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A → Z : Xserve

モラモラ会社員がムラムラしながらお届けするヌルヌルアーカイブ。

謎のヘルメット族と2人の女性イラストレーターで「Vomiting」Xserve

2004-07-05 | ぷらぷらアーカイブ
まだ夜の早い時間。場所は新宿の花園神社。その境内裏に、わらわらとたかるヘルメット族。……中核派? いや、それとも……革マル派? こないだ、計らずも元赤軍の人と飲むハメになったことを思い出す。

謎のヘルメット族を尻目に、今日も向かうはゴールデン街。今日も、きっと何かが起こりそうな気がするゼ――。

Vomit.JPGこの絵を見た瞬間、「クイズ百人に聞きました」のギャラリーばりに、「あるあるあるあるあるある...」
――と、思ってしまった。そのタイトルもズヴァリ、「Vomiting」。

思えば、俺もついこのあいだこういう状態になったんだった。そう、雛寿司で。「今後の人生で2度と繰り返したくない過ち」のひとつをここで告白するとするならば、ちょっと首を寝違えたからといって、温シップを貼って酒を飲んではいけない。必ず……吐く。間違いない。長井秀和なんか出番がないほど、間違いない。それはそれは、凄惨な状況になる。たとえそれが、寿司だとしても……だ。床一面にすっぱい香りが広がり、給仕のお姉さんは「お客さん、大丈夫ですか?」と心配するそぶりを見せる。しかし、同時に厨房からは「なんでこっち見るんだよ、○○ちゃん!」という声が聞こえる。ああ、そして俺に再び注がれるその視線が痛いよ、お姉さん……。涙と鼻水と、あふれ出る“ネタ”は、まるで決壊したダムを飲み込み尽くす濁流だ。ああ、時間よ、頼むから。頼むから、できるだけ早く過ぎ去ってくれ。お願いだから……。

この絵には、あのときの俺の想いがすべて詰まっている。俺に「思ひ出ぽろぽろ」させるために、この世に産み落とされたとしか思えなかったんだ。しかも、今日ここに一緒にいるメンバーは、あのとき雛寿司をいっしょに食った不愉快な仲間たちと、3人中2人もカブっている。これが、運命ってヤツですか。ディスティニーですか。気づくと俺は、吉川早苗女史に値段交渉をしていたんだ。

「これ、売ってください」
「1号3千円で、これ10号なんで3万円です」
「2割引でどうすか?」
「あ、いいですよ」

“2割引”は根拠レスだったと思う。こんな絵を欲しがるのは、日本で……いや、ゴールデン街で俺ただ一人だと思ったから。そんなやり取りを肴に、遠巻きに煙草をくゆらせていた東田理恵子女史の、俺を冷たく蔑んだ視線が忘れられない。彼女は、前回の個展主だったそうだ。次の木曜、取りに来る約束をして、ギャラリー&バー「nagune」をあとにした。

謎のヘルメット族。2人の女性イラストレーター。「Vomiting」を見て思い出したすっぱい思ひ出。有象無象の様々なセクトが、同時多発的に存在するゴールデン街の懐の深さを、あらためて確認できた。その後の俺たちも、そんなゴールデン街の一構成セクトとして、ものすごくある一定の方向に色のついた会話を朝までしていた。週明けには各方面に決起の檄文を飛ばさんがごとくな盛り上がりを見せた。ゴールデン街にあって、これだけほかの客や店のマスターと交わらないこともめずらしい。

こんなゴールデン街も、たまにはいいな。と、思った。

「BE@RBRICK」でXserve

2004-07-04 | ぷらぷらアーカイブ
渋谷のパルコミュージアムでやっていた、「BE@RBRICK」のイベントに行ってきた。

BE@RBRICK」といえば、ニッチでキッチュで――バンタンの学生や「TV Bros」の読者あたりが大好きそうな――コジャレた“クマ”フィギュア。兄弟シリーズの「KUBRICK」とともに、最近だとグリコのオマケになったり、キルビルのDVDボックスにオマケでついてたりしていた。レアモノはめちゃくちゃ高値で取引されていたりもする。

はっきし言って、なぜこんなモンが人気があるのか、まったく理解できない。なんだけど、一度集めはじめると、「コレを好きなワタシ自身がスキ☆彡」的な心地よい自己愛スパイラルにおちいり、抜け出せなくなるような魅力があるのだろう……と思う。

実際、その独特の――そしてどことなく「LEGO」を思い出す――意匠は、見れば見るほど「グッジョブ!」と思わず宣(のたま)ってしまわないことも、ないこともないような。

で、イベントの内容といえば、でっかい「BE@RBRICK」に世界中のアーティストが落書きした“作品”を並べ立ててある、というのがひとつ。そのコジャレ具合たるや……ちょっと、参加アーティストを引用してみる。

参加アーティスト[海外]×27(敬称略・順不同)

kaws/Kostas/Futura/Stash/Russ(SSUR)/Frank Kozik/Matt Black/Pushead/Shag/ Errolson Hugh(ACRONYM)/Andre/MARK PARKER(NIKE)/JEST/STUSSY(w/SPECIAL THANKS TO MR.CARTOON)/Eric So/Perks/Gimme 5(Draw)/James Jarvis/Unkle/Delta/Michael Lau/West/Fatboy/REAS(TODD JAMES)/Giorgio(SARTORIA)/Marok(Lodown Magazine)/Haze

参加アーティスト[国内]×13(敬称略・順不同)

hf/横山宏/寺田克也/空山基/Devilrobots/Positron/7Stars/H8GRAPHiX/Skatething/Kazzrock/A Bathing Ape/Rockin'Jelly Bean/MEDICOM TOY

……なんて、なんてコジャレてやがるンだ。8割以上誰が誰だかわからん。寺田克也と空山基とA Bathing Apeと……あと数組くらいしかわからん。

なので、

「ああ、この人は今回こんな感じなんすか!」
「おお、こー来たかぁ。いい意味で期待を裏切られた!」
「おあ、"OPERATION : MINDCRIME" の頃のジェフ・テイトにクリソツ!」

というような感動や感慨は皆無にひとしく、いわゆる「ふ~ん」の連続だった。連続だったが、楽しかった。心の奥底の幽玄ゾーンに眠る、ひそやかでしめやかなクリエイティビティーを、マターリと刺激された。

でも、なかにはちょっとマターリとはいえない、アグレッシブなオブジェクツも。それが、↑の写真(会場が撮影禁止だったのでパンフレットを撮影)の「RUSLAN KARABLINのBE@R」なんだ。

中学生のころ、「桜木ルイ」のジャケ写に釣られて自販機で購入したブツが(確か8千円くらいだった)、コレのモチーフになったモノにそっくり……もといそのもので、「だまされた!」と激怒した――という、刹那い記憶が胸いっぱいに広がる。

「ああ、このままじゃ、何か喉元のあたりにすっぱいものまでこみ上げてキちまうゼ」

そう思ってブースを移動すると、そこにはいままでのコジャレアート空間とは一線を画した、意趣返しともいうべきナイスなオブジェクツが並べられていた。

「スパイダーマン」
「ゴレンジャー」のアカレンジャー
「ウルトラマン」の怪獣ゼットン
「ルパン三世 カリオストロの城」に出てきた刺客
「ケロッグ」のなんか甘いやつのキャラ

ああ、メディコムトイさん。こんなの作ってたなんて。知らなかったYo! しかも、かなりデキがいい。しかも、これらは近日発売予定だったり、すでに売られていたりする。ヤバイ。ちょっと。いや、かなりほすぃかも。

特に、ヤバかったのが、「ドラえもん」に出てきたハンプティーダンプティーみたいな殺し屋ロボのフィギュア。ウェブ上に情報はないみたいだけど、確か7月発売で3,980円とか書いてあったような気がする。買う。ぜってー買う。

「とかなんとか言って、結局忘れて買わないんじゃねーの?」

いや、私、「本気」です。
「本気」と書いて、「マジ」なんです。


山○かつてないBBとバイアグラ時計でXserve

2004-06-27 | ぷらぷらアーカイブ
会社に2人だけ、山○という名字の人がいる。しかも、その2人が俺とタメ歳とくれば、飲みに行かない道理はない。飲みに行くなら、ゴールデン街に決まってる。

――というわけで、またまた(×2)ゴールデン街に行ってきた。ここんとこ毎週行ってるなぁ。そして、前のセンテンスで俺が宣(のたま)った表向きの理由の裏に潜む、あけっぴろげに隠された真の意図とは……?

詳細は次号で!

ってなわけにもいかないと思うので、ここはちょっと頑張って書いてみようじゃぁないか。

この夜をひとことであらわすキーワード。それは――
BB」だ。

・BBA(経営学学士)を持っている
・ブランデーベースのカクテル「BB」
・ビビ(BB)アン・スーにクリソツ
・情報漏洩はよくないと思うBB(←広末口調で)
・バックレやがって、バカヤロー!(略してBB)

などなど、ほかにもここには書けない「BB」がいくつかあったくらいだ。すべてが「BB」に始まり、「BB」に終わる。まるで、この宇宙の始まりが「ビッグバン(BB)」だったことを確認していくという作業を、一生命体として淡々とこなしているかのようだ。果たして、この宇宙の終わりとは? いま確かに存在しているが、量り知ることのできないダークマターの総量によって、この宇宙の終焉のシナリオが決定される。

・ダークマターが多すぎる場合
 →宇宙は縮小に転じ一つの点となる――ビッグクランチ
・ダークマターが少なすぎる場合
 →宇宙は膨張を続け破裂する――ビッグリップ。

(この2つの言葉のイニシャルを重ねても「BB」だ)

そんなことを脳裏に浮かべながら、俺はヨン様ばりに「フッ」っと息を吐きながら必死に「いいお顔」を作っては失敗し、作っては失敗する。どうしても、バックグラウンドには「冬のソナタ」のテーマのような哭きのメロディーは流れない。どうしても、オタ系ネタサイトを見てニヤついているキモヲタの顔になってしまうんだ。

「発見」→「選択」→「後悔」→「忘却」

……こんな負のスパイラルが確定軌道だった俺の人生が、たとえ少しずつでもいいので最後の2つを「確信」と「歓び」に変えていけるんじゃないかという、ささやかな希望。アインシュタインの「宇宙定数」のような逆転劇はあるのか。あっても、その時に生きていなくちゃ意味がないゾナ。

カクテル「BB」を飲んだ店を出たとき。時間は既に午前4時に近かった。ここで、一方の山○が家路につく。もう一方の山○と、始発を待とうということになり、「深夜+1」へ。

ここで見つけた、UTO(未確認テーブル上鎮座物体)――
バイアグラ時計。

なんて、なんて。なんて、BB(Big Boy)な存在なんだ!

――と感激してデジカメで写真を撮っているスキに、「……戻ってくるから!」と唐突に言い残し、もう一方の山○は店から出ていった。それから小一時間以上待つも、一向に戻ってこない。そんなこと、分かっていたじゃぁないか。と自分に言い聞かすも、2人分の支払いと、「藤田バー」でもらった謎のパンが、やるせなさすぎる哀しみのダークマターとなって、俺のコスモ(小宇宙)をビッグクランチさせる。

バックレやがって、
バカヤロー!(略してBB)

新宿ゴールデン街の奇跡でXserve

2004-06-13 | ぷらぷらアーカイブ
その日、新宿ゴールデン街に奇跡が起こった。期せずして、俺はその証人になったんだ――。

元同僚のばななんと、ゴールデン街に行くことになったのは、本当にひょんなことからだった。

ある日、インスタントメッセンジャーのステータスに「ゴールデン街探訪本日決行」と出していると、「行ってみたい店があるんです」というメッセージが。聞けば、20年ごしに再会したい人がやっている店があるとのこと。

ゴールデン街でもかなりの古株にあたると思われる店、「唯尼庵」。ここの主が、ばななん意中のその人・キヨコさんであるらしい。

実際に訪れてみると、狭くて雑多で酒が旨くて懐メロが流れる、これぞゴールデン街! という感じの店だった。ちなみに、俺が座った椅子のカバーは、ガキにカッターでいたずらされた自転車のサドルみたいになっていた。

そして、↑の写真。キヨコさんが76年に記念で撮ったヌード写真とのこと。キレイだなぁ。っていうか、ず~っと髪形変えてないんだなぁ。あ、76年といえば、俺やばななんが生まれた年じゃん(ラムネもあるじゃん)――なんてなことを思っていると、ばななんとキヨコさんはまったりと20年ごしの再会を果たしていた。入店5分にして、すでになじみの常連みたい。なんか、俺なんぞいなくても、全然大丈夫じゃん……?

でも、来て良かった。本当に良かったんだ。

ばななんと、キヨコさんと、三人の同音異字のキヨシが折り成す、血の繋がりよりも強い絆で結ばれた愛の物語。俺の眼前で、それはまるでリアルな叙事詩のように語られた。

隣の席では赤軍くずれのダンディーなオヤジが、

「郵便局に資金調達に行ったがばかりに懲役15年くらって15年逃げたけど、実は8年余分だった」
「妹が韓国のKCIAに俺と間違えられて拉致された」
「仲間内5人集まりゃ、100年越すね。懲役が」

なんてな話をフツーにしている。そして、コテツという店のオヤジが、

「コイツがムショから出てきた仲間と20数年ぶりに再会したときは、なぜか服役してた方が『俺も辛かったけど、シャバにいたお前の方が辛かったかもなぁあ』と2人で号泣しながら抱き合ってたんだよ。バカだね~っ」

みたいな濃ゆいツッコミをここぞとばかりに入れる。

(回想シーン:45分)

トイレから戻ってふと見ると、ばななんの目に大粒の涙が浮かんでいた。その涙は、まるでブリリアントカットのダイアモンドのように、まるで幻の銀水晶のように、透き通った輝きを放っていた。

あらゆる偶然が、星々の運行やゲマトリア数秘術でも解き明かせないセオリーをもって積み重なっていく、絶対運命黙示録。プラスα、20年というもう戻ってはこない歳月が、一つの情動としてばななんの涙腺を緩ます――

そんな、奇跡の涙だった。

思わず「ゼルダの伝説」のリンクばりに、小ビンに採取して掲げたくなった。

♪チャ・ラ・ラ・ラ~ン

ああ。今夜も、最高のギグだったさ。

ありがとう、ばななん。
ありがとう、唯尼庵。
ありがとう、新宿ゴールデン街の、街の灯。

「高円寺でXserveを想像」でXserve

2004-06-04 | ぷらぷらアーカイブ
先月の12日に、わざわざ「ティーザー広告」なんつー分かりにくいネタをほじくり返しつつ、


「○○○でXserveを××」

なんてなものが、ティーザーチックに進行中。

・ヤマダかつてない女ティーチャーキャラ(妄想)とは?
・暗黒の歓楽街の路地裏に染み渡るわさび醤油とは?
・Xserve的公然オナニー必敗法とは?

詳細は次号で!



こんなことを書いていたあの頃の俺は、まさに貧弱な男の見本だった。そして、「もうオンラインに対するアンチテーゼとしてのオフラインって意味性が崩壊しているよね~」などとうそぶき、オフ会なんてものは……ましてや、オフ会レポートなんてなものは、今の俺には縁もゆかりもありゃしませんぜ、ってな風に思っていた。

それが、去るある日、現実になりやがったんだ。

「高円寺でXserveを想像」。

新宿は歌舞伎町の奥地に潜む暗黒の歓楽街「ゴールデン街」。
かつては闇市→青線と変遷して隆盛を極め、現在は作家や編集者をはじめ、映画、演劇、ITなどの各種業界人らが集う、昭和の色香漂う癒しの空間。

そんな空間の、さらに漆黒の闇に彩られた路地裏に、ひそかに染み渡りつつ、首すじをなぞるようにしたたり現るわさび醤油顔の男――

想像ですから」の、タツ(以下:凹み)。

そして、ヤマダかつてない女ティーチャーキャラと妄想した……その女、凶暴につき。ヤマダかつてない部分はそのままに、その毒舌は止まるところを知らない。山下大将もクリビーの、暴走シベリア“美”超特急――

高円寺の女」「ぷふん…」「劇団ポツドール」の3BLOGのオーナーこと、高円寺の女(以下:いざまん)。

3人のBLOGをつづけて読むと、「高円寺でXserveを想像」となるわけだ。並び順には特に意味はない、と思われる。

それにしても、である。

こいつらは、こいつらは、一体ぜんたい何なンだ?

俺の、俺のゴールデン街に土足で入って来やがって。さしずめ、俺がこの日叫んだ魂のスペルを書きあらわすと、こんな感じなんだぜ?

PICT0116.JPG大体、藻前らのおかげで、のっけから大枚はたいて買った33cmの超ド級ソフトは、こんなありさまになっちまった。どうしてくれるんだ。



PICT0117.JPGまったく……。異国訛りのお姉さんが、気を利かせてビーカーに移してくれなかったら、どうなっていたことか……。しかし、これをフツー食えって云うか? おひ!


PICT0118b.JPGフッ。食ってやった。ぜ~んぶ、食ってやった。ひとまず、1ラウンド目は俺の勝ちだぜ。




PICT0123b.jpg若干のしこりを残しつつも、なんとか俺らの交歓は少しなりともギグのシェイプになってきたようだ。そもそも、どんなメンツと来ようが、「深夜+1」は本当にいい店だ。かつて「プレイボーイ」で名物連載をブッていた、ハードボイルド・冒険小説の生き神こと内藤陳 大先生のカメラ目線が、鳴らしはじめのギグに警鐘を鳴らす。「オレ達のWell歌夢」への道は、いまだ遠い。

PICT0132b.JPGゴールデン街も、3件目を数えるころには、俺らのギグはギガゾンビ級に成長していた。第2次性徴。これはめでたいということで、赤飯の代わりに早速ボトルキープ。やはりというか、なんというか。いざまんは文字通りのマッチョでファンキーで怪傑やんちゃ丸なワーディングで、店のお姉さんと周りの客に冷水を浴びせる。当然、凹みと俺は爆笑だ。

PICT0134b.JPGそれに負けじと、凹みと俺もいざまんのスリップストリームに滑り込む。しかし、すでに機を逸した我々は、否応なくこのような場所へのサインに……。認めたくないないものだな、2ラウンド目での負けというものを。

PICT0128b.JPG日付は変わり、お気楽3人組と一匹(←?)は、花園神社へ。境内はすでに、俺らの登場をカウパーまみれで待ちわびたオーディエンスで埋め尽くされた。今こそ、今こそ俺らのギグをお披露目するときだぜ?

……やってやった。俺は、やってやった。いざまんと凹みも良くがんばった。俺らは、最高のギグを成し遂げた。これぞ本当の意味でのオルガスム・ギグ。今こそ欲する我が正義。オンキリキリバザラーウンハッタ。偃王の呪法。ピーリカピリララポポリナペーペルト。般若の役者は☆萩原流行。そして、トリを飾るラッピーなラストナンバー。それは――

華麗なる性徴。

フッ。最高だよ。最高だよ、アンタら……。3ラウンド目は引き分けだな。

というわけで、「高円寺でXserveを想像」は、一勝一敗一引き分けで幕を閉じました。あ~つかれた。DAKARA、オフ会ネタはやりたくねーんだよ!

金華山で聞くところによるとXserve(後編)

2004-05-17 | ぷらぷらアーカイブ
聞くところによると、今日のXserveは「金華山で聞くところによるとXserve(前編)」の後編だそうです。なんですが、もうすっかりいつ行ったんだかわからなくなってしまい、信長どのにも「この大うつけが!」と、私に道三どのからの書翰を投げつけられました。

PICT0185.JPG書翰は私のこめかみを直撃し、朦朧とした意識のなかそっと右手を添えてみると、ち、血が……。「な、投げつけたね。親父にも投げつけられたことないのに!」と吐き捨てつつ、おとなしく退城すると見せかけてここぞとばかりにマキビシを2ダースほど厠(かわや)のスリッパなどに仕込んでやりました。

PICT0173.JPG「そんなことをしては、殿がかわいそうではないか!」と、戦から凱旋して来られたばかりの丹羽様、柴田様、羽柴様に怒られました。「お姉! めんごめんご」とキャッツ・アイに出てきたオレンジのレオタードの人のモノマネをしてその場をやり過ごしました。そして、キャツらがスキを見せたその一瞬に――

PICT0195b.jpgズバシャァぁぁぁ
と、天下の銘刀「備前長船祐定」で切りかかる。しかし、さすが彼らも歴戦のモノノフ。丸腰といえど簡単には勝たしてくれない。まるでそれが当然であるかのように、兜飾りで応戦してきやがった。でも、モノホンの日本刀はコルトガバメントにだって負けないんだ!
どしぇすぽーん!
まるで、「べーしっ君」のような断末魔の叫び声が辺りを埋め尽くし、そして彼らは動かなくなった。

PICT0146b.jpgバイオレントのあとは、国民的美少女の鑑賞に決まってる。りすが疲れて休園中のりす園を通り過ぎ、ロープウエーで金華山を下りると、そこには岐阜のローカルポスターで防火を訴える上戸姫が。「その油断 火から炎へ 災いへ」……嗚呼、お願いだから、あなたと火遊びをさせてください。とりあえず、一緒にポルトガルに帰って「オランダ妻は電気うなぎの夢を見るか?」をプレーしましょう。
そのあと、ポスターの近くにあった抹茶処にてひと休み。茶菓子がはげしく美味いので、どこのものか訊いてみたところ、地図をくれた。あとで行ってみよう。

PICT0205b.jpg敷地内にある岐阜市歴史博物館で、あの現代日本画壇の重鎮・平山郁夫大先生が緊急アピールされているとの垂れ幕が。問答無用で入る。待ちかまえていたのは、「破壊されたバーミアン大石仏」をキービジュアルにイラクやアフガニスタンの何気ない情景が、日本画というフィルターを通し平山郁夫の手記といっしょに整然と並べられた静かなる空間。こんな雄弁でたおやかな反戦表現は初めてだ。
緊急アピール、受信。
写真は館内の目立たないところで動いていたナゾの機械。温湿度計かと思ったが、地震計にも見えた。

PICT0207.JPGさらに、となりの「名和昆虫博物館」へ入ってみる。これは、もう世界ビックリ昆虫アワーだ。一番おどろいたのは、このプラチナウグイスコガネ。欽ちゃんの仮装大賞に、よくこういう人出てくるよね。


PICT0217b.jpgさらにさらに、歩いて3分くらいのところにある日本三大大仏の一つ「正法寺のかご大仏」を参拝。奈良、鎌倉は既拝なので、これで三大大仏コンプリート!(三大大仏トレカとかあったら欲しいなぁ)






PICT0218.jpg抹茶処でもらった地図をたよりに、和菓子屋「月丘堂」へ。抹茶処でいただいたのは「花やもめ」というお菓子だったことが判明するも、あいにく売り切れ。「どれがおすすめ?」と訊くと、コーヒー大福なるものがヤングに人気とのことで、他のといっしょに1ダースほど買って帰る。ちなみに通販はやってないらしい。残念。ためしにコーヒー大福を一つ食してみると、

う、う、う、美・味・い・ぞ・お~~~。

――かくして私はかつて味皇がそうしたように全身を巨大化させ、あたり一帯を金華山もろとも破壊しつくしたのでありました。

というわけで、前後編にわけてお届けしました「金華山で聞くところによるとXserve」。いかがでしたでしょうか? 感想をお寄せいただいた方の中から抽選で100名の方に番組特製QUOカードを差し上げられませんが、人生に一度でいいから行ってみられたし。と、聞くところによると、ルイス・フロイスがかつて宣(のたま)っていたそうです。

金華山で聞くところによるとXserve(前編)

2004-05-09 | ぷらぷらアーカイブ
聞くところによると、今日のXserveは宣教師ルイス・フロイスの口調('92の大河ドラマ「信長」バージョン※)にて、しめやかにそしておごそかにお送りいたしたく、存じたてまつりまする。

※わからない方のために、私が再現しました

昨日のタクシーの運ちゃんから聞くところによると、岐阜の観光地で一番アツイスポットは、「養老天命反転地」でも、ましてやはりぼて人形しかない「関ヶ原ウォーランド」なんかでもなく、「金華山」がその最右翼たる約束のベストプレイスであるとのこと。

で、行ってきました。金華山。

【金華山って何?(「金タ○ネタの替え歌を華々しく放送する山田かつてないテレビ」の略って本当?)】

聞くところによると、金華山とその周辺にある主な面白スポットは以下のとおり。

・稲葉山城(岐阜城)
・ロープウエー
・瞑想の小径
・三重の塔
・板垣退助像(刺されて「~自由は死せず」と宣(のたま)った場所)
・烏帽子岩
・展望レストラン
・リス村
・かご大仏(日本3大大仏のひとつ)
・岐阜市歴史博物館
・名和昆虫博物館
・未来会館
・立礼茶席
・かやの(ラーメン屋)
・月丘堂(和菓子屋)

すごいね。こんなにたくさん面白スポットがある観光地もめずらしい。お父さん、僕は、僕は今日という日は、日がな一日ガマン汁があとをたたなかったわけで。そんなわけで、時系列を追いつつ写真でふたことみことXserveしていきたい。

PICT0144.JPGのっけからいきなりガツンと来やがった。聞くところによると、金華山のふもとの岐阜公園前にこれみよがしにあるラーメン屋なんだが、これがちょとすごい。ぜひ、写真をクリックして画面いっぱいにして刮目して見て欲しい。
・明らかに「マッキー」で手書きしたへたくそな「ラーメン専門」の看板
・看板になぜか張り付く黄色いサイレン(客が出入りするたびに鳴り響くと見た!)
・へんなとこで改行している暖簾の「いらっしゃいませ」
・汚れまくった玄関マット
・味わい深すぎるショーウィンドー(本来メニューがディスプレーされているべき)
・終了時刻の分からない営業時間案内版
・一切の生気が感じられない4つの植木蜂
……すごい。すでにおうちに帰りたい。といいつつ、実はめちゃくちゃ中に討ち入りたかったんだけど、まだ昼前だったので断念。

PICT0154.JPG聞くところによると、金華山にはロープウエーがあって3分で頂上まで行けるらしい。しかし、そんなモンに乗ったところで、ネタにはならねええええええええんだよ! とういわけで、標高328mを一気に己の脚で駆け登ることに。入り口付近の三重の塔に祈りを捧げ、いざ「瞑想の小径」という登山道に突撃!――名は体をあらわすということなのか、そこここで古今東西の瞑想を喚起するふるった名言がいやがおうにも拝めやがる。しかし、聞くところによると、この金華山は一枚岩でできた山であり、やたら道がゴッツンコしててただでさえ登るのが大変。瞑想どころか、妄想をめぐらす余裕もなく(ハァハァ)、しまいにゃ死相が……。

PICT0152.JPG瞑想の小径をしばらく登ると「烏帽子岩」と呼ばれる神石を発見。聞くところによると、むかしむかしこれを伊奈波神社の主神「五十瓊敷入彦命(イニシキイリヒコノミコト)」のものと宣(のたま)うひとありて、長良川の川底からわざわざこの山の中腹まで引き上げてこられたものとのこと。ここでも、ぜひ写真をクリックしてみてほしい。岩と一体化して秘水を飲む子供の姿をした式神と、その主であろう仙人を偶然にも捉えてしまった……!

PICT0157.JPGやっと頂上にたどり着き、ここぞとばかりに撮った写真。ちなみに中央に写っている球場の左にある円筒形の建物は、「未来会館」という施設らしい。その輝かしい御名から、子供科学館のようなわくわくプレイスを想起するも、展望レストランの従業員から聞くところによると、「そういうんじゃなくて、市民の憩いの文化空間だよ」とのこと。頼むから、紛らわしい名前をつけないでください。

PICT0163b.jpg頂上には稲葉山城(岐阜城)ありけり。ハァハァいいつつも、まるで凱旋した騎馬軍団のごとく意気揚々と入場。聞くところによると、ここは戦国時代に斎藤道三の居城だったので、それっぽい戦国グッズがたくさんディスレーされている。あ、こ、この肖像画は……竹中半兵衛! 漢建国の軍師、張良にもたとえられる、「信長の野望」で知力97の天才軍略家! 彼の生肖像画がこんなところで拝めるなんて! ああ、その御手に持ってらっしゃる羽扇(っていうかはたき?)でお尻ペンペンされたひ!

PICT0174.JPGつづいて、お……あ……あれは。あれは、宣教師ルイス・フロイスの生書翰じゃん! 嗚呼! 聞くところによると、聞くところによると、聞くとろによると、聞くところによると――

PICT0169.JPG

信長どのは~~~~ッ。


後編へつづく。

養老天命反転地でXserve

2004-05-06 | ぷらぷらアーカイブ
前々から行きたい行きたいと思っていた、「養老天命反転地」に行ってきた。

えらいケッタイな名前だけど、一言で言うと「あぶないふしぎ公園」かなぁ。岐阜県が一人の現代美術家とその奥さんの妄想に多額の資金を投じて完成させた、完全にラリッた空間。公園なのに、平らな地面があまりなく、まっすぐ歩くことさえ困難な空間。過去には園内で骨折してしまう人なんかも出たりして、危険極まりない空間。でも、そんな空間をたまらなく魅力的に感じてしまう向きは少なくないはず。かつては世間の耳目も集め、こんな本も出版されている。

新幹線やらローカル線やらを乗り継いで、たどり着いたは近鉄養老線「養老駅」。出迎えるはこれみよがしにぶら下がるひょうたんたち。一つくらい盗んでもバレやしねーだろうと思ったが、駅員さんが目を光らせていたので実行に移せず。くやしまぎれに切符を指ではじいて手裏剣ばりに投げつけてやった(もちろん、自動改札なんていうアンチひょうたんオブジェクトはありません)。

園内に入るやいなや、これみよがしに立ちふさがる注意看板に遭遇。
「樹木の植えてある穴のなかには入らないで下さい。(出られなくなります)」
「園内にて問題が生じたときは×××(←なぜか消されている)まで申し出て下さい」
などのふるったメッセージに、いやがおうにも胸は高鳴る。

パビリオン「極限で似るものの家」。屋根と地面に岐阜県が描かれており、内部は迷路状。壁や床などのいたるところにソファやらキッチンやらが埋め込まれている。完全に意味不明。しかし、四次元空間や虚数空間、マク―空間などといった異空間を通常空間である三次元で表現するとこういうことになるのかなぁと思い、半ばムリヤリに納得。あとでパンフレットを見てこれがメインパビリオンだったということを知り、いろんな意味で面食らう。

園内は、とにかく坂が多い。中にはすべり台として遊べるものもあった。写真に写っている女の子のスカートの中を、いっしょにすべるふりをしながら植草教授ばりに手鏡を使って覗こうとするも、親御さんの娘を見守るあたたかい視線が強靭なバリアとなり断念。

登ってはいけないところに登ってみる。園内が一望でき、いや絶景かな、絶景かな。なんか気持ちよすぎて思わず「はじめてのチュウ」を鼻ずさみ出す始末。このあと、警備員さんに「降りなさい」と拡声器で怒られる。

さっき怒られた警備員さん。このあと、ニギリッペをかましてやった。




公園の壁沿いにぽっかり空いた心のスキマ。「のび太の宇宙開拓史」で畳の下に空いた穴を思い出す。山本直樹の最近のマンガにもこんな壁と穴がでてきたよーな。


穴に入ってみると、コンクリに囲まれた無愛想な空間が現れた。まるで合わせ鏡のように同じフレームがひたすら連続している。三浦あいかのAVにこんなシーンがあったよーな。


反転地の中心部。くもりガラスの床の下には、またソファやらキッチンやらが垣間見える。ちなみに、反転地を上から見下ろすと、日本列島が浮き上がるらしい。


反転地は5時で閉園。全員が退園するまで、拡声器片手に警備員さんが執拗に、そしてゆっくりと確実にこちらに迫り来る。まるで、「アタシは貞子の親父ですヨ」とでも言わんばかりだ。すでに俺以外は全員退園し、1対1で真正面から対峙すること数十秒……。俺の人生の中でもマジでアツい刹那だった。ヤツにとってもきっとそうだったに違いない。いつもの日常業務の延長線上などでは決してなく。お互いに目は血走り、喉はカラカラ、アソコはギンギンだ。いつ、どちらかがブッ倒れ、その結果人生が反転してもおかしくない。いや、しかし、でも俺はこんなことをするためにここに来たんじゃない。ここで、天命が尽きるわけにはいかないんだ。ああ! でも! 逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ――

「ありがとう。」

なぜこんな言葉が俺の口から出やがったのか、今になってもわからない。結局、その場から逃げ出したかっただけなのかもしれない。でも、うすら翳った太陽越しに見えたアイツのニヒルな笑顔が、未だに俺のマブタに焼きついて離れやしないのさ。

夜。あらかじめ「岐阜 うまい ラーメン屋」でググっておいた「中華料理金龍」へ。ここの五目ラーメンや、卵スープはマジで旨かった。しかも安くて量が多い(卵スープは200円ポッキリ!)。しかし、帰りのタクシーで「あそこは今は2代目の養女が経営してて、味が落ちた。昔の方が旨かった」という聞きたくもない噂の真相を突きつけられる憂き目に。むかついたので、この辺でほかにいい観光地はないかと聞いたところ、「金華山」周辺がおすすめ、とのこと。じゃぁ、明日はそこに行ってやろうじゃねーか!

ビバ・養女!(幼女じゃないよ)

「GREE Night 1.0」でXserve

2004-04-26 | ぷらぷらアーカイブ
【ソーシャルネットワークというシャレた横文字を隠れ蓑に六本木の巨大バーでIT業界人が集う深夜のハレンチイベントと、昇り竜ホリーポッターの「ウケる技術」とは?】<本誌特別取材班>

GREE Night 1.0」――。

まるで三文エロゲーのタイトルみたいだが、そうではない。今IT業界でにわかに注目を集めている「ソーシャルネットワーク」と呼ばれる「友だちの友だちは皆友だちだ」という一種の合コンデリバティブ的幻想を基盤として真夏のピーカン入道雲のごとく膨張を続けるサービスの最右翼「GREE.jp」が主催する、メンバー間の親交を深めるべく企画・実施されたイベントである。もちろん、表向きには、だ。

今回、我々取材班は、このイベントに奇跡的に潜入することができた。
以下に赤裸々なるその一部始終をレポートしたい。

■18:30~開場
入り口での入場チェックがとてもゆるく、なんなく侵入成功。受付をやっているおねぃさんたちがキレイどころぞろいだったので、男としての期待に胸を弾ませるが、しかしこれがまず第一のトラップだった。入ると、うらぶれたおっさん@若作りしかいない。おっさんおっさんおっさんおっさん……。頭の中では嘉門達夫の「WE ARE THE 魚屋のおっさん」がいやがおうにもヘビーローテーションしだす。

■19:00~イベント開幕
いろいろな面白企画が目白押し。ちなみに、出掛けに見たTV番組によると、目白押しの「目白」とは鳥のメジロがたくさん並んでいる様子が語源らしい。そんなことを思い出しているうちに、特別ゲストホリーポッターことライブドア堀江貴文社長が大登場。

・GREE.jpの買収宣言をブチ上げる
・「orkut(オーカット)」を「オルクト」とわざと読み間違える

など、期待に違わず我々パンピーには及びもつかない高度な芸をおしげもなく披露する太っ腹(@トータルワークアウトで引き締まり中)ぶりだった。我々取材班が「ネタゲッツ!」と心のなかで快哉の叫びをあげたことは、言うまでもない。

そのあと、あのスーパーベストセラー「ウケる技術」の著者の方がお目見えし、楽しさが炸裂する。炸裂って言葉って普段使わないが、あえてここで使っときたいにゃ~(←若干自暴自棄気味に)。

■20:00~フリータイム
「さぁ~、こっからは自分たちの力で楽しんでくださ~い」という司会者@元ビズシーク社長の掛け声とともに、フリータイムが始まる。そんななか、大多数のおっさんたちの中に会場を元気に駆け巡る若いパゥアー@SFCを発見。その生命力と知性みなぎる姿に、なんつーか我々取材班は目をほそめ、そして在りし日の自分達を思い出し、しみじみと絶望するのだった――。

【「GREE」.jpの本当の狙いと、生き急「ぐ」「R」市場(略して「ぐりとぐら」)】

さて、冒頭で私は「表向きにはメンバー間の親交イベント」である、と書いた。では、その裏には一体どんな意図が隠れているのだろうか?

実はGREE.jpの産みの親であり、このイベントを企画した張本人の宗主・ヨッシー師は、某R市場の社員であるのだが、それ自体には何も問題はない。しかし、である。事情通は語る。

「実は、彼は「GREE市場」を作るつもりなんですよ」

一体どういうことだ。にわかには信じがたい。先の事情通が続ける。

「今のGREEを今後より発展させていくために絶対的に必要なもの、それはeコマースです。メンバーにおすすめアイテムを登録させ、そのアフィリエイトを試験的に行っているのは、その前フリ。本当の狙いは、友だちのおすすめというシークエンスを最大限に活用することで、R市場を超えるeコマースを創造することなんです」

これが本当だとすれば、なんという壮大なヴィジネスプランなんだろう。M木谷社長もクリビーだ。

途中、宗主・ヨッシ―師が宣(のたま)っていた「いわゆる出会い系に見られる、友だちの友だちと出会いたいという欲望を叶えるサービスではなく、疎遠になりがちな友達や、連絡が途絶えた友達を見つけ、旧交を温めてほしい。そう思って作った」という言葉が場内の感動を集めていたが、この狙いを聞けば、なるほど、である。

まだ始まったばかりの「GREE.jp」。

現在参加者は1万5千人とのことだが、今後一体どこまで利用者がふえ、そしてR市場を越えるeコマースが出現するのはいつになるのか? 本ブログでは引き続き情報が入り次第、追ってXserveしていきたい。

巨人×横浜×横綱でXserve

2004-04-25 | ぷらぷらアーカイブ
東京ドームの巨人×横浜戦に行った。

3-3の延長十回二死一塁から金城が左中間へ決勝2ランホームランをブチかます。その裏ではそれまで静寂を守っていた大魔人が降臨し、5セーブ目で締める。とてもいい試合だった。

でも、そんなことより、横綱だ。↑の写真の横綱なんだ。いや、正確には横綱ではないかもしれない。しかし、やたらトイレの近い彼が私の横を通り過ぎるたび、周りの空間が一気に“角界”へと昇華し、「脳内両国国技館」で、彼は間違いなく「脳内横綱」だったんだ――。

ペタジーニがソロ4号ホームランを打ったときに彼が言い放った「どすこい!」が忘れられない。

ファールボールを腹で受け止めたときに彼が言い放った「ごっつぁんです!」が忘れられない。

ちなみに、私が巡回サイトのチェック用に利用している、「アンテナ」と呼ばれる更新通知機能付きブックマークサービスでの個人登録名は、「どすこいアンテナ」という。ここからすべてを察してほしい。それでも、一言だけ遺すとしたら……、

巨人×横浜×横綱=∞。

今日は、俺にとって生涯忘れられない日になっちまったぜ。おっと、涙がでてきやがった。……いや、これは涙なんかじゃねぇぜ。清めの撒き塩が目に入っただけさ。そこのゴスロリお嬢さん、そんなに見つめねぇでおくんなせぇ。ここは土俵じゃねぇし、ましてや深夜の洋館でもない。球場なんだ! こんちくしょうめ。

ほか、まぶたに焼き付いている青春のメモリーをここに遺したい。

_PICT0089.jpg今日のドームは55,000人の超満員。客だけでなく、場内職員も数千人オーダーでいるだろうし、売店である程度の衣食住も供給されていることを考えると、もうちょっとした城塞都市だなぁ、と思った。思わず、こいつら全員から1万円ずつ寄付してもらったら(←注:カツアゲといえないところに人がらが偲ばれます)、いくらになるのか計算してしまった。

_PICT0103.jpgブレークタイムを見計らって飛ぶアド飛行船。こんなところにまでゲイツの魔手が。横綱が、「北風と太陽」の北風ばりに、どすこいブレスで必死に吹き飛ばそうとしていたが、ビクともしなかった。

_PICT0107.jpg4角関係のもつれか。このあと横綱が仲裁に入り、なんとか事なきを得る。




_PICT0087.jpg球場といえば、酒や食い物や応援グッズを売り歩くおねぃさんに決まってる。席列の数からざっと計算しただけでも2~300人はいる。一緒に来ていた弟(厨房)がムズムズしていたので、呼び止めたはいいが言葉につまり、思わず「背中にしょってるそれ、何リットル入るんですカ?」と聞いてしまう始末。当然、無言で立ち去られる。負けじと植草教授ばりに手鏡を使ってスカートの中を激写しようとするも、55,000人の観衆が怖くて断念。

_PICT0090.jpgおねぃさんが去ったあとの弟(厨房)。なんともいえないイイ表情ですね。




_PICT0099.jpg場内でMCハマーのプレートを発見。心の奥底の方で湧き上がる若干のせつなさを認めつつも、「I'll be back!」とでも言っていそうなその勇姿に触発され、私もまた心の中で「I'll be back!」と叫んだんだ。






すべてが終わってふと振り向くと、そこには悠然と闊歩する横綱がいた。横綱は、ドーム出口の気圧差による強風をものともせず、ただ何事もなかったかのように「LaQua(ラクーア)」へと姿を消していったのだった。

目黒寄生虫館でXserve

2004-04-19 | ぷらぷらアーカイブ
前々からいっぺん行ってみたかった、目黒寄生虫館へ行ってきた。
JR目黒駅に降り立った我々探検隊がこれから目にする、恐怖と戦慄と巨大なアレ玉にあなたは目をそむけずにいられるか!? この番組は、川口浩記念財団(仮)の提供でお送りいたします。

さすが、面白ふしぎスポット目黒。のっけからジャブを打って来やがる。

・「自転車のデパート」と銘打った町の自転車屋さん
・「世界心道教御幸教会」と銘打った褐色のコンクリに純白の紙垂(しで)が映える謎のビル
・徳川の葵紋をでかでかと冠した謎の巨大建造物(となりにあんみつ屋を併設)

など、ちょっとほかのジャパンではお目にかかれない、個性的なメルクマールが次から次へとおいでなさる。ふぅ、このままではすっかり飽食の時代に浸かりきってしまったこのヤワな身じゃぁもたねぇぜ。というわけで、目的地へ到達する前に早くも疲弊しきった我々探検隊は、腹ごしらえをすべく食物先遣隊を編成。ひとまず彼らからの連絡を待つことにする。

20分後、先遣隊から連絡が入る。「500メルテ先に、茶聖左能 典代仙人の岩茶房を発見」とのこと。もはや腹が減りすぎて拝狼(おがみうるふ)になりかけていた我々探検隊にとって、これ以上の吉報はない。「バックス・バニー ショー」でワイリー・コヨーテに追いかけられるロード・ランナーばりの過剰なダッシュで現場へ急行する。

「岩茶房」にて我々探検隊は、究極のジャージャーメン、至高の豚マン、感涙の水餃子、そして――中庸の誉れ高き中国銘茶「奇種」にありついた。

ここで、一句。

 豚マンに 詰まりし歴史 奇種で呑む

 <選者評>
 豚マンの旨さを歴史の重みにたとえているのが、心にくい。
 「飲む」を「呑む」とあえて言い換えているのもどうでも
 いいが興味深いところ。奇種の旬が春先であることから、
 この句での季語となっている。ひとことでいうと、
 「ゴイスまいうー」。

 奇種薫る あいまみえるぞ 寄生虫

 <選者評>
 これからおとずれる寄生虫ワールドへの畏怖を、奇種の味わ
 いとともに胃に飲み下そう、という作者の強い意志を感じる。
 「奇」と「寄」という、発音は同じだが意味合いが異なる漢字
 の使い分けのコントラストにハッとさせられた。ひとことで言うと、
 「ゴイスまいうー」。

腹ごなしも済み、慣れない句も詠んでいい気になってきたところで、我々探検隊は決意もあらたに出発した。

【恐怖! 目黒寄生虫館 ~象金男とコブまん女~】

なんといっても、今回の一番の収穫は「バンクロフト糸状虫症」だ。このページの上部にある写真を見てほしい。一体この物体が何なのかわからなかった視聴者の方も多いと思う。

実は、これは金玉なんだ。寄生虫によってリンパ線のバランスがくずれて肥大した金玉なんだ。さしずめ、彼はキンタマンなんだ。「人間の足は老いていくごとに4本→2本→3本になる」と、スフィンクスさんが言っていたけど、彼は若くして3本になってしまった。いや、この隣りで紹介されていた、当時の様子を赤裸々に描く北斎漫画を見る限り、「5本足の後ろ指さされ組@デカマラー(ユニット名「大嚢」)」であるとも言えるんだ。

写真では確認しにくいが、「昭和45年頃撮影(日本)」と書いてある事実に探検隊の面々は驚きを隠せない様子。つい最近までこんなおっとろしい寄生虫症がこの日本に存在していたなんて。ちなみに、あの西郷隆盛も実はこれに感染していたとの報告も受けている。「自分の息子より大きな息子」なんて……。その心中を察するだけで目頭が熱くなるエピソードだ。

■探検日誌:総評
「世界で唯一の寄生虫博物館」というキャッチの割には、ディスプレーはイマイチであると我々探検隊は結論づけざるを得ない。また、階段の踊り場で「2FにてMUSEUM GOODSを展示しております。ご希望の方は内線でおもとめください」と表示しつつ、内線なんかどこにもないのは内戦ものだ(フツーに売り子が売ってる)。

しかし、あのエクスクルーシブなデカ金は世界ビックリ人間や“マラー”の神もクリビーだし、入館料は無料である。これらはほんとにすばらしい。「岩茶房」で仙茶に舌鼓を打ちながら、一句意気込んでから死地へ赴くのも一興だ。

ちなみに、デカ金はググったら女性の発症画像もあったが、ちょっとヤバすぎるのでリンクは控えろいう命令が上層部から下された。残念。

■探検日誌:短評
あー、手のひらサイズでよかった。

コ○プレ居酒屋でXserve

2004-03-15 | ぷらぷらアーカイブ
あっ、あれはFF8の学校の制服! お、あの子はカードをキャプターする小学4年生では? 春麗かと思ったらフツーのチャイナドレス!(ぎゃふん)

というわけで、生まれてはじめてコスプレ居酒屋に行ってきました。コスプレ居酒屋とはいっても平日はごくごく一般的なサラリーマン居酒屋。週末の夜だけコスプレ娘ッ子が拝めるんだけど、期待していた「ならでは」なサービスは特にありませんでした。
注文取りにくるときにわざとけつまずいてスカートとの中身がチラっと見えたりもしつつも懸命に立ち上がり、なぜか猫ミミをさすりながら「テヘヘヘ、お兄ちゃん」とか、テーブルに皿を置くときに寄せて上げた谷間にドキュン! みたいなシチュエーションは皆無でした。残念無念。

だがしかし、そんなことで怯む軟弱ヲタはそもそもわざわざこんなところくんだりまで来て酒だけ飲んで帰るはずもなく、忙しい彼女らの寸暇を見計らっては、当然のようにカメラ片手にローアングルから彼女たちにがぶり寄っていくわけですよ。それでも、彼女たちは真っ向から立ち向かい、あまつさえ笑顔まで平然と浮かべるのには、感心を通り越してなぜか悲しくなりました。きっと、

「そんなスキル、、、ふつー、一生いらねーよ、、、。」

と思ってしまったからだと思います。こう思ったが最後、心から楽しめなくなってしまった僕は、失意のうちにその場を後にしました。でもこれには後日談があって、さっきこの店の情報を検索してみたら、「同店の店長は、この店を始める以前は声優のマネージャーを務めており、その時の人脈を活かして店員を集めた」との情報が。

お父さん、この情報は見逃せませんよ! これを見た途端、あの場にいた女の子すべてが“萌え声”に聞こえてくるからあら不思議。リベンジを誓わざるをえないにょ☆彡