新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

南仏・コートダジュール⑥ 高台の墓地からの光景は、国境の街マントンを実感させるものだった

2021-12-07 | 南仏・コートダジュール

 海岸通りから旧市街に上る道すがら、見つけたのがサンミッシェル教会。モナコ大公オノレ2世によって17世紀に建設されたもの。そういえば、この町は当時モナコ公国の支配下にあった場所だ。

 12月とあってここにはプレゼビオ(クリスマスの飾りつけ)が展示されていた。

 庭には教会の模型?もあった。

 旧市街に入ると、狭い道や階段などもあちこちに見かけられる。

 さらに丘を上って行くと、柵で仕切られた墓地に到着した。入り口が開いていたので中に入ると、地中海が一望の下に見渡せる展望所になっていた。

 左側の突き出した岬の向こうはもうイタリア。隣のイタリアの町まではたった1.5キロだという。島国で生まれた身には、陸続きの国境など考えたこともなかったが、こうして実際に海と陸を見ていると、地政学的な歴史の違いがズシリと心にぶつかってくるのを感じる。

 墓は、19世紀に避寒客としてこの地で過ごした名士たちのものが多く、様々なデザインの墓も見られた。

 この墓などはまさに彫刻作品だ。

 海岸には大規模なヨットハーバーもあり、保養地として機能しいている町であることが実感できる。

 町全体を見下ろせる場所も見つけた。

 先ほどの女性像が逆光となって輝いていたので、その光景を1枚。

さあ、もう少し足を延ばして旧市街の美しい建築群に向かおう。

 

 


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