8/7 一路会総練習

8/7 「一路会、能楽堂公演 10/11」に向けて、短歌会館で
朝９時から夜７時まで、総練習。１人の欠席もなく全員が
参加した。

神楽あり、琵琶あり、詩吟あり、筝、三絃、尺八に 笛と
バラエティに富む素人集団。 「 吸江流 一路会 」 とは
「吸尽ス長江ノ水」に由来して、何でも吸収包含する団体
なのだ。

尺八を始めてまだ一、二年の会員でも、能舞台で独奏する。
新人は新人なりに「見せ、聞かせる“技”」を習得して
もらう。そのためには、歩き方から尺八の上げ下ろしと、
立ち居振る舞いの練習も大事なのだ。


邦楽の会が、「判らない、つまらない、また聞きたいとは
思わない」というイメージをもたれるのは、残念でならない。
そのような会にはしたくない。

今回、すでにチケット 400枚が出ている。邦楽を知らない
方ばかりが、期待をもって観にきてくださる。その期待を
裏切ってはいけない。それが私の執念だ。


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老人ホームへ ボランティア

「広島原爆」に捉われて、虚無僧日記がおろそかに
なってしまった。

8/2 は、北区の有料老人ホームにボランティア。
車椅子の方ばかりで、反応もイマイチ。それでも
尺八で唱歌や童謡を吹けば、声を出して歌って
くれたり、手拍子も出る。終わって握手も求め
られる。ふだん無反応の人でも、目をあけ、手が
動いただけで、職員は喜んでくれた。入居者に
献身的に尽くす職員の姿に感動した。


千代田生命でも、有料老人ホームを作った。入居
するのに 2～3,000万くらいしていた。夫婦で入居
なら 5,000万だ。設立当時は、70歳前後の健康な
高齢者が、東京の自宅を売って入居し、月々の
食事代 18万円、(夫婦で36万円)は、年金と貯蓄の
取り崩し。そして毎日、ゴルフ三昧の“黄金の人生”
が描かれていた。

しかし、あれから20年。当時健康だった方々も今は
90歳前後になっている。身体の衰えだけはいかんとも
しがたい。経営側も入居者も大変になっていくばかりだ。


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歴史の必然

暑苦しい夏、広島・長崎のことを学ぶ一週間だった。

もともと私は東京なので、「東京も空襲で10万人以上が
亡くなっている。それなのになぜ、広島・長崎ばかりが」
という思いはあった。原爆投下に携わったアメリカ人たち
も「東京空襲は非難されずに、なんで俺たちばかりが
責められるのか」と開き直っている。

一連の原爆関連の記事を見て思うのは、東京空襲で
日本はもう壊滅していた。その時点で、ポツダム宣言を
受け入れれば、広島・長崎の悲劇は無かった。

しかし、アメリカは、科学者等が原爆の実験をした
がっていた。ソ連に対抗して原爆をいち早く完成させ
たことを誇示する必要もあった。

一方日本では、「本土決戦を主張する抗戦派」を封じ
込める“爆弾”が必要だった。日本とアメリカの双方の
思惑が合致したのだ。すべては歴史の必然。歴史に
“もしも”ま“たら、れば”も無い。


日本国家にとっては原爆は“必要悪”。広島・長崎
市民にとっては、この上ない迷惑。国の犠牲にされた
ことへの怨嗟の念は、想像に絶する。

江戸幕府が無血開城し、明治新政府の世となった
ことは、日本にとっては良かったのだろうが、そのため
会津は生贄とされた。新政府の力を誇示する必要が
あったからだ。

広島・長崎もその構図に似ている。会津人は「終戦で
明治以来の薩長閥の政府が滅びた」と喜んだもので
ある。

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