現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

真夏のミステリー?

2010-08-04 06:58:38 | 社会問題
所在不明の100歳以上、新たに12人 確認見直す動き(朝日新聞) - goo ニュース

100歳以上が 4万399人。そのうち 12人 が 行くへ不明。
出るわ出るわ。もっと出るだろう。

なにしろ、ホームレスが 1万8,000人。身元不明死者 や
引き取り手の無い「孤独死」 が 3万人というのだから。

亡くなっても死亡届けが出されず(出せず)、生きている
ことになっている人が 何人もいるはずだ。

日本は、戸籍や住民登録がしっかりしていると思ったが、
他人の家、空き地でも「住民登録」ができるのも、不思議。


そういえば、虚無僧の「宗教法人普化正宗・明暗教会」の
本山は、京都東福寺の塔頭「善慧院」の地に登記されている。
「善慧院」はれっきとした臨済宗のお寺。ご住職も臨済宗の
僧であって、虚無僧ではない。尺八は吹かれない。

「普化宗本山、明暗寺」の看板はかかっているが、虚無僧が
常駐しているわけではない。虚無僧は住所不定なのだ。

虚無僧が祖師と仰ぐ「普化禅師」は、一陣の風となって天に
昇った。棺桶の中は空っぽだった。墓も無い。だから現在まで
生き続けている。推定年齢1200歳。一休も「一休は死なず」と、
600年生き続けている。私もそうやって生き続けたい。戸籍上は
何百年も生き続けるのだ。年金は???。辞退しよう。


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急増する児童虐待死

2010-08-04 04:02:06 | 社会問題
児童虐待、過去最多の4万4千件 09年度の児相対応分(朝日新聞) - goo ニュース

大阪で、3歳と1歳の子供が 母親に置き去りにされて死亡した
という痛ましい事件。「かわいそうに、私たちで引き取って、
面倒みてあげたのに」と、鈴花と二人で意見が合った。

育児放棄の事件が増えてきたが、どのくらいあるのか、ネットで
検索して 驚いた。

昨年(2009年度)、児童相談所が対応した件数は 4万4,210件。
その前年(08年度)、虐待による死亡は、107件128人。
3日に1人だ。ニュースにもならない死亡事件がこんなに
あったとは、驚きである。

今日昼日中、虚無僧で歩いていると、道路で、裸の子供が泣き
わめいていた。すわ虐待かと思って見ていると、どうもホース
で水浴びして遊んでいたのに、母親が、「もういい加減 止め
なさい」と、水道の蛇口を止めたらしい。

その子は、虚無僧を見てびっくりして泣きやんだ。そう、昔は
「わがままいう子は、虚無僧が来てサラっていくよ」と、親が
脅したものだ。

もし、私が、虐待されている子を、見るにみかねて、親から
引き離して連れ帰ったら、今度は誘拐事件として騒がれる
のであろうな、もし。


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継母に殺された観音・勢至

2010-08-04 04:01:50 | 心の問題
【観世音菩薩往生浄土本縁経】
「阿弥陀如来」の両脇に並ぶ「観音」「勢至」の両菩薩に
ついて、その前世が語られている。

昔、インドに、早離(そうり)速離(そくり)という二人の
兄弟がいた。二人の母親は早く亡くなり、父は再婚した。

その継母が、とんでもない母親で、父親がいない時には、
二人をこき使い、いじめぬいた。

ある年、飢饉で食べるものがなくなり、父親は他国へ出稼ぎに
行った。その留守に、子供に食べさせるものも無くなったので、
継母は「一緒にお父さんの所へ行こう」と二人を連れて、家を
出た。海岸に着くと、二人を船に乗せ、孤島に渡った。

そして「この島の向こうにお父さんがいるから探しておいで」と
二人を船から降ろした。兄弟は喜び、島中を探したが、父親の姿は
無かった。岸辺に戻ってみると船も継母の姿もない。二人は初めて
継母に捨てられたと気づく。島には食べ物もない。3日たち1週間が
たち、二人はやせ衰えていく。

弟の「速離」が息も絶え絶えに言う。「おにぃちゃん。ぼくたちは、
なんでこんなに不幸なんだろう。もし生まれ変われたら、僕たちを
こんなに苦しめた人間社会を呪って、仇を討とうネ」と。

それを聞いた兄の「早離」は静かにいう。「なにを言うんだ。
僕たちを生んでくれたお母さんが言ってたじゃないか。
『どんなつらいことがあっても、決して人を憎み、社会を
恨んではいけませんよ。世のため、人のために尽くす人に
なりなさい』と。世の中の子供たちが、もう僕たちのような
不幸な目にあわないように、助けてあげれる人になろうじゃ
ないか」。

弟の「速離」もうなづいて「そうだったね。お兄ちゃん。
僕がまちがっていた。天国に行ったら、お母さんに会えるね。
お母さんと、お兄いちゃんと、僕の三人で、僕たちのような
不幸な子がいたら 救ってあげようね」と言って、二人は
こと切れた。

母は「阿弥陀如来」、早離は「観音菩薩」、速離は「勢至菩薩」と
なった。

この話、書きながら涙が止まらない。生みの母は恋しい。
子を捨てるのは、継母だった。それが今では実の母が子を
捨てる。阿弥陀様も観音・勢至も泣いてござる。



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