A Moveable Feast

移動祝祭日。写真とムービーのたのしみ。

春の明日香15

2006年03月29日 | 旅の破片
水落遺跡(漏刻)

明日香は山波と田畑からなる小さな村で、飛鳥川も甘樫の丘もどこにでもあるような川や山である。
しかし地中には古代史がぎっしり詰まっていて、地形に関心があったり、万葉集や古事記、日本書紀を読むとさらに楽しめる。
地名は喚起的で美しく、そこにもここにも歌に詠まれた舞台がおびただしく広がっている。

春の明日香14

2006年03月29日 | 旅の破片
石舞台古墳はいつ行っても大人気。
人影が途絶えるのを待って写真を撮るのも大変だ。
曾我馬子の墓であることは衆目の一致するところ。
古墳の上部の盛り土が失われて、石棺が露出したものだが、暴かれたのかもしれない。

春の明日香13

2006年03月27日 | 旅の破片
50mm/F2.0

 元の飛鳥寺は焼失してしまったので、今あるお寺は全く別物である。創建当時の飛鳥寺は、金堂や塔を配し、現在の法隆寺くらいの大きな規模を持っていたとされる。
 仏像は頭の三分の一くらいが当時のもので、後年それを継ぎ接ぎして作り直されている。

春の明日香12

2006年03月27日 | 旅の破片
50mm/F2.0

崇仏をめぐる物部氏との戦いで相手を滅ぼした後、勝利を感謝して、蘇我馬子は明日香に飛鳥寺を建て、聖徳太子は難波に住吉神社を建てた。

春の明日香11

2006年03月27日 | 旅の破片
以前は「入鹿の首塚」と云われていたものだが、今度行ってみると、「曾我入鹿の供養塔」という道標になっていた。お供えも絶えないようだ。
最近は曾我氏の再評価が起こっていて、曾我氏=悪者と見る時代は過ぎつつある。
後方に見えるのは甘樫の丘で、この丘のことを、古代の六本木ヒルズと言った人があった。権力者のステイタス・シンボル的な地所という意味合いらしい。

50mm/F2.0

春の明日香10

2006年03月27日 | 旅の破片
35mm/F2.0

桜に、菜の花、風に揺れる水辺の柳。
競うように一斉に花が咲き誇っている。
道ばたの電柱に、葬式を導く真新しい張り紙が目に止まった。
辿ってみると、雷丘に対面するお宅のお弔いであった。