「流山の素浪人」の時々雑感・日々雑感

初老になった私の身の回りで起こる、何気ない出来事をブログにし、回転がめっきり遅くなった脳みそに「喝」を入れたい。

戦前のミクロネシア諸島統治の記録を観た

2014年11月02日 18時18分05秒 | 日記
昭和8年に海軍省が制作し全国で公開された、南太平洋のマリアナ、
パラオ、マーシャル等のミクロネシア諸島を統治していた記録映画
「海の生命線・我が南洋群島」のコピーが友人から送られてきた。

  

長い間、行方不明になっていたフィルムが新潟で見つかり、NHKが
傷んだフィルムを修復した上で放映したコピーだ。

大正3年に勃発した第1次世界大戦、その戦乱に乗じ、スペインと
ドイツが占領していたミクロネシアの諸島を、日本が奪還して統治
をすることとなった。

  

その頃の日本は、陸軍が朝鮮半島から満州を、
そして海軍はミクロネシア諸島を統治する。
陸軍と海軍の競争意識が色濃く出ていた時代だった。

    

フィルムを見る限り、島民の教育や産業振興に勤め、真珠湾攻撃までは
平和的な統治をしていた姿が見て取れる。

この時代は、陸軍と海軍が競って領土、領海の拡大を図り、
結果的には、米国を相手に太平洋戦争に突入することになった。

このフィルムは、大変貴重な資料であり、NHKのアーカイブに登録
されていると思う。