A Moveable Feast

移動祝祭日。写真とムービーのたのしみ。

尾道水道

2008年02月29日 | 旅の破片
2月28日
早朝、フェリーで尾道水道を渡り、向島(ムカイシマ)へ向かう。5分くらいで、すぐに到着する距離だ。ドックや集落を見て歩き、建造中の船を8×10で撮影。思ったより大きな島で、学校やスーパーマーケットまでなんでもあるようだ。
短時間でフェリーで戻ってきて、今度は浄土寺まで長距離を歩く。駅周辺の海岸通りは再開発が進み、雁木も失われているが、浄土寺下あたりまで来ると、路地が発達し、古い商家や民家がまだ残っていて、いい感じである。
浄土寺で8×10で撮影。この寺の前の道は朝夕にすごい感じの斜光が射すところだ。西郷四郎(姿三四郎)の銅像の前を通り過ぎ、斜面を登ったり下ったりしながら、撮影をして行った。山側にはおびただしい数の寺や神社があって、その間を縫うように道や石段が繋がっている。
がけ上の銭湯やら古い墓地やら、興味は尽きない。

旅する8×10

2008年02月28日 | 8×10を始めよう
昨夜、新幹線を乗り継いで、一路西へ向かい、日付の変わらないうちに尾道にたどり着いた。
かねてからの懸案であった、「8×10を持って世界の果てに旅に出る」をやらかしているわけなり。
東京ばかりが、8×10の似合う町ではないだろう。ライカだけが旅するカメラというものでもないであろう。
スティーブン・ショアが、8×10カメラを持って、アメリカを旅したのは、ついこの間の70年代のことだ。
8×10は、元来、旅をし、街をほっつき歩くカメラなのだ。ベアト然り、アジェ、エバンズ然り。
この季節に尾道に来るのは、事情があって数年来の慣わしになっている。自分にとっては、「父の町」でもある。
というわけで世界の果てとはいかないけれど、朝が明けたら、尾道の町を撮りに出かけるつもり。