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「仮面ライダー龍騎」第1話~第16話感想

2016年04月27日 | 特撮

「仮面ライダー同士で殺し合う話がある」って聞いて、なにそれ面白そうって思って数年前から気になってはいたんだけど、見始めたのはつい最近。DVDを借りて第四巻まで見た。これが予想していた以上に面白かった。好きだわこういうの。
やっぱり、正義の味方が悪の組織をぶっつぶす話よりも、利己的な人間同士のドロドロとしたぶつかり合いのほうがドラマとしてはずっと面白いな。

最近の仮面ライダー作品より子供向けテイストが薄い、気がする。「いい年して私はなにを見てるんだ」っていう葛藤なしに素直に見られた。
というか、本当に朝の子供番組なのかって思うくらいキッツい表現が出てくるな。規制が厳しくなっている今ならできないだろうな。

一般人が容赦なく犠牲になるし、殺され方も結構怖いものもあった。特に、壁から死体の手が出てくるシーンと、ひとつの車両の人間が全員消えるシーンはショッキングだった。
これ、子供の頃に見てたらトラウマになってたかも。鏡が怖くなったりしそう。多感な時期をとっくに過ぎた今だから全然平気だけど。
ただ、こんなに行方不明事件が多発している割にはみんな何事もなかったようにのんびり暮らしてるところが不自然な気はしなくもない。まあ、そこは突っ込んじゃいけないところなんだろうな。

音楽と演出も結構好みだ。オープニングテーマに入るときとラストで鏡が割れる演出とか。ライダーの数が多くて全員変身ポーズが微妙に違うのも楽しい。

演技に関しては、真司は特撮の主人公にしては最初からなかなか安定していて上手いと思う。それに編集長役で津田寛治がいるので編集室のシーンは令子さんがいなければ安心して見られる。キーキャラであろう神崎兄妹と令子さんの棒読みはひどいけど、特撮はそういうものだと最初から割り切ってるから無問題。

優衣のビジュアルは好きなんだ。ショートカットっていうのもいいし、声が低めで、服装が露出度の低い、割と野暮ったい感じなところも大変好み。ただ棒読みだけど。

ライダーは6人目まで出てきたところ。みんなキャラが濃い。そしてまともな人間がほとんどいないところが実にいい。

蓮はツンデレでめんどくさい。根は優しいんだとは思う。なんだかんだで真司のこと気にかけてるし、ピンチになったらちゃんと助けてくれるし。
でもいろんな意味で尖ってる。すぐ人に喧嘩売って面倒事起こすし。キャラとしてはわりと好きだが決してお近づきにはなりたくないタイプだ。

ライダーたちは曲者ぞろいではあるけど、今んとこ期待以上の悪党ぶりを見せてくれたのは須藤くらいかな。あの人の極悪さはかなり衝撃的だった。しかも職業が刑事。あまりにもあっさり退場してしまったけど、その最期もインパクト十分だった。

北岡は悪徳弁護士だし基本的には嫌な奴だけど、赤の他人の手術代を払ってくれたりする優しさもあるしな。
芝浦はただの厨二病を患ってるクソガキ。須藤刑事を見た後だと、こいつのやってることなんてちょっとタチの悪い子供の悪戯程度にしか見えん。口と態度は悪いが、人は殺してないし。嫌な奴なのは確かだけど極悪人というほどでもない。
見た目だけなら芝浦が一番好みかな。性格はアレだが、可愛い顔してる。

手塚は珍しくまともでいい人だ。登場シーンもすっごい怪しげに見えたし、ビジュアルにも悪役っぽさを感じて、第一印象でこいつ絶対ヤバい奴だと決めつけてたのに。真司のカードを取り返してきてくれて、一緒に蓮と芝浦の戦いを止めに行こうって言うシーンには痺れた。
問題のある人が多いのは楽しいけど、やっぱりそればっかりだとアレなんで、主人公以外でもこういう人がいるとすごく安心感がある。今までの登場キャラの中では手塚が一番好きだな。
手塚とかコワモテの吾郎ちゃんみたいなのが、見た目に反していい人っていうのがいいんだよな。

手塚もすぐ死んじゃうんだろうと思うと、今から辛いな。最初はライダー同士で戦うっていうコンセプトが楽しくて、いいぞいいぞ死ね死ねみんな死ねウヒャヒャと思ってたのに、登場人物に愛着がわいてしまうとやっぱりキツい。

須藤刑事は出てきたと思ったらすぐ退場してしまったし、北岡も芝浦もなんだかんだで憎めないけど、これからもっとすごい本物の悪党が出てくるらしい。楽しみだ。あと女ライダーが出てくるらしいので、それにも期待してる。


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