“演説の人”野田首相の民主党大会挨拶/消費税増税、思い上がった不遜な心得違い

2012-01-17 13:49:39 | Weblog



 昨日1月16日、民主党大会が開催、野田首相が挨拶に立ち、消費税増税を柱とする社会保障と税の一体改革の推進に不退転の決意を示したというが、ニュースを見ると、相変わらず国民への説明責任を欠いているばかりか、その他心得違いだらけの挨拶となっている。



 先ず挨拶全文を「日テレNEWS24ノーカット工房」動画から文字化。
 

 野田首相「民主党の2012年度定期大会開催に当たりまして、先ずは冒頭、先程お言葉をいただきましたご来賓のみなさま、そして全国からご参集いただきました。えー、同士のみな様、本日は本当のありがとうございます。

 また、とりわけ、岩手県連、宮城県連、福島県連、日々復興に向けて、この取組み、お忙しい中を、ご参加を頂いたこと、心から敬意を表すると共に、感謝を申し上げたいというふうに思います。

 ここに集う民主党同士のみなさん、そして全国の国民のみなさん。この大会を通して、大震災復興と原発事故の闘いに勝ち抜く決意を、高め合いたいと思います。

 政府は被災地の復興と福島の再生に全力を上げます。そしてこの困難な事業を成し遂げることによって、日本全体の再生を実現させます。

 災害があったから、二度と立ち上がれない、そんな日本を認めては、ネバー、ネバー、ネバー、ネバー、ギプアップ、いけません。

 それを政府と国民全体で支えていくことを新年の決意としたいと思います。そして本日はこの困難を乗り超える闘いに力強い仲間、友人のみなさんがご参加をいただきました。

 先程、常に苦しい闘いに共に挑んでいただいている、連立与党国民新党の、亀井静香代表から、大変力の篭った、連帯の言葉をいただきました。郵政改革、派遣法改正など、多くの政策課題でご協力いただいている社会民主党の福島瑞穂党首にも、叱咤激励をいただきました。

 経済界を代表して、今日大変お忙しい日程を調整して、経団連の米倉弘昌会長からご出席をいただき、温かいお言葉をいただきました。

 また、結党以来、苦しいときも困難なときもお支えいただいている連合代表として、古賀伸明会長から心の篭ったご提起をいただきました。本当に有り難うございす。

 また、新党大地・真民主党の鈴木宗男代表、新党日本の田中康夫代表には、ご多忙の中、ご臨席をいただきました。心から感謝を申し上げます。

 毎日、政権与党をお支えいただいている多くの経済団体、労働団体、市民団体から本大会に、ご来場を賜っております。連合からは古賀会長だけではなく、幹部のみな様、産別のみな様がご参加を頂いております。

 改めて党代表として心から御礼を申し上げます。

 ちょっと今日は視界不良なので(右目に眼帯)、ご紹介漏れがあったら困りますが(笑いながら)、ご紹介できたのではないかと思います。

 え、さて、今年1年、民主党野田政権にとりまして、そして日本にとって、正念場の年となります。冒頭申し上げたとおり、大震災からの本格的な復興、原発事故との闘いに打ち勝ち、福島の再生を確かなものとしていかなければなりません。

 その際、政権交代直後の鳩山元総理が、衆参本会議の壇上に於いて、命を守りたい、命を守りたい、と絶叫されたことが、今なお鮮烈に残っています。この言葉の重みを重く噛みしめたいと思います。

 そして人間の不幸の原因である災難や疾病や、犯罪や、放射能、一つ一つ取り除いて、最小不幸社会をつくろうということを訴えた菅前総理の理想も、今こそまさに輝きを増していると思います。

 こうしたお二人の、先輩総理の掲げた理念をしっかりと継承しながら、震災復興と原発事故との闘いに挑んでまいりたいと思います。

 同時に経済の再生に全力で取り組んでまいります。年末からヨーロッパでは不気味な風が吹いております。対岸の火事ではありません。風と災いは日本列島にも、届きかねません。雇用を守り、雇用を取り戻す。雇用を創り出していく。

 我が国の経済に活力を取り戻すために新しい成長を築いていく知恵を出していかなくてはなりません。農林漁業の再生を通して地域の立て直しを果たしていかなければなりません。

 経済の立て直しと雇用の確保こそ、大震災からの復興を初め、日本再生の第一歩となる。その決意で臨みます。

 この仕事はたゆまぬ努力と確固たる信念がなくては達成できません。遣り抜く決意があるのか、誰がリードしていくのかそれは政権与党民主党が、ここに集う皆さんと一所に遣り抜くしかありません。

 本年の党大会は全国から集まり、単年度、1年間の活動方針を確認して地域に帰るだけでは事足りません。我々の不退転の決意、情報を確かめ合い、例え何年かかろうと、難しい困難を乗り越えていく、今年を、日本再生元年とすることを、それぞれの心に刻む大会にいたしましょう。

 政権交代から2年半が過ぎました。リーマン・ショックの困難な経済状況、参議院選挙の与党敗北、衆参国会のねじれ現象、国益と思惑が交錯する国際環境。厳しい毎日の積み重ねであります。

 民主党が掲げたマニフェストもイバラの道を歩みます。昨年の夏、マニフェストの中間検証が纏められました。率直な中間総括であったと思います。私たちは野党の時代にあって、情報や資料を十分に把握できていなかった面があります。また、政権交代後の経済財政状況もマニフェストの前に立ちはだかりました。

 但し、私は野党が反対だから、マニフェストが実現していない部分があるとは申しません。参議院選挙の結果も、これも国民の審判であるからです。 

 これらのことを踏まえて、反省をすべきは反省をし、お詫びをすべきはお詫びをし、しかし、この反省と教訓を、国民のために役立てなければいけないと思います。

 出直しをして解散しろと言う野党に対してはやるべきことをやって、遣り抜いて民意を問うことを、はっきりと宣言をしたいと思います。

 マニフェストは状況の変化、現在の到達点を踏まえ、政策選択と優先順位を踏まえ、今後も出来る限り実現を目指していかなければなりません。

 但し、できないことも出てくるかもしれません。できないことはなぜできなかったのか、率直に国民のみなさんに説明していく勇気を持たなければいけないと思います。

 私たちは国民の付託を受け、政権を担当しております。そして大震災、原発事故、国際的な金融危機は待ったなしであります。勇気を持って国民に対する責任を、果たさなければなりません。

 私たち民主党はもう一度政権交代の原点に立ち、残る任期、率直に反省すべきは反省し、日本と国民のために全力を尽くしていかなければなりません。

 これは民主党のためでも、議員の生き残りのためでもなく、政権交代という、日本の民主主義の到達点を、国民の勇気ある選択を、擁護し、発展させるために必要なことだと思います。

 野党は解散、総選挙を実施せよといいます。しかし新しい、政治に新しい地平を、切り拓かない限り、不毛な政治、先送りと積み残しの政治が、繰返されるだけであります。

 私は経済連携の推進、日米合意に基づく、普天間基地の移設という、これからの民主党政権が政策を継承し、社会保障と税の一体改革という、あまり人気のない政策の実行を訴えております。

 しかし、これらの政策を遣り切ることなくして、日本と国民の将来はないと確信しております。

 与党も野党もありません。政治全体の責任が問われているとき、与党だ、野党だという言い訳は通じません。

 私たちは誰もが自分の子供は可愛い。孫が愛おしい。しかし子供たちが孫たちが置かれている状況はどうか。そして将来に責任を持てるでしょうか。

 子供たちは安定した職業に就き、十分な所得を得て、そして将来に亘って社会保障が子供たちの老後を支えてくれるんでしょうか。孫たちは健やかに育ち、生き甲斐のある職業に就き、平和を享受し、患ったときには手厚い医療を受けることができるでしょうか。

 国民の生活が第一であります。これは現在生きるすべての世代、子供たちからお年寄りまで通じるものでなければなりません。

 そして孫たちが大人になり、歳を取った時にも、持続をしていかなければなりません。

 公平と公正を取り戻さなくてはなりません。年金も医療も介護も、子育ても、公正であるためには、不公正・不平等を正していかなければなりません。

 痛みは当然伴います。昭和30年代の、そして高度経済成長期も、その時代の既得権は、もはや通じません。官民の格差、正規と非正規の格差、世代の格差、男女の格差、貧富の格差は正されなくてはなりません。

 3丁目の夕日を国民の心の中に取り戻すことこそ、民主党が目指すべき道であります。勿論政治家が過去の感傷に浸り、既得権を享受していることは許されません。

 政治資金の規正は強化されなければなりません。自らが先ず痛みを受けなければなりません。議員の定数や待遇は自らを律する実践をしなければならないと思います。

 みな様、これが民主党の原点ではないでしょうか。新しい政治文化を築く、政治家自らが意識改革を実践する。自らの議席を心配するよりも、国民生活を心配し、日本の将来に責任を持つ。これこそ民主党政治の原点であり、政権交代の原点ではないでしょうか。

 自殺者が3万人を超える社会は正さなくてはなりません。居場所と出番を保証する、チルドレンファーストを推進する。そして教育と雇用を育てる。分厚い中間層を復活させる。これこそ民主党らしさではないでしょうか。

 私は昨年の代表選挙の結果を踏まえ、ノーサイドと申し上げました。この気持は変わりはありません。それぞれの考え、色々な立場があります。だけども、みんなが力を合わせて、心を合わせて、政権交代をしてよかったと、思える実績を共にみなさんとつくっていきたいと思います。

 不毛な政局談義はやめ、大局に立って、身を捨てて、国民に奉仕をする。これが我が民主党にとっては一番、求められていることだと思います。

 今崖っぷちに立っているのは民主党ではありません。日本と国民であります。

 まもなく通常国会が始まります。私は各政党に政策協議に応じていただくよう、心からお願いをしてまいります。もう社民党は協議に応じるとお話がありました。まだちょっと渋っているところがあるんです。是非、あの、米倉会長、来週自民党の大会にも出られるそうですが、是非、お口添えの方をよろしくお願いをしたいと思います。

 民主党一人一人の、議員のみなさまに於かれましては、それぞれの御党のみなさんにお声掛けをいただいて、協議と建設的な議論を呼びかけていただいきますようお願いしたいというふうに思います。

 そして議論を国民のみな様に聞いていただきましょう。どちらが正しいのかという小さなことは言いません。今何を為すべきか、今、なぜこの政策が必要か、議会でも、街頭演説でも、訴えていこうではありませんか。

 参議院では少数だから、法案が通らないのではなく、野党のみなさんにどうしてもご理解をいただけない場合は、法案を参議院に送って、野党にもう一度、この法案を潰したら、どうなるかということを、よく考えていただく手法も、ときには採用していこうではありませんか。(わずかに拍手)

 展望は自ら切り拓く。勇気を持って不退転の覚悟を示していく。是非国会でも、地域でも、民主党の原点を、貫きましょう。

 先週、内閣の改造を実施しました。合わせて党役員人事も実施させていただきます。今、次は大震災復興の陣容が整います。

 野田内閣の使命は不変です。大震災からの復興、原発事故との闘いに勝つこと。そして経済再生を成し遂げ、生まれてよかったと誇りと希望が持てる日本を築く。この目標は必ず達成させなければなりません。

 社会保障と税の一体改革は、国家公務員給与削減を含めた聖域なき行政改革、そして政治家自ら身を切る政治改革を実施した上で、必ずやり抜きます。

 私は代表選挙で表明したこと、約束したことを貫く決意であります。逃げてはならないときに逃げる、避けてはならないときに避ける、肝心なときにブレる。この道は絶対に取りません。

 同志にみなさん、そして友党のみなさん、国民のみなさん、是非ご一緒にこの改革を成し遂げ、明日の日本を切り拓いていきましょう。この沸々たる思いをみなさまにお伝えさせていただき、私の代表としてのご挨拶としていただきます。ありがとうございます」
 挨拶から受けた印象は野田首相は“演説の人”だということである。昭和61年の10月から4半世紀、街頭に立ち、駅立ちして演説を磨いただけのことはあると感心した。

 “演説の人”であることの証拠を挙げよう。「大震災復興と原発事故の闘いに勝ち抜く決意を高め合いたい」、「大震災からの本格的な復興、原発事故との闘いに打ち勝ち、福島の再生を確かなものとしていかなければなりません」、「震災復興と原発事故との闘いに挑んでまいりたい」等々、勇ましく高らかに宣言しているが、菅前内閣に始まって野田内閣が既に取掛っていて、何らかの成果を挙げていなければならない「大震災復興と原発事故の闘い」である。

 どういう対策・政策を進めてどういった成果を挙げているのか、今後どのような進捗スケジュールにあるのか、具体的な日程を挙げて説明すべきを、抽象的に決意・覚悟の言葉を並べているのみである。

 また、「崖っぷちに立っているのは民主党ではない。日本と国民だ」などという解説はいい。必要としていることは野田内閣の消費税増税案、社会保障改革案、あるいは経済財政政策が「崖っぷちに立っている」「日本と国民」のどのような救済策となり得るのかどうかの意を尽くした説明である。その説明責任を果たすことである。

 抽象的な決意・覚悟の並べ立ては経済政策を述べる件(くだり)でも、同じ構造を取っている。

 「日本全体の再生を実現させます」、「雇用を守り、雇用を取り戻す。雇用を創り出していく」、「我が国の経済に活力を取り戻すために新しい成長を築いていく知恵を出していかなくてはなりません。農林漁業の再生を通して地域の立て直しを果たしていかなければなりません」、「年金も医療も介護も、子育ても、公正であるためには、不公正・不平等を正していかなければなりません」、「官民の格差、正規と非正規の格差、世代の格差、男女の格差、貧富の格差は正されなくてはなりません」、「生まれてよかったと誇りと希望が持てる日本を築く。この目標は必ず達成させなければなりません」、「自殺者が3万人を超える社会は正さなくてはなりません」等々。

 すべて政治が取り組まなければならない課題であることは分かりきったことで、“演説の人”だからできるのだろう、分かりきった課題を改めて課題として取り上げただけで済ましている。

 各課題に具体的にどういった政策・対策で取り組んでいるのか、費用対効果の面も含めて成果を挙げているのか、挙げていないのか、いわばどういった結果を出しているのか、「政治は結果責任」の意識からの説明が一切ない、不備だらけの演説となっている。

 もっともらしい耳障りのいい、あるいは聞き映えのいい言葉を並べるだけの“演説の人”であり、「政治は結果責任」意識を欠いているから、演説に抜けたところが生じる。

 「私たちは誰もが自分の子供は可愛い。孫が愛おしい。しかし子供たちが孫たちが置かれている状況はどうか。そして将来に責任を持てるでしょうか。

 子供たちは安定した職業に就き、十分な所得を得て、そして将来に亘って社会保障が子供たちの老後を支えてくれるんでしょうか。孫たちは健やかに育ち、生き甲斐のある職業に就き、平和を享受し、患ったときには手厚い医療を受けることができるでしょうか。

 国民の生活が第一であります。これは現在生きるすべての世代、子供たちからお年寄りまで通じるものでなければなりません。

 そして孫たちが大人になり、歳を取った時にも、持続をしていかなければなりません」・・・・・

 「安定した職業」、「生き甲斐のある職業」、「十分な所得」、将来に亘った「社会保障」、「平和」が保証されるべき対象として子や孫を例として取り上げ、「国民の生活が第一であります。これは現在生きるすべての世代、子供たちからお年寄りまで通じるものでなければなりません」と総体的な問題としているが、先ず第一番に取り上げなければならない問題は貧しい親の子が貧しさを受け継ぐ格差の連鎖であろう。

 高額所得者は国の社会保障制度が少しぐらい不備があっても、極端なことを言うと、破綻したとしても、安定した生き甲斐のある職業が保障され、十分な所得が保証され、当然、日々の平和を享受する権利も保障されるからだ。

 いわば高額所得層は社会保障制度と離れた場所で裕福な生活を送ることも可能である。

 このことを逆説すると、貧困が解決されない限り、社会保障制度が少しぐらい整ったとしても、貧困層は満足のいく、人間らしい生活が保障されないことになるばかりか、その制度自体を脅かす存在として残ることになるのは福祉のみの社会保障給費が17兆円超、医療が31兆円近くといった、年々増大して膨大な額になっていることが証明している。

 いわば貧しい親の子が貧しさを受け継ぐ格差の連鎖を「政治は結果責任」の最優先の課題として解決を図る視点から、雇用も社会保障も取り上げなければならないはずだが、もっともらしい言葉を並べ立てる“演説の人”で済ませているから、単に子だ、孫だと言い、「現在生きるすべての世代、子供たちからお年寄りまで」だと、耳障りのいいことを述べるだけで終わらせている。

 最後に、消費税増税案に関して、「参議院では少数だから、法案が通らないのではなく、野党のみなさんにどうしてもご理解をいただけない場合は、法案を参議院に送って、野党にもう一度、この法案を潰したら、どうなるかということを、よく考えていただく手法も、ときには採用していこうではありませんか。(わずかに拍手)」 と声を強めて挑戦的に言っているが、思い上がった不遜な心得違いとしか言いようがない。

 「この法案を潰したら、どうなるか」を正当化するためには自らの消費税増税案が多くの国民に先ず正当性を持って受け入れられなければならないはずだ。

 一昨日のブログに次のように書いた。〈自らの消費税増税論議を正しいとするなら、全体的な国民の利益を前提としている以上、その正しさを国民に十分に説明して、国民の納得を得、それを支持率に変えることを第一番に持ってきて、その支持率を強力なバックアップとして野党や党内の反対派を説得することを基本的な戦術としなければならないはずだが〉云々と。

 いわば野党の理解よりも大多数の国民の理解を優先させなければならないはずだ。

 国民の理解を得たなら、野党は「この法案を潰したら、どうなるかということ」は考えるまでもなく悟ることになる。

 増税案の中身・全体像が確定したわけでもないのに先に税時期だけは2014年4月に8%、2015年10月に10%と早々(はやばや)と決めていること自体が十分な説明ができない状況にあることの証明でしかなく、このことが各マスコミの世論調査に現れている、賛成意見よりも反対意見が上回っている、理解が行き渡っていない実態ということであろう。

 優先させるべき国民に対する説明責任を果たしもせずに、また国民に対する説明責任を欠いていること自体が、社会保障制度に限らず、どんな政策も最終的に国民の利益につながることを目的としているはずだから、国民を蔑ろにしていることだが(そうでなければ、「国民の生活が第一」とならない)、そういったことは棚上げにして「野党にもう一度、この法案を潰したら、どうなるかということを、よく考えていただく手法も、ときには採用していこうではありませんか」などと偉そうなことを言う。

 思い上がった不遜な心違えとしか言いようがない。


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