A Moveable Feast

移動祝祭日。写真とムービーのたのしみ。

忠臣蔵とは何か

2005年12月05日 | 街の底で
「忠臣蔵とは何か」 丸谷才一著、講談社、昭和59年刊。

 忠臣蔵を史実は史実として明らかにしつつ、怨霊信仰から解き明かした評論。

 浅野内匠頭の刃傷には、同情はするが、感情移入をすることはできない。どこか、今の子供たちにも通じるような、切れやすい危うさを感じてしまう。家臣とて、理不尽な思いが頭から離れなかったろうが、怨霊というものは、理不尽なものであるほど強力な祟りをまき散らすのである。それ故、赤穂浪士たちの仇討ちは、主君の怨霊を鎮めるためのきわめて宗教的な行為であったと云えるわけだ。

 すごいサイトを見つけた。地形学的、歴史学的な証拠を綿密に検討して、縄文から江戸にかけての地勢図を独自に作り、CGにしている人がいるのだ。やはり江戸名所図会を取り入れている。興味深いし、教えられるところ非常に多し。

「古代で遊ぼ」 http://www.tcn-catv.ne.jp/~woodsorrel/