現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

アメリカから 尺八を習いたいと!

2014-07-10 21:42:22 | 虚無僧日記
京都のIさんから、突然のメール。

アメリカ人の「Philip Snyder」さんという人から、メールがはいり、
「7月11日から18日まで京都に行きますので尺八を教えて欲しい」
とのこと。それで、ネットで私のことを知り、メールしたとのこと。

I氏も Pilip氏も全く面識無し。You-tubeを見ると、Pilip氏の
フルート・リサイタルが一件アップされてた。なかなか立派な
紳士のようだ。フルート奏者で尺八に関心があるらしい。

Pilip氏は、京都妙心寺の塔頭「春光庵」に宿泊されるとのこと。
「春光庵」の庵主のお庫裏さん(妻)は、なんとアメリカ人で、
「春光庵」は外人を多く受け入れ、毎日英語で座禅体験をして
いるとのこと。いやはや驚き。そんなことになっているとは。

12日(土)は京都に行ってきます。ワクワク。


ところで、京都のI氏のメールの最後に「堀井小二朗師の
『神保三谷』には聞き惚れていました」と。うれしいですね。
堀井小二朗師を知っているとは。丁度『竹の韻(ひびき)』の
中の一節「神保山谷」の部分を弟子に聞かせていたところ
でした。まさに堀井師の「神保山谷」は泣けます。

虚無僧日記 7/10 台風接近の中

2014-07-10 20:33:36 | 虚無僧日記
「伊勢湾台風並みの超大型台風8号が接近」とのこと。
「台風ごときに負けてなるものか」と、今日も虚無僧で
栄に。雨風が強くなれば地下街に逃げ込めばいい。

しかし、強風が吹いたり、雨が降ったのはほんの10分
程度。私は“晴れ男”だから、私が名古屋に居る間、
台風は名古屋には来ないようだ。そのかわり、周辺部は
大変な被害になっているよう。近県の皆様、ごめんなさい。

午後6時、名古屋駅に移り、いつもの階段下に立つ。
ツインタワービルのビル風がすごい。右手で天蓋を
押さえながら、左手だけで吹く。左手だけでも、
レ、チ、ハ、ヒ、それぞれの音とメリ、そしてッの
メリ ができるから、結構曲が吹ける。

そんな曲吹きをしていると、若い女性が、じっと
私の方を見つめているではないか。しばらく佇んだ後、
寄ってきて、「きれいな音色てですね」と、これまた
可愛い声。そしてお布施と、ウーロン茶のペットボトルを
差し出された。ありがたくいただき、ペットボトルは
帯の間に。

“若い女性は絶対ダメ”と思った矢先のこと。
ホントに人間世界に“絶対”は無いのだぁぁぁ。






虚無僧の「蚊」対策

2014-07-10 20:33:23 | 虚無僧日記
「山でキャンプをするとき、蚊に悩まされ
ないようにするには?」という質問があり、
その回答は「蚊のいないところにテントを張る」と
あった。そう、「水際や藪の側を避け、できるだけ
高い所を選ぶ」ことだ。
信州の山では、蚊は居なかった気がする。


私のマンションでは、一昨年あたりから 蚊や蝿、
ゴキブリが居なくなった。もちろんネズミも。
市あげて、環境美化、ドブの浄化に取り組んだ
からだろうか。

だが、蛙の鳴声も聞かれなくなった。
用水路では、オタマジャクシもドジョウも
メダカもいなくなった。草むらにはバッタも
いない。カタツムリも完全にいなくなった。
10年前までは たしかに居た。

これって、環境が良くなったのか、逆に環境の
汚染で、トノサマ蛙やカタツムリが絶滅したとも
云われている。おそろしや、おそろしや。人間も
毒されていることになる。

ところで、虚無僧の出で立ちは、蚊対策に実に良い。
手甲脚絆で完全武装、顔は天蓋をゆすれば、蚊に
刺されることはない。門付けしている時も、野宿
する時も、この格好なら万全。

電池で振動音などを出す「蚊除け」のグッズは
「全然効果がない」という報告が出ていたようです。




虚無僧の短刀と房紐は自決のため?

2014-07-10 05:12:54 | 虚無僧日記
虚無僧も、江戸時代の初め、元禄の頃までは、
刀を差していた。元は武士、浪人じゃからのォ。

やがて、幕府によって「“虚無僧”というからには、
僧であろう。僧が刀を帯びるとはけしからん」と
禁止された。その後は、虚無僧は、錦の刀袋に
替え尺八を入れ、1尺の大白房を下げて 差している。
印籠とともに、元は武士の“見栄”じゃ。

虚無僧は、元武士の“見栄”もプライドも捨てる
べきなのに、未練じゃのぉ。

昨日も「これは何がはいってるのか?」と聞かれた。
「元は武士の名残り」なんて答えたが、実は、私は
脇差しの鞘(さや)をいれている。おさまりがいい。


千日回峰行を達成した「酒井雄哉大阿闍梨」師。
回峰のさいは、白い組紐と懐剣を帯びるとのこと。
これは、修行半ばで挫折したとき、首を吊るか、腹を
かき切るためのもの。つまり「死ぬ覚悟を示す」もの
だそうだ。

なるほど、虚無僧の白い房紐と短刀も、いよいよ尺八が
吹けなくなったとき、自決のためのものと悟る。


寛政元年(1789)年、三河幡豆郡(愛知県西尾市)の八面山
(やつおもてやま)で、一人の虚無僧が野垂れ死にした。
彼の所持品明細記録が残されている。その中に「さすが」
というのがある。ネットで検索したら、脇差の一種で
「刺刀(さすが)」とある。

「ひげ剃り」用かと思ったら、「髭剃り用の小刀」は
別に持っていた。「刺す刀」だから「鎧通し(よろいどうし)」
のように刃の太い短刀だそうだ。「竹の根堀りに使うため」と
説明されている。

ついでに、脇差を左腰に差すのは、「腹部を切られない
ように 守るため」という解説もあった。

そうなのじゃ。虚無僧の私が 左腰に刀の鞘を差しているのは、
暴漢に包丁などで襲われた時、 身(腹)を守れる、とは
感じていた。虚無僧の必需品なのだぁぁぁ。

「一休さんが刀を差して」、なんのため?

2014-07-10 05:12:47 | 虚無僧日記
一休さん。堺の町を刀を差して闊歩かっぽ。
道行く人に、柄を叩いては威嚇して歩いた。
「いかに乱世とはいえ、坊さんが刀とはなんぞ!?」
とがめる群集の前で、やおら刀を抜いてみせれば、
なんと木刀。

「今の禅宗の僧侶は、この木刀のようなものだ。
鞘(さや)に納まっていれば、真剣のようだが、
中身は木刀。これでは人を切ることも活かすことも
できんではないか、あはははははッ」と呵呵大笑。

一休さんの話の大半は江戸時代の創作だが、この
「刀」の話だけは『一休和尚年譜』に書かれている。
そして「一休の肖像画」には側らに、長い朱鞘の
太刀が描かれている。まったく“タチ”の悪い
坊さんじゃ。


「一休語り」を行っている私。その小道具として、
「朱鞘の刀」を特注しました。中は「木刀」にしてと
頼んだら、大変苦労されたようです。なにせ「木刀」は
太いですから、鞘もずんぐりもっこり。形にならない。
値段も10万円。痛い出費です。

「木刀」を「ぼくとう」と思い込んだのが間違いだった。
「ぼくとう」なら十分人を殺せる。人をも殺せないの
だから、俗に言う「たけみつ」でよかった。「たけみつ」
といいながら、実は「竹」ではない。「薄く刀のように
削った木」。これなら、市販ので十分でした。

虚無僧はコスプレ?

2014-07-10 04:18:07 | 虚無僧日記
ややややや! 名古屋駅前に「侍」登場。
私(虚無僧)の前を 通り過ぎていった。

みごとな月代(さかやき)にチョンマゲ。
かつらではないようだ。自毛ならすごい。

白い着物にグレーの袴。刀は大刀の一本。
正式の武士なら大小二本差しでなければ
ならない。一本の落とし差しは“浪人”。

虚無僧に侍、「何か映画の撮影」かと、
道行く人がキョトン。


こちらは 大須商店街。日曜日になると“お殿様”が
登場。この方、本業は“お医者様”らしい。
鬘(かつら)も着物も袴もどえらい豪華。そして
刀も白柄(しろつか)大小二本。歴史趣味が高じての
所業とか。新聞にも掲載された。

世の中、なんかおかしい人が増えてきた。

あれ!。「虚無僧の私が一番“おかしい?”」
そろそろ新聞に載ってもいいのになぁ。おかしいなぁ。