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自民党赤枝恒雄先生、キャバクラ嬢も立派な職業ですよ 国会議員の先生方を癒やすこともする

2016-04-14 08:08:31 | 政治

 
 2016年4月12日付「asahi.com」が再び自民党議員の問題発言を伝えている。度重なる問題発言に辟易しながら伝えたに違いない。 

 その一つ、「マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなるのが一番、日本を過つ企業に広告料を支払うなんてとんでもないと経団連などに働きかけしてほしい」と作家の百田尚樹に報道圧力を要請する形で自身の言論弾圧精神をはしなくも見せた御年69歳になる自民党議員大西英男の昨年の発言。

 2016年2月17日参議院憲法審査会での自民党議員御年70歳の大の大人丸山和也のオバマ大統領に対する「黒人の血を引く、ね。これは奴隷ですよ、はっきり言って」の人種差別に当たる黒人奴隷蔑視発言。

 再び大西英男が登場。今年に入って衆議院北海道5区補選の応援で現地入りし、補選の必勝祈願のために神社を訪れたた際、案内してくれた巫女に「自民党をよろしく」とでも言ったのだろう、「自民党はあまり好きじゃない」と言われて、「巫女さんのくせに何だ」と巫女という職業を一段低く見た職業蔑視と、彼女がどの党を支持するかしないかの思想・信条の自由を認めまいとした3月の派閥会合で紹介した発言。

 国民の選良、天下の国会議員でありながら基本的人権を厳格に解釈できない議員が自民党からゴロゴロと出てくる。

 そして今回の御年72歳にもなる自民党衆議院議員赤枝恒雄。4月12日に開かれた子どもの貧困対策を推進する超党派による議員連盟の会合で支援団体の代表や児童養護施設出身の大学生が奨学金制度の拡充を要請したことに対する質疑応答での発言だそうだ。

 赤枝恒雄「親に言われて仕方なく進学しても女の子はキャバクラに行く。がっかりした。高校や大学は自分の責任で行くものだ。

  とりあえず中学を卒業した子どもたちは仕方なく親が行けってんで通信(課程)に行き、やっぱりだめで女の子はキャバクラ行ったりとか」

 記事は会合終了後の取材に対する発言も伝えている。

 赤枝恒雄「街角相談室でいろんな子どもの話を聞いてきた。子どもが十分教育を終えるまでは国が手厚く援助しないといけないが、高校も大学もみんなが援助するのは間違っている」――

 「街角相談室でいろんな子どもの話を聞いてきた」と言っていることは記事も紹介している産婦人科医の立場からの活動らしい。

 「毎日jp」記事は別の発言も伝えている。

 赤枝恒雄「(無理に進学しても)できちゃった婚をして離婚して、若くして一人親になり貧困になる」

 「Wikipedia」から経歴を見てみる。

 〈日本の政治家、医師。自由民主党所属の衆議院議員(2期)。医学博士。赤枝六本木診療所産婦人科院長。〉

 〈1968年に東京医科大学を卒業し、1977年に産婦人科診療所、赤枝六本木診療所を東京・六本木に開設した。

 自身の診療所で産婦人科診療を行う傍ら、主に若年女性を対象とした性教育などの社会活動にも積極的に取り組んでおり、マスメディアへの出演も多い。2000年には、発展途上国の女性医療支援の目的でバングラデシュ母子保健病院(ICMH)ダッカ内に赤枝桶谷乳房管理センターを設立した。〉など。

 立派な活動をしている。

 ネット上には発言の一部だけを切り取って報道しているから、全文を読まない限り批判はできないといった批判も出回っている。

 確かにそのとおりだが、4月12日の発言に対してマスコミは発言の趣旨を即日伝えた。それが報道側の解釈による“趣旨”なら、自身が発信した“趣旨”とは異なるからと反論すべきだろう。全体的な発言を紹介して、厳重な抗議を申し入れることもできる。

 ネット上の情報は物凄いスピードで拡散する。発言の日から1日置いているが、情報の拡散に対して反論や抗議を通して備えをすべきだが、無防備の状態となっている。

 それとも批判が十分に出回ってから、反論の一撃を加えようと満を持しているのだろうか。

 だとしてもマスコミが伝えている発言のみを把えただけで、その発言は職業蔑視と女性差別に偏り過ぎている。

 親に言われて仕方なく進学した女の子がすべてキャバクラに行くわけであるまい。それが無視できない人数であったとしても、全体から見たら一部であるはずだ。

 当然、自分の責任で高校や大学に行く女の子の方が遥かに多いことになる。

 にも関わらず、自分の責任で進学したのではないことから、学業に失敗した場合の女の子は全てキャバクラに行くかのように吹聴している。

 言わずもがなのことだが、この吹聴はキャバクラという職業を学業失敗者が行くところだと断定視する職業蔑視観に支配されている。

 この職業蔑視観は同時にキャバクラで働くキャバクラ嬢を女性として蔑む女性蔑視観と相互対応している。職業だけを蔑視して、そこで働く女性を蔑視していないということはあり得ない。

 「できちゃった婚をして離婚して、若くして一人親になり貧困になる」の、さも世間を見通しているかのような物の見方にしても、できちゃった婚の女性全てがそうなると決まっているわけではなく、それでも頑張って子どもを育てて自立させることができる女性も存在するはずだ。

 そういった少なくないはずの一般的な例まで無視している。

 例えキャバクラ嬢であったとしても立派な職業である。国会議員の先生方を癒やすこともあるはずだ。

 赤枝恒雄先生はどのような謂れがあるのか、腹の中ではキャバクラという職業とキャバクラ嬢を蔑み、学業に失敗した女の子が行く吹き溜まりであるかのような発言をした。

 いくら国会議員の先生であろうと、そのように発言する資格はない。職業蔑視観や女性蔑視観を抱えていて、それゆえに基本的人権を厳格に解釈できない一人と看做さないわけにはいかない以上、国会議員の資格はない。

コメント (1)
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