場末の雑文置き場

好きなことを、好きなときに、好き勝手に書いている自己満ブログ。

男の子の色、女の子の色

2015年01月06日 | ジェンダー・家族等

私が通っていた小学校では、書道セットと図工セットはみんなで同じ物を一括購入して、色だけ2色(赤と黒、あるいは青とピンク)から選ぶシステムになっていた。
私はランドセルは赤いものを背負っていたし、書道セットは普通に赤を選んだ。ただ、図工セットは青を選んだ。青とピンクがあったんだけど、ピンクはどぎついピンクで、青は緑がかった綺麗な色だったから。これでピンクを選ぶ人なんているの、って思ったのに、クラスの女子の8割くらいはピンクを選んでいたのを見てビックリした。女子で青を選んだのは私の他に一人か二人くらいしかいなかったように記憶している。
私は何も考えずに好きな色を選んだんだけど、女子はピンクを選ぶもの、という暗黙の了解があることをそのとき知った。

私はピンクが嫌い。もともと好きな色じゃないかったど、女はこれを好むものなんだという周囲の押し付けがあるので尚更嫌になった。
男の子の好む色はコレ、女の子の好む色はコレって最初から勝手に決められていて、型にはめられてしまうことにずっと疑問を感じていた。私は緑が好きなんだよ、明るい色を勧めないでよ、ほっといてよって。
色の好みって性差より個人差の方が大きいんじゃないかな。ピンク色を好む女性は実際一定数いるだろうけど、ピンク以外の色を好む女性はそれ以上に多いだろうし。

女子とピンクと聞いて今でも思い出すのが、とある女子大のパンフレット。
大学受験のとき、いろいろな大学からパンフレットが来たけど、この大学のはものすごく印象に残った。悪い意味で。
開いてみると「友達を作ろう」ってそればっかり書いてあって、どんな勉強ができるかについては一言も触れていなかった。本当に。一切。何も。
ビックリした。大学って勉強しに行くところじゃなかったの?
そんで、全ページピンクで、ハートがモチーフという典型的なアレ。
すげえ女をバカにしてんな、これ考えたのおっさんだろうな、と子供ながらに思った。今思えば、あれがダサピンクというやつだったのかもしれない。

ただ、ダサピンクっていうのはむしろピンクが好きな女性の方が抵抗感があるみたいね。ダサくないピンクならいい、らしい。
私はそもそもピンクそのものに抵抗感があるのでダサくないピンクってどんなもんかわからんし、ダサいのとダサくないのを並べて見せられたとしても違いがさっぱりわからんけど。