源氏物語歌集-悠山人編

『源氏物語』中の短歌(和歌)のすべてを、
原作の順序にしたがって、紹介する。→日本初!

12須磨06 行きめぐり

2007年09月24日 | 09葵~12須磨

源氏物語歌集 174
巻十二 須磨 06 源氏

    行きめぐり つひにすむべき 月影の
    しばし曇らむ 空なながめそ


2007-0924-ysg174
Kad03-031

□いみじとおぼいたるが、心苦しければ、かつは慰め聞え給
ふ。
(源氏)「行き・・・ながめそ 思へばはかなしや。ただ、知らぬ涙のみこそ

心をくらすものなれ」など宣ひて、明けぐれの程に出で給ひぬ。□