まず思ったのが、これでサスペンスでの一條さんの生存率が少し下がってしまったな、ってこと。サスペンスでは滅多に死なない一條さんがまさか死ぬなんて。
前回のテレビ出演時は犯人で、しかも犯人と分かる前から出ずっぱりでメッチャおいしい役だったのにな。推しが犯人って嫌な人もいるらしいけど私はむしろどんどんやってほしい。犯人役っておいしいと思うので。そういうわけで犯人役だったらいいなと思って見てたんだけど、残念ながら死体役の方だった。
若干嫌な予感はあった。そして深夜に電話をかけてくるシーンで「あ、これ死ぬわ」と確信した。
でも出番自体は割と多かったかな。中尾彬よりも多かったと思う。死んでからも回想シーンには出てきてたし遺体としての活躍(?)もあったので画面に映っていた時間は割と長めだった。こういうコンセプトのドラマなら死体役もまあアリっちゃアリかも。
それにしても30歳設定って……。30年がキーワードみたいになってたからその年齢にも何か意味があるのかと思ってしまったじゃないか。わざわざ実年齢より10歳も若い役をやらせるからにはきっとあの年齢に深い意味が……と思いきやなんの意味もなかった。
たとえば30年前の被害者が死の直前に残した子供で、父の死の真相を探るべくあの会社に潜り込んでる、とかそういう話かと思ったんだ。つまりあの記者と実は親子でいろいろ連絡を取り合っていた、とか。全然無関係だったけど。
ちょっと嬉しかったのは、階段からの転落死というサスペンスでよくある死因についての考察が入っていたところ。なんでサスペンスだと階段から落ちたくらいで人がポンポン死ぬのってずっと違和感があったから今回そこに突っ込んでくれてちょっと嬉しかった。
その代わり主人公が一人でノコノコと犯人に会いに行って殺されそうになるという、実にサスペンスらしいツッコミポイントはしっかりあったけど。
今回の役はいつもの一條さんっぽくなかった。どこがって、一番は死んでしまうところ。いまだに仮面ライダーガイのイメージで見ている人にとっては意外だろうけど一條さんがサスペンスで死ぬのはめちゃくちゃレアケースなので。
これまでも死体になったことはなくはないけど珍しくて、犯人に襲撃されるけど危機一髪のところで助けが入ったり、犯人から襲撃されて意識不明の重体になるけど息を吹き返したり、脅迫という死亡フラグを立てても自分は死なずに脅迫された人の方が死ぬ、とか驚くべき不死身っぷりを色々見てきたので。
あとは自分が間接的な原因となって妻や恋人などが殺されたり逮捕されたら完璧にいつものパターンと言える。
最近の一條さんのサスペンスでの扱いの良さは科捜研の女>>>>遺留捜査>>今回かな。2018年の「遺留捜査」を最近のものとしてカウントしなきゃならないのが悲しいところだけど。もっといろいろ出てほしいな。金井勇太か笠原秀幸くらいのポジションになってほしい。