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強く、生きる。(渡邉美樹)

2008年08月15日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

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 この本はワタミ社長である渡邉美樹さんが、24歳で起業して以来、これまでつくってきた数々の組織、営んできた活動の理念、ミッションの「根っこ」とでもいうべき「人生観」「価値観」をまとめて表した本です。

 特に、夢を大事にして追うこと、挫折の数だけ成功に近づくこと、ありがとう集める、介護について、農業などについて書かれています。

 この本は、より良い人生をおくるためのヒントがたくさん書かれていて、とてもオススメです!

以下は、その中から抜粋です。

・私は10歳のとき、最愛の母を病気で亡くしました。まだ36歳という若さでした。幼い子どもを残して、30代半ばで生を閉じなくてはならない母の無念はどれほどだったでしょう。私も、自分が死んでもこれほどつらくはないだろうと思えるような、体がちぎれんばかりの悲痛を味わいました。その体験、その記憶はどこか決定的なもので、以来、私は「人は必ず死ぬ。人間の時間は有限であり、しかも、その生命の終焉は自分が考えるよりもはるかに間近にあるものだ」という死生観を、否定しようとしても否定しきれない強い実感として、心の底に植えつけられてしまったのです。だから、私は無駄な時間は1分たりとも使いたくないと考えています。自分の意識が届かない時間を過ごすことを自分に禁じてもいる。

・あらゆる1日は人生の凝縮です。だから、あたかも全生涯を生きるように今日1日に全力を尽くす。今日が人生最後の日だと思って、悔いも余りもなく、濃密に「生き切る」。それが、この一生をより豊かに、より深くするために大切になってくるのです。

・10歳のときに母を病気で失くしたことはすでに述べましたが、さらにその半年後、父が経営していた会社を清算することになったのです。私はそのとき「社長になろう。社長になって母を喜ばせ、父の果たせなかった夢を代わりにかなえてやろう」と決意しました。その幼すぎる「志」が、人生最初の夢の始まりでした。第二の立志は大学時代です。世界をめぐる貧乏旅行からの帰途、ニューヨークのあるライブハウスにふらりと立ち寄ったときのこと。その店の醸し出す、何ともいえない親和的な空気に私は深く魅入られてしまいました。その店には「幸福感」が充満していました。こういう店をもち、こういう雰囲気を演出して、多くの人たちの楽しみや喜びに寄与できたらどんなにいいだろう-私は鳥肌の立つような思いで店内をながめ、そこに自分の一生を注ぎ込むのに足る夢を見出した気がしました。その熱い思いを発端として、私と夢の長い追いかけっこが始まったのです。

・夢をかなえることよりも大切なのは、夢に向かって倦むことなく、今日も一粒、二粒の種を蒔くことです。夢を追い続ける限り、夢は必ず途切れる。そうと知りながら、それでもなお夢を追い求めることです。その見果てぬ長いプロセスこそが、人生そのものであり、幸福の分母となるのです。夢を追うことの意義や価値の重さに比べたら、その夢がかなうことは「単なる結果」にすぎません。

・酒屋さんがなぜ、窮地に陥った会社に2000万円もの救いの手を差し伸べてくれたのか。おそらく、私やスタッフの「熱」に対してであったと思います。「たかだか居酒屋」でありながら、通常のサービスをはるかに上回って、お客様の喜びや幸せの実現に本気で奉仕しようとしている私たちの姿、その情熱や真剣さを周囲の人は直接、間接に見ていてくれたからだと思います。だから困ったときに、「何とか助けてやろう」と応援の手を差し伸べてくれた。真剣、情熱、誠実。そういう泥臭いけれども、真摯でまっすぐな思いがあなたに味方をつくってくれるのです。本気こそは求心力の母体。本気のもつ熱が吸引力となって、そこに人も集まれば、運も集まってくるのです。

・タクシー運転手の教育係を長年やっていると、しょっちゅう事故を起こしたり、売上がなかなかあがらない人間は入社初日でわかるといいます。何も言わずに、まず汚れた車を洗わせてみる。その洗い方がいい加減な人間は、その後、何をやらせてもいい加減だからだそうです。当たり前のことができない人間に、「当たり前以上」のことができるはずはありません。凡事をきちんとこなせない人に大事をなすことなど不可能なのです。どう考えても自分が格別すぐれた能力の持ち主ではないと思う人は、些事や凡事に本気で取り組むことから始めてみることです。仕事も、そして人生も、その8割か9割は些事や凡事の連続です。

・ワタミでも、たまに若い店長が同年代のアルバイトさんに「なめられてしまう」ことがあります。そんな店長から「彼らがなかなか言うことを聞いてくれなくて・・・・・」と悩みを打ち明けられたとき、私はこう叱咤します。「簡単だ、命をかけろ」まず、自分が仕事に全身を投げ入れる覚悟で決めろ。その心がまえさえあれば、人はきっとついてくる。「とりあえず努力してみます」なんていう軽い思いつきでなく、死ぬほどの努力をする覚悟を腹に据える。それだけの「本気」で目の前の仕事をこなすとき、おのずと解決の道が開け、働くことがあなたの人間、あなたの人生の基礎を確かなものにしてくれるのです。

・たとえば夢や目標を描くとき、事前のシミュレーションを行うときに肝心なのは、もっともベストの状態を思い描くことです。考えられるかぎりで最善の状態や完成形をイメージする、つまり、いちばん前向きのシナリオを用意することがまず大切なのです。その最高値がイメージできれば、そこへ近づこうという動機づけにもなるし、近づくための方法論を考えるようにもなる。また、そこまで届かなかった部分は反省材料として残ります。このとき、できれば同時に、最悪のシナリオを描いておくことも大事です。そこからやはり最悪値を回避するための方法論や準備手段が見えてくるからです。もう一つ、夢を現実に近づけたかったら、事前のイメージがカラーで見えるようになるまで「思い」を凝縮することが大切になってきます。

・母が死んで、まだぬくもりの残るその体を焼かねばならなかったとき、これほどの悲しみがあるのかとずいぶん世をうらみました。しかし、あの出来事がなかったら、いまの自分が絶対にありえないのも事実です。あれほどの悲しみ、苦しみも、自分がこのように成長するために不可欠のことだった。だから起きたことは全部意味のあることで、自分にはいいことしか起きていない-そんなふうに素直に考えることを習慣にしているのです。いいかえれば、不幸や失敗を受け止めるときには、「時間」の概念を導入することです。近視眼的な判断を避けて、「長い目で見る」こと。そうすると、どんな悪いことにもいいことが含まれていて、どんないいことにも悪いことの種が混じっていることがわかってきます。

<目次>
プロローグ 夢を追い、夢に追われて生きてきた
 私の人生観を決定づけた悲しい記憶
 今日がもう1日あろうとも同じ過ごし方をする
 その店から夢との追いかけっこが始まった
 なすべき仕事をすれば夢は半ばにして成就する
 人間は夢を追うことで成長できる
 強さとは「変わらないもの」をもつこと
 1枚1枚の伝票にお客様の顔が見える
 何か大きなものに道具として生かされている
 人生は1本の川。「流れっぷり」をよくしよう
第1章 本気で生きれば世界が変わる
 全力を尽くすことでしか運はつかめない
 悔し涙が喜びの涙に変わった瞬間
 ゆっくりじっくり歩く”体の重い亀”になろう
 凡事ができない人間に大事は望めない
 命をかければ必ずつかめるものがある
 異常だといわれるほどの本気を貫く
 サービスとは「心の中まで手を差し伸べる」こと
 心を込めないマニュアルはかえって害になる
 一生懸命を盾に安全な場所に逃げるな
 楽と苦の道があったら苦の道を選ぶ
 いま、社会に足りないのは「大人の本気」
第2章 夢とともに人は成長する
 最初は物欲でいい、夢は育っていく
 夢が進化するにつれ、人間も成長する
 「自分のための欲」が「人のための夢」に変わった
 未来の一点から現在を逆算していく
 「やりたいこと」を見つける期限を設ける
 夢はあきらめるな、でもときには変更も必要
 綿密なイメージで未来を体験しておく
 十数回目の禁煙はどのように成功したか
 日記とは自分を見つめ直すツール
 孤独の中で「自分をゼロに戻す」時間をもて
 お金はただの道具。所有より使用を考えよ
 子どもたちが教えてくれた「お金以上の幸せ」
 自分の欲を最小限に、人への欲を最大限に
第3章 挫折の数だけ成功に近づく
 ピンチこそが飛躍への足がかりとなる
 長い目で見れば起きたことはすべていいこと
 悪い事態もイメージするからポジティブになれる
 成功と失敗は1枚のコインの表と裏
 「逆風よし、順風またよし」の精神で自分を磨け
 疑うよりも信じて得たもののほうが大きい
 理念を打ちたてれば離れていく人もいる
 非を認め逆境にめげない素直さが力になる
 素直は一級の美徳、飾らないのがいちばん強い
 子どもに贈った人生を生き抜く行動指針
 よい”気”を発すれば自然に人が集まってくる
第4章 お金よりも「ありがとう」を集めたい
 一枚の絵が「幸せな生と死」を教えてくれた
 目の前にあるものに「ありがとう」と言える心
 「終末の場」だからこそ、ありがとうで満たしたい
 進むべき道はいつも予想外の場所にあった
 人のために尽くすとき人は幸せを実感する
 お年寄りを自分の親だと思ってお世話をする
 海の向こうの笑顔のために、いまできることをする
 子どもたちに育てたい「根っこの思考力」
 社会を見せて、夢を抱ける教育をする
 勉強よりもまずあいさつのできる人間になる
 他人と比べず過去の自分と比べる生き方
 「おてんとうさま」を敬う心を育みたい
 有機農業で「食の安全」の実現をめざす
 農業問題は日本の命運にかかわる
 1個の野菜をつくることから何かが変わる
 百年後の地球から「ありがとう」と言われるために
エピローグ 根っこを張って、強く生きる
 第二のふるさと屋久島で感じる「命のつながり」
 命の永遠の連環をつかさどる大いなる存在がある
 天を意識して生きることで人間は成長する
 良心に照らして正しいことなら迷わず始めろ
 日付の入らない見果てぬ夢が始まった
おわりに

面白かった本まとめ(2007年)
面白かった本まとめ(2006年)
面白かった本まとめ(~2006年)

<今日の独り言>
 ついにケータイ電話の希望機種を無料で売っているお店を探し出して買いました。初期費がかからず、しかも毎月基本料が980円で済むのはうれしい限りです。

コメント
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