル。
- ノイズについては、RAWではISO800あたりから、JPEGではISO400から少しずつ目立つようになる。従来のDPシリーズからみれば改善された。
- フォーカスフレームが改善された。
- 液晶モニターが拡大。
- 内蔵ストロボは廃止されたものの、総合的に操作性は向上。
- バッテリーの持ちの悪さは従来通り。2~3個の予備バッテリーを持ち歩く必要がある。
といったところ。
実写画像が豊富に紹介されていますが、解像感の高さはAPS-Cサイズのセンサーとは思えないもの。100%画像を見ても、隅々にいたるまで克明に描写されています。すごいです。
書き込みの遅さが象徴的に示すように、「普通のカメラではない」という印象だったシグマのカメラですが、かなり普通のカメラに近いレベルになったようで、しかもこういう実写画像を見せられると、がぜん手に入れたくなりますね。
ただ、このレビューでは触れられていませんが、別のブログのレビューで指摘されていたのが、周辺部でとくに目立つという「緑被り」の問題。
デジカメWatchの実写例のうち、レンガ模様の壁面を見ると、その周辺部の緑被りがごくわずかにあるように感じます。
それと、高感度でのJPEG撮影画像はひどいですね。ISO3200、6400では色がなくなってしまっています。
デジカメWatchによると、『DP2 Merrillもこれまでのフォビオンセンサー搭載モデル同様、RAWフォーマットで撮影することを基本とするカメラ』だそうで、RAWで撮影すればいいわけですが…