A Moveable Feast

移動祝祭日。写真とムービーのたのしみ。

8×10フィルム現像

2007年03月31日 | 8×10を始めよう
8×10のシートフィルムの現像に、JOBOの現像ドラム3005を導入して、現像むらが減り、歩留まりがよくなった。
8×10用のドラムは室内用のゴミ箱くらいの大きさがあり、8×10のシートフィルムが一度に5枚現像できる。その巨大さにも関わらず、現像液は最低で330mlあれば足りるので、液交換にも時間が掛からず、35mmフィルム現像のやり方に近い。皿現像に比べると、格段にやりやすい。
本来は、ドラムを自動的に50rpmで回転させる機械が必要なのだが、小生は床に置いた金属トレイに、ドラムをはめ込んでゴロゴロ回転させている。それで特に問題ないようだ。
フィルム・フォルダーが5枚に増えてきたので、一回の出撃で、10枚撮影し、2回のドラム・ゴロゴロをやれば、現像完了ということになる。

フィルム・スキャナーは、エプソンのGT-X900を使用しているのだけれど、今ひとつ、自分の期待する階調が十分に出て来ない。8×10プリントの圧倒的な階調という刷り込みがあるので、アンセル・アダムスさまには及びもつかないが、もうちょっとなんとかならないものかと思ってしまう。読み込みの設定が最適でないのか、もともとの撮影に遡って問題があるのか、改善が必要と感じている点だ。

そろそろデジタル・プリントや、密着プリントで、プリントも始めるつもだけれど、せっかく8×10なので、ここはひとつ、バライタ紙に引き延ばしプリントというのもやってみたい。できるかな?

ジョセフ彦の写真

2007年03月27日 | 江戸から東京へ
TV東京の番組「お宝鑑定団」の放送で、1851年サンフランシスコで撮影された、ジョセフ彦の銀盤写真が、スイスの研究家から出てきた。
従来は、ペリーが来日した際に随行の写真師が撮影した松前藩士が、日本人の最古の写真と云われていたが、年代的に、それをさらに遡る写真となった。
ジョセフ彦は、1851年、米国船に救助された兵庫の漂流民で、当時13才であった。米国で教育とキリスト教の洗礼を受け、滞米中に、リンカーン大統領とも会見している。9年後、幕末の日本に帰国し、長州藩の志士と交流を持ち、横浜の居留地で日本初の新聞を発刊した。そのため「新聞の父」と称されることもある。
発見された銀盤写真は、アメリカへ到着した当時の、子供の顔のジョセフ彦である。