goo blog サービス終了のお知らせ 

MATTのひとりごと

ご覧いただいた際に何か一言でもコメントを残していただけると励みになりますのでよろしくお願い致します!!

話題の「チャットGPT」に尋ねてみました。(2023年4月16日)

2023年04月16日 | MATT本

最近、TVやネットのニュースで話題となっているAIシステムの一つ「チャットGPT」に質問をするときわめて短時間にしっかりとした言葉で返事が返ってくるとのことでしたので、私の著書について尋ねてみました。
このシステムは2021年9月までにネット上に広まっている情報を収集したうえで日本語として適切な言い回しで答えてくれるとのことで、どのような答えが返ってくるかが楽しみでした。

==============================

まず2007年に出版した「ウクレレ快読本


についての問い合わせに次の回答が返ってきました。

小林正巳 ウクレレ快読本
「ウクレレ快読本」とは、小林正巳が執筆したウクレレの教則本のことです。この本は、初心者から上級者まで幅広く利用できるように、基礎から応用までを丁寧に解説しています。
「ウクレレ快読本」では、ウクレレの演奏テクニックやコードの進行、リズムやスタイルなど、さまざまな要素を取り上げています。また、有名なポピュラーソングや民謡などの楽曲も収録されており、それらを演奏するための指示も詳細に説明されています。
小林正巳は、ウクレレを通じて音楽を楽しむことの大切さを訴え、この本を通じて多くの人々にウクレレの魅力を伝えました。現在でも、「ウクレレ快読本」は、初心者から上級者まで幅広く愛され、ウクレレの教則本として定評があります。
--------------------------------------

本書の目次は次のようなものです。

上記「回答」で赤色で表記した部分が実際と異なります。
まず「ウクレレ教則本」ですが、本書での「教則本」の要素としてはChapter 2に僅か記載されていますが、全体的には、従来あまり存在しなかった「ウクレレにまつわるエピソード集」という構成になっています。
このあたりはチャットGPTの予想しない分野だったのかもしれませんね。
でもさりげなくまとめる能力はスゴイですし、これがウィキペディアにでも載ると大半の読者が信じ込むことでしょう。

続いて2008年に出版した「ハワイアン音楽快読本

について尋ねてみたところ、以下の回答が参りました。

小林正巳 ハワイアン音楽快読本
「ハワイアン音楽快読本」とは、小林正巳が執筆したハワイアン音楽の教則本のことです。この本は、ハワイアン音楽に興味を持っている人々に向けて、基礎から応用までをわかりやすく解説しています。
「ハワイアン音楽快読本」では、ハワイアン音楽の特徴や歴史について紹介されています。また、ウクレレやスチールギター、ベースなどの楽器の演奏方法やコード進行、リズム、ボーカルなど、さまざまな要素が詳細に解説されています。
さらに、ハワイアン音楽の代表的な楽曲やスタンダードナンバーも収録されており、演奏するための指導も詳しく解説されています。小林正巳は、ハワイアン音楽の魅力を伝えるとともに、日本人がより楽しく演奏できるように、独自の解説方法を用いてわかりやすく説明しています。
「ハワイアン音楽快読本」は、ハワイアン音楽を愛する人々にとって、入門書としてはもちろん、上級者でも新たな発見がある教則本として高く評価されています。
-----------------------------------

本書の目次です。


確かにたくさんの楽譜は掲載していますが、単に曲の紹介が目的なだけで「教則本」としての指示は何一つ記載していません。
本文には各種楽器の工作記事はありますが、演奏法については一切触れていませんし、逆に貴重な資料のCDや書籍の紹介記事には全く触れていません。何を見て答えてくれたのでしょうね。

上記と同様ですが、このままウィキペディアに載らないことを祈っています。

さて、続いて2010年に出版した「初歩のスチール・ギター入門

についてたずねたところ、こんな回答が。

小林正巳 初歩のスチール・ギター入門
「初歩のスチール・ギター入門」とは、小林正巳が執筆したスチール・ギターの教則本のことです。この本は、スチール・ギターを始めたばかりの初心者に向けて、基礎から演奏技術を身につけるための指導書となっています。
「初歩のスチール・ギター入門」では、スチール・ギターの基本的な演奏技術や指使い、タブ譜の読み方、リズムやフレーズの作り方などが解説されています。また、有名な楽曲の演奏方法も詳しく紹介されており、初心者でもわかりやすく学ぶことができます。
小林正巳は、スチール・ギターの持つ美しい音色や表現力に魅了され、自身でもスチール・ギターを演奏しています。そのため、「初歩のスチール・ギター入門」では、小林正巳の独自の演奏スタイルやアドバイスが豊富に盛り込まれており、初心者でも自然に美しい音を奏でることができるようになるでしょう。
「初歩のスチール・ギター入門」は、初心者から中級者まで幅広く愛用されているスチール・ギターの教則本のひとつであり、スチール・ギターの奏法を学ぶための入門書として、多くの人々に親しまれています。
-----------------------------------------------------------

本書の目次はこのようなものです。


さすがに「入門」と謳っているので、「教則本」は正解です。
でも、AI(人工頭脳)の脳内のお花畑?を全面的に展開した結果、著者が思ってもいないことを紹介して下さっています。

上記2冊が型破りな内容だったためチャットGPTでは「テキトー」な解説になっていましたが、本書に対する解説はまぁまぁ当たらずとも遠からずの紹介記事になっていますね。

==================================

続いて2022年に出版した「弾いて見たかったあのスチール・ギター名曲10選

について尋ねてみました。
チャットGPTのデータ収集時期よりあとの出版ですので、当然のことながら「データが見当たりません」という回答になると思っていたのですが、なんと無理やり!回答をデッチあげてきました。
もしこれがウィキペディアに載ったら読者はどう思うでしょうね!

小林正巳  弾いて見たかったあのスチールギター名曲10選
小林正巳さんは、日本のスチールギター奏者であり、多くの名曲を残しています。以下は、私が選んだ小林正巳さんが弾いてみたいと思うスチールギターの名曲10選です。
1. 風に吹かれて(原曲:松任谷由実)
2. 愛は花、君はその種子(原曲:山口百恵)
3. 涙そうそう(原曲:夏川りみ)
4. 北の国から(原曲:加藤登紀子)
5. 世界中の誰よりきっと(原曲:沢田研二)
6. 恋人よ、おやすみ(原曲:松田聖子)
7. 時の流れに身をまかせ(原曲:小林旭)
8. 真夜中のドア(原曲:松原みき)
9. 春よ、来い(原曲:松任谷由実)
10. 青春の輝き(原曲:森進一)
以上が私がおすすめする小林正巳さんのスチールギター名曲10選です。それぞれがメロディアスで美しく、スチールギターの音色にぴったりの楽曲ばかりです。
----------------------------------------------------------------

実際の本書目次です。大半はハワイアン曲であることをご確認ください。


なんとチャットGPTの回答は突然現れた誰だかわからない「私」が選んだ曲がずらりと並んでいるではないですか。
これらの曲を「選んだ」根拠も一切不明ですが、堂々と「正しい日本語で」紹介されると信じるかたが現れても不思議がありません。
因みにこのあと同じ質問をしたところ毎回ことなる曲が「紹介」されました。

======================================

いままででもネット上には尤もらしい「フェイク記事」が横行していましたが、このチャットGPTの登場で誰でもが簡単にフェイク記事を作成できることに脅威をおぼえます。

記事を読む側の「真贋判別能力」が一層必要になりますが、AIの方がうわてでしょうからあまり期待はできない世の中になりましたね。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第167回オハナ・ウクレレ・パ... | トップ | 第168回オハナ・ウクレレ・パ... »

コメントを投稿