今日の教室で印象的だった出来事。
講義の時間での棋譜並べの学習にて。
専門的な説明は省略しますが、
ざっくり言うと、ある局面について、
その十数手前の局面との違いは何かを
私がこども達に質問を投げました。
ある子がAという回答を述べ、
私が「正解です」と応じ、
続けて「他にはある?」と尋ねると
返答に窮しています。
「他の子は?」と尋ねると、
結構、手が挙がり、一人ずつ当てて行きますが、
どの子も無理繰り何か付けようとするものの
なかなか模範解答にたどり着きません…。
最後の一人まで結局、正解が出ませんでしたので
私が「『他には無い』というのが正解です」と述べると
こども達は呆気に取られた様子(^^;
私の問いのねらいは、
「十数手進んだのに局面的にはココしか変わっていませんよ」
ということを強調して伝えたかったことにあるのですが、
「他には?」と訊かれると、誘導尋問にかかったかのように(^^;
他にあることを前提として、こども達は答えを探してしまう…。
「それは、先生、引っ掛け問題ですよ」
というご意見もあるかもしれませんが(^^;
引っ掛け問題であろがなかろうが、
私は、自信をもって「他にはない」と言えることは
物事を正しく理解していることと同義であり、
大切なことのような気がしました。
また、もう一つの視点から。
もしも、「他には無い」とわかっていたとしても
あの教室のあの雰囲気の中で「他には無い」と言うのは
結構勇気がいることだと思います。異端的回答ですから。
自分の意見、考えを堂々と言えることは、
とても大切なことです。かくいう私も
まだまだ未熟な部分が大いにありますが(^^;
少なくともまずは教室の中から、
自由闊達な意見が言い合える習慣を
つけていけたらと思います。
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