覚え書きのようなもの・・・分室

私の好きな音楽のこと(主にクラシック)や日々の出来事、思ったことなどをつたない言葉で記してみます

シュタインとベルリン・フィルのロッシーニ「ウィリアム・テル」序曲

2006年02月23日 | 音楽
・CMで流れているせいか「ウィリアム・テル」序曲が聴きたくなったのですが、私は意外にこの曲のCDを持っていないんです。随分CDを集めましたがロッシー二の序曲集はジュリーニ盤しか持っていないような・・・。そういえば・・・と思い出して取り出してきたのはホルスト・シュタインとベルリン・フィルの演奏。CD-R盤です。ただでさえディスクの少ないシュタインがベルリン・フィルを指揮しているなんて珍しい、と思って買ったものです。

・ジャケットには1982年10月9日のライヴ録音と書いてあります(会場は不明)。ということはまだカラヤンの時代ですよね。シュタインとべルリン・フィルの正規録音というのはオペラのハイライト盤を見かけたことがありますが、ほかにもあるのでしょうか? このCD-R盤には次の曲が収録されています。

・べートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番
・チャイコフスキー(A・シュミット編):アンダンテ・カンタービレ
・ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕前奏曲
・ショパン(ピアティゴルスキー編):夜想曲第20番
・ドヴォルザーク:スラヴ狂詩曲 Op.45-2
・ロッシーニ:「ウィリアム・テル」序曲

・これがこの日のコンサートの全曲目なのかわかりませんが、珍しいプログラムですよね。一体どういう機会のコンサートだったのでしょう。定期演奏会ではなさそうだし、べルリン・フィルがよく行っているピクニック・コンサートのような演奏会だったのでしょうか。

・さて肝心の「ウィリアム・テル」序曲ですが、これが実に見事な演奏!!! 当時のぺルリン・フィルですから合奏能力の高さはもちろん、そこに重厚さが加わって大変な迫力。終結部分は聴いていて体が熱くなってきて、最後の音が鳴った瞬間、思わず聴衆と一緒に「プラボー!!!!!」と叫びたくなりました。

・この曲はもちろん、この盤を通して言えるのはシュタインの確かな実カ。シュタインは一般的に「職人」と言われる部類に入るのかもしれませんが、ただ堅実な指揮をするだけではなく、曲の良さをしみじみ実感させてくれて、さらにそのオーケストラの持ち味を確実に生かすことのできる人だと思います。ウィーン・フィルを指揮したプルックナーやグルダとのべートーヴェンのピアノ協奏曲全集、バンベルク響とのブラームスやシューベルトの交響曲全集、どれも名演だと思います。以前にも書きましたが、今回の演奏を聴いて、またつくづくこの人の録音の少なさが惜しまれたのでした。こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、風貌で損をしているの部分が大きいのでしょうか・・・。

・ところでロッシーニの序曲集というと誰の演奏が有名なのでしょうか。やっぱりカラヤンとかアバドですか?

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2 コメント

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アバドのロッシーニ (narkejp)
2006-05-26 20:31:25
こんにちは。ホルスト・シュタインは、1970年代の来日時に、N響とのワーグナーの演奏で強く印象づけられた指揮者の一人です。当時のNHK-FMでエアチェックして、お気に入りの演奏でした。

アバドのロッシーニ、わきたつような音楽がすてきでした。トラックバックしましたので、よろしければご覧ください。

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ありがとうございます (goo1611)
2006-05-28 15:39:48
narkejpさん、はじめまして。コメントありがとうございます。お返事が遅くなりまして申し訳ありません。



アバドのロッシーニについてコメント頂きましてありがとうございます。聴いてみたくなりました。探してみます。

シュタインとN響、私もテレビでよく見ていました。今思えば生演奏を聴きに行けばよかったと後悔しています・・・。ワーグナー、聴きたかったです。



今後ともよろしくお願い致します。

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