現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える


新日本膝栗毛

2018-05-31 04:23:48 | 虚無僧日記

福田蘭童の『新日本膝栗毛』をネットで入手。

40年前、私が20歳の頃、読んだのだが、当時の私はクソ
マジメの青くさい青年だったから、お色気混じりでハチャ
メチャな「虚無僧道中記」には反感を持っていた。

昭和27年の刊行だが、これを元に、S39年、テレビで
『そろりと参ろう』とドラマが放映された。当時私は
中学3年。モノクロの映画フィルムで撮影されたもの
だった。珍竹という弟子を連れて、東海道を京都まで
くだるというストーリーは『新日本膝栗毛』と同じだが、
こちらは結構まじめな展開で、私は毎週水曜日夢中に
なって観ていた。それだけに、原作の『新日本膝栗毛』を
読んだ時は幻滅したのだ。

今改めて『新日本膝栗毛』を読み返してみると、面白い。
しっちゃかめっちゃか、無手勝流が虚無僧の真の姿かと
思えるようになってきた。少しは、私も成長したかな?


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男色は有名人の趣味?

2018-05-30 13:55:59 | 心の問題

一休さんは6歳で安国寺に「童子(ずんなん)」として
預けられた。「童子」とは、寺の和尚さんの世話係り。
夜伽(よとぎ)の相手もさせられるのだ。

やまいだれに寺と書いて「痔」。痔は寺の中での淫靡な
病なのだ。信長と森乱丸、謙信と直江兼続もそうであった
ように、戦国時代まで男色は、日本の文化だった。

一休さんも「男に飽きて、今夜は妻を抱こう」なんていう
詩を残している。本来妻帯はできないはずだが、一休
には子供がいた。子がいたのだから、妻もいた。

芸能界には「ゲイ能人」と言われるくらいだから、男色は
結構あるようだ。

元、光GENJIのメンバー( に なりそこねた人らしいが)、                                                                                                            「木山将吾が、ジャニーズ事務所のオーナー?ジャニー喜多川の                                                                                                夜の相手をさせられていた。“性の奴隷だった”」とバラした話。
「木山将吾」なんて知らないが、こちらも「買春ネタ(寝た)」で
有名になろうとする人かいな。やぁ~にィ

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阿字観(あじかん)

2018-05-29 20:59:30 | 尺八・一節切

虚無僧本曲の人気No.1『阿字観』。虚無僧で吹いていて
「“アジカン”お願いします」と言われたことが何回かある。
ハワイ大学での公演でもリクエストされた。

「阿字観」は、大正期に宮川如山が「サシ」を変曲したもの。
宮川如山は、激しく揺りを入れて4分弱で吹いたというので、
「ねりさし」に近いものだったと思える。それが、谷狂竹が
2尺5寸の長管で、ゆったりと静かに吹いたので、その弟子の
西村虚空の録音では9分もの長い曲になっているそうな。

「アジ」「サシ」とは?。梵字の「阿字」と「薩字」の意味
だった。「ア」は、梵字の第一音だから、物事の根源の意味。
「サ」は観音菩薩の種字とか。真言宗に「阿字観」という
修行法があるそうな。難しい解釈はわからん。虚無僧本曲に
は元々深い意味など無いのではと、私は思う。

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18歳の時の虚無僧体験 2

2018-05-29 20:58:25 | 虚無僧日記

(「18歳の虚無僧体験」の続き)

村から逃げるように、山の上へ上へと登って行った。
急な斜面の上にも藁葺き屋根の農家があった。こんな
高地でも人が住んでいるのだと感動して、軒先で尺八
を吹く。すると斜面の下の方から、おばあさんが駈け
登ってくる。炎天下だ。おばあさんは、手ぬぐいを
とって、私に頭を下げ、裏口から家の中に入っていった。
そしてしばらくしてお盆の上に白米を山盛り乗せて出て
こられたのだ。

しばし私は躊躇した。白米を偈箱にそのまま流し込む
わけにはいかない。今のようにポリ袋なんて無い時代だ。
いただいても、炊いて食べることもできない。そんな
ことより、「自分は尺八が好きだから吹いているだけ。
この炎天下、汗水たらして作ったお米をいただくのは
申し訳ない」という思いにかられて、「いだだけません」
と断って、また逃げるように山を降りてしまった。

このことが一生の後悔となっている。おばあさんの
志を無にしてしまったのだ。どんなに傷つけたことか。
あれから30年経って、今から12年ほど前だが、思い
出の地を車で回ってみた。ダムができ、磐越道もできて、
村々の様子はすっかり変わっていた。あの山の上の
一軒家も探すことはできなかった。


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前向きに

2018-05-28 10:55:43 | 虚無僧日記

「『前向きに』と、駐車場でも励まされ」
第一生命の「サラリーマン川柳」だ。

なるほど、スーパーでもコンビにでも、
駐車場の壁に『前向きに』と書かれている。
隣家へ排気ガスが入るからだ。それでも
後ろ向きに止める人がいる。こんな事にも、
他人の痛みを感じない自己中な心を感じる。

「上野の山の西郷さんはどっち向き?」
「夏向き」という駄洒落も昔あった。
今なら「前向き」と答えたい。

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悲しいことも

2018-05-27 05:48:29 | 虚無僧日記

これは10年くらい前に書いた記事の再掲です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

夜11時を回ると、ホームレス達が寝床を求めて
這い出してくる。
半年前1,2度見かけた中年男性にまた会った。
階段に座り込んで、じっと私の尺八に耳を傾けて
くれていた人だ。以前は割りときちんとしたスーツ
姿だったので、ビジネスマンと思っていたが、
今はその服もヨレヨレ。ホームレスになっていた
のだ。

帰る家も無しか。家族は?
NHKのドラマ「上海タイフーン」を思い出す。
突然リストラされ、家族には言えず、「やりたい
ことがあるから会社を辞める、離婚してくれと」と、
離婚届を送って、上海に留まる男(古谷一行)と
娘の再会のシーンだった。「これって私のことだ」
と思いながら見た。

これから世の中ますます厳しくなる。虚無僧が
夜な夜な吹く尺八の音は、暗い世相の到来を予言
しているのか。

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怖いことも

2018-05-27 05:45:54 | 虚無僧日記

夜10時を過ぎると、駅前の空気も急に怪しくなる。
数人の目つきの鋭い男たちに取り囲まれた。

思いっきり尺八を吹く。ムラ息、風息、甲乙、大甲
(ダイカン=3オクターブ上)縦横自在、自分でも驚く
ほど上手に、一心不乱に吹きまくった。
連中は、じっと腕組をし、訝しげにこちらを見つめて、
しばらく聞いていたが、私の尺八吹奏に付け入る隙が
無かったか、目くばせをして行ってしまった。

袈裟も数珠も付けていないので「僧にあらず」とみたか。

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楽しいことも

2018-05-27 05:44:56 | 虚無僧日記

名古屋駅で、修学旅行の一団にめぐり会った。
女の子がしきりに手を振る。手を振って応ずると
大はしゃぎ。

「お坊さんですか?」「虚無僧でござる」
(尺八を指して)「これなんですか?」
「悪い人がいると、これで頭叩くんですか?」
(尺八を一吹して)「悪い心を吹き飛ばすのでござる」

人なつっこく話しかけてくる。三重県松坂の
中学校とのこと。スレてない 純真なかわいい
子たちだった。
修学旅行で東京に行くという。東京で何を見つけ
てくるのだろう。怖い目に遭わなきゃいいが。
それも社会勉強か。

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いいことも

2018-05-27 05:44:04 | 虚無僧日記

最近さっぱり反応が無いが、いいことも。

3日間で9人だが、内、若いお嬢さんが4人。
今までは100人に1人くらいだった。もっとも、
夜10時過ぎても、道行く人の9割は若い女性ばかり。

男は数えるほど。分母が多ければ、心ある女性も
もいるということか。

昨晩は、若い女性の二人組。
「“明暗”だって」
「あの箱に、カネいれるんじゃない?」
「えぇー!お金?」
と大声出しながら 20mほども行き過ぎてから
戻ってきて、金きらの財布から1円玉を。

「きれいな心に感謝です」というと。
「“きれい”だって、おだてられるとうれしく
なっちゃう」と小銭をじゃらじゃら入れてくれた。

「“徳”は何倍にもなって返ってきますよ」
「ありがとう!」

今朝も、交差点で信号待ちをしていると、自転車に
乗った若い女性が近づいてきて、偈箱にチャリン。
ふいを突かれて、あっけにとられる。若い女性は
“縁無きもの”との思い込みを叩き割ってくれた。

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うれしいことも

2018-05-27 05:42:15 | 虚無僧日記

名古屋駅のコンコースをぶらぶら歩いていたら、
「すみません、100円あげるから、写真撮らせて
くれませんか」と背後から袖をひかれた。
振り向くと、若いきれいなお姉さん。
「どうぞ、どうぞ」とホクホク顔の私。天蓋で顔は
見えないか。彼女には若い男性が二人付いていて、
その一人がケータイのカメラを向ける。

すると彼女は私と腕を組んで「ハイ、ポーズ」。

「私のお父さんね、不動産業やってんだけどさ。
会社つぶれたら、こういうの(虚無僧)やりたいって
言ってんだ。写真送ってあげようと思って」と。
「私も会社がつぶれたので、この道に・・・」
「ほんとう?!」
なんだか私の娘のように思えてきた。

男性も私の右に寄ってきて、3人で肩寄せ合って
ハイポーズ。
「300円入れちゃおうかな」と彼女が大きな財布の
中をごそごそ。
「駅構内なので尺八は吹けませんので」と断りながら、
ピヒャーとひと吹き。すると男性も、
「俺、500円」。
さらにウヒャー。

周りの人が驚いて一斉にこちらを振り向く。


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