A Moveable Feast

移動祝祭日。写真とムービーのたのしみ。

アンソニー

2009年10月26日 | 8×10を始めよう
都内の某写真館から出た、古いタチハラ・アンソニーが到着。
きれいなフジノン180mm/F5.6と4X5の縮小バックが付いている。
一見金属製に見えるが、ほとんどの部材は木製品。
驚かされるのは、未だに新品が製造販売されていることと、その価格が84万円(!)もすること。
うちに来たものは、フジノンのレンズ代だけでおつりが来る金額だった。

山崎光学探訪記2

2009年10月25日 | 8×10を始めよう
先の東京8X10の写真展の仲間6人で、Congo lensの故郷である山崎光学研究所の見学に出かけた。
日野市の多摩モノレール甲州街道駅に、現地集合。山崎光学は駅から徒歩数分の所にあった。
コマーシャルコンゴーはテッサータイプ、ワイドアングルコンゴーは、4群4枚のガウスタイプの大判レンズで、十分なシャープさと自然な発色で、今や貴重なレンズ群である。
山崎光学は戦前から続く大判レンズの製造会社で、盛事にはたくさんの従業員で賑わっていたが、今は、硎磨工の人がすでに亡くなり、レンズ設計者の方も昨年亡くなり、主催の山崎さん一人でレンズの組み立て発送をなさっている。
コンゴーレンズのあれこれについて、山崎さんから話を伺ったのだが、話が興味深いのと、山崎さんの飾らない、篤実な人柄に、一同感銘を受けた。
このところ長年大判カメラの製造に携わって来た人などにお会いする機会が多い。
すると、そういう人たちに共通の、飾らない、好ましい人柄というものがあって、山崎さんのお話を伺いつつ、やはりそれをこの方に感じたのである。
それはやはりひとつの文化であったわけで、今それは消えようとしている。
後輩のわれわれが受け継げるものは、多くないかもしれない。
しかしみすみす失ってしまうにはあまりにも惜しいものと人ばかりなのである。
と、そんなことを考えつつ、本題の、少数生産の復刻8x10レンズができないかという話をさせていただいた。
ハイペルゴンタイプの超広角レンズは、技術的困難さから、はやばやと除外された。
それでは120mmのワイドアングルゴンゴーの設計をもとに、8x10をカバーする150mmレンズができないかという話になった。
周辺の画質低下や、光量落ち、F値の暗さも問わない。広角の、古いレンズの写りの良さを残したレンズができないかということだ。
少数生産で、製造コストを下げるためには、もちろん大手ではなく、家内工業でレンズの研磨、コーティングをやっているような所を探さなければならない。
今ならまだそういう所がまだありそうだとのことで、逆に今を逃すともう不可能となる。
山崎さんは、できるとも、引き受けるともおっしゃらない。
プロジェクトとして成り立つかどうか、もっと多方面から情報を収集してみる必要がある。
帰りには、それぞれ、引き延ばしレンズなどのおみやげをいただいた。自分は、Cマウントの25mm/F1.8の古い試作TVレンズと大判レンズ用ヘリコイドをいただく。
みんなで高幡不動へ移動し、参道の店で天ぷら定食でおそい昼食。その後、相模原のカメラ店のムサシへ。何も買わず。

http://www.cosmonet.org/congo/

Beseler Motor Base

2009年10月20日 | 8×10を始めよう
Beseler のMotor Base2個が到着。
フィルム現像は、8X10”用にJOBO3005のタンク、11x14"用にBeselerの印画紙用現像タンクが使えるので、とりあえずタンク自家現像のシステムは揃った。