表通りの裏通り

~珈琲とロックと道楽の日々~
ブルース・スプリングスティーンとスティーブ・マックィーンと渥美清さんが人生の師匠です。

The Live Series: Stripped Down

2020-07-18 00:55:36 | ブルース・スプリングスティーン
2ヶ月にいっぺんくらい急にリリースされる”配信オンリー”(だからお願い!円盤出してください!)のザ・ライヴ・シリーズ最新作は、ありそうでなかったアコースティック・バージョンを集めた全15曲。



眠れなくなってしまったので今聴きながら文字を打っていますが、80~00年代にかけて色んなステージでのアコースティックな演奏が入っています。
これは意外に良いかも。殆ど今までに耳にしたことのあるパフォーマンスですが、こういう風にシャッフルされちゃうとたまりませんね。

「スプリングスティーン史上最も近くて私的なパフォーマンス」

と謳われているのはちょっと言いすぎなような気もしないでもありませんけど、夜に聴くのにピッタシですね。

『ストリップド・ダウン』(このタイトル良いですね。ストーンズの名盤『ストリップド』を彷彿)は86年の「ダンシング・イン・ザ・ダーク」のアコースティックで始まります。もう1曲目からイカす!!

僕は「明日なき暴走」だけはアコースティック版が受け入れられない(これは当時聴いてショックを受けたから。トラウマです。)んですが、他の曲、特に「二つの鼓動」Two Heartsなんかは実にしっくりくるんですよねぇ。原曲があんなにロックしてるのに。
他にも「ボビー・ジーン」なんかも凄く良いし、『トンネル』ツアーの頃のアレンジが大好きだった「オール・ザット・ヘヴン・ウィル・アロウ」や、リユニオン・ツアーの頃のアレンジがあまり得意じゃない(キライとは言ってません)「ヤングスタウン」はこっちの方が断然好きかも。他の『ザ・リバー』からの2曲もアコースティックだとより訴えてくるものがあるし(特に『デビルズ』ツアーからの「リバー」良いですね)、最後を飾る「エンプティ・スカイ」の『ライジング』ツアー当時の静かなバンド・バージョンよりも一層攻撃的で胸に響きます。

正直、『ゴースト』ツアーや『デビルズ』ツアーのように全編同じトーンでのステージは若干抵抗があります(Eストリーターたちの活躍の場が少ないから)。
でもこのシリーズのようにごった煮にしてもらえると、どの曲もスっと違和感なく入ってきます。

やっぱりブルースの曲はどっちでもイケることが証明されました。タイトル通り”剥き出しの”贅肉を削いだ(フルバンドが好きだけど)ナマナマしいブルースの歌の世界に浸るのにはおススメの一枚(だから円盤出してください)ですよ。

ネタがなくなったら...なくなったらで良いです。ぜひ The Live Series Song from Japan みたいなタイトルで、過去の数少ない日本公演の音源集なんか出してもらえたら嬉しくないですか?
予想外に上手なブルースの日本語も聞けますしね。


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