言葉のクロッキー

本とかテレビその他メディアから、
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その他勝手な思いを日記代わりに。

映画 ボレロ

2024-08-12 | 映画 音楽

ラヴェルのボレロ その曲がどのようにして生み出されたのかを映画化した作品

ことの起こりは ダンサーからの作曲依頼

ラヴェルは どんな物語のダンスかを訊ねると ダンサーは そんなことはどうでもよい 官能的な音楽を と返す 

曲の長さは17分程度    期限を切られる

しかし何時までたっても 何の曲想も浮かんでこないことに苦しむラヴェル 

会場も予約したし そろそろ振り付けを と思いダンサーが訪ねてきても 何も出来ておらず 嘘を並べるラヴェル

町工場での 激しく打ち合う機械音 その騒々しくも 規則正しい音に   または  目覚まし時計のチクタクと刻む音に  または  流行歌の節に・・・・     曲のヒラメキを求めるラヴェル

苦心の末 浮かんだ1分間のメロディー そしてその曲想を 17回 次第に音量を上げてゆき 繰り返すことを思い立つ

           


やがてダンサーは 振り付けたダンスを ラヴェルに披露したが その官能的なダンスを ラヴェルは受け入れることができず 憤慨し 楽譜を燃やしてしまう

しかし ダンサーは 変えることは無く  初演は大成功

映画のなかに溢れる タバコの火 煙  当時のパリの社交界 T型フォード?のTAXI NEW YORKのジャズクラブ ダウンタウンの夜の風情 のどかな海岸・・・・
 
ピアノだけでなく ジャズ クラシック アフリカの民族音楽 流行歌  等々 音に溢れ パッチワークのように現れ楽しい    もっとも出だしの辺りのピアノは騒音に聞こえたが

エンディング 白黒のスクリーンに豪快・華麗にボレロを舞う男性・・・元パリ・オペラ座の有名ダンサーとか    映像美も含め 素晴らしい

また 翻訳が 詩を読んでるようで 良かった

監督:アンヌ・フォンテーヌ  主演:ラファエル・ペルソナ
製作:フランス 原題:BOLERO  上映時間:121分
字幕翻訳:松岡葉子

                                フライヤーより転写
写真は全てユーチューブの公式ホームページよりお借りしました