梅若能楽学院会館 八月七日
番組
●能 『橋弁慶』
武蔵坊弁慶:寺井栄 牛若丸:藤波重光 後見:武田志房 観世芳伸
弁慶ノ従者:清水義也 都ノ者:河野佑紀
地謡:角寛次郎 新江和人 坂井音隆 岡本房雄 上田公威 津田和忠 高橋弘 山階弥右衛門
笛:内潟慶三 小鼓:古賀裕己 大鼓:原岡一之
●狂言 『酢薑』
酢売:野村萬 薑売:野村万蔵
●能 『半蔀』
里女 夕顔女:観世清和 僧:殿田謙吉 所ノ者:能村晶人 後見:武田宗和 坂口貴信
地謡:坂井音晴 野村昌司 北浪貴裕 浅見重好 関根知孝 観世恭秀 中島志津夫 井上・・
笛:一噌隆之 小鼓:亀井俊一 大鼓:佃良勝
●能『野守 白頭』 野守ノ翁 鬼神:片山九郎右衛門 山伏:宝生欣哉 春日ノ里人:野村虎之介
後見:山階弥右衛門 武田尚浩
地謡:野村四郎 武田文志 坂井音雅 小早川修 高梨良一 井上裕久 岡久広 武田宗典
笛:杉 信太朗 小鼓:曽和正博 大鼓:守家由訓 太鼓:観世元伯
外は33℃とかいう猛暑のせいか、ところどころ空席があった。
さて「橋弁慶」。弁慶のイメージとしては、剛勇無比・知略縦横・天下の豪傑というところだと思うが、今回は違うのではないのかなと思う。お座敷でお見せする?ような大人しい感じの弁慶だった。このような「橋弁慶」もあるのだというところか。「半蔀」は良かった。ゆったりとしかも美しく、たゆとう時間の流れの中に遊ぶような、外は真夏の暑さというのに舞台の上はまるで、異次元。すばらしい装束・すばらしい地謡・風情を感じる作り物等など。もの想いに沈む夕顔をイメージするけど、家元の声はちと大きいのではないのか。弁慶でないのだし・・・。「野守」の鬼神の舞は楽しめました。