A Moveable Feast

移動祝祭日。写真とムービーのたのしみ。

今村昌平監督追悼特集

2006年10月23日 | 街の底で
 渋谷の映画館で、コンペティションの映画を何か見たいと思ったが、どれも都合が合わなくて、今村昌平の追悼特集の一本ということになった。
 「エロ事師たち~人類学入門」(モノクロ)。映画館の女の子が、この映画のタイトルを、マイクで繰り返しアナウンスしているのがおかしかった。それがすでに、今村の重喜劇の中のひとコマのように思われた。観客はまばらであったが、映画関係者と、外国人の姿もちらほらと見られた。
 終了後、学生時代からの友人の小沢昭一氏が、今村昌平の人となりについて、観客を笑わせながら、かなり長時間にわたって語った。「あの人は、本当はまじめな、普通の人なんです。しかしそれじゃいけない、それじゃ自分たちの仕事というのは、なって行かない、それでいろいろおかしなことをやってった人なんです」「「エロ事師たち」の映画の主人公もね、彼は、小学校の校長先生という感じでやろうと云うんですな。それはわたしもよく分かったんです」
 電車に乗り込んで来る小沢昭一さんを見かけたことがある。保護色を張り巡らせて、すうーと人ごみに溶け込もうとしている感じだった。といって、周りが気づいてないわけじゃないんだけれど・・・

東京国際映画祭3

2006年10月22日 | 東京23区
昨日から第19回東京国際映画祭が、六本木、渋谷で開催されている。
観たい作品もあるが、上映日程と予定が全然合わず。

書店に入ったら、ウオーカー・エバンズの厚い写真集が目に止まった。いいなあとしばらく眺めていた。
コーラの写真は、その後、本屋から出て、何気なく撮ったのだけれど、どう考えてもこれは、エバンズの作品の影響を無意識に受けている。おそるべし、ウオーカー・エバンズ。