もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

解り難いこと

2022年04月18日 | 社会・政治問題

 素人観には不可解なことが多過ぎる。

 朝日新聞編集委員の峯村健司氏が、「週刊ダイヤモンド」に対して安倍元総理のインタビュー記事のゲラ刷りを求めた。
 経緯を振り返ると、峯村氏は、週刊ダイヤモンドが行なった安倍氏のインタビュー記事の掲載前に、同誌の副編集長に電話で「元総理が記事の中身を心配されている。私が顧問としてファクトチェックを任されているのでゲラ刷りを見せて欲しい。ゴーサインは私が決める」と要求したとされている。
 峰村氏は多くの受賞歴を持つ朝日のエース記者とされ、本人の弁によると「安倍元総理にも外交・安全保障について定期的にレクチャーしており、安倍氏から”明日から海外出張するので核兵器共用に関する部分のファクトチェックをして貰えると有難い”と言われ取材記者の名刺を貰った」と述べている。
 ダイヤモンド編集部は要求を拒否するとともに朝日新聞に「編集権の侵害」と抗議し、朝日新聞も調査したうえで「政治家と一体化して他メディアの編集活動に介入したと受け取られ、記者の独立性や中立性に疑問を持たれる行動だった」とダイヤモンド側に謝罪、峯村記者の行為が「報道倫理に反する」と編集委員の解任と停職1か月の処分を下した。
 一方の安倍事務所は、「朝日新聞社と峯村氏の間のことで、事務所としてコメントは控える」とするに留まっている。
 報道前の他社原稿を要求したことは新聞人としてあるまじき行為と思うが、安倍氏と朝日新聞が犬猿の仲とは云わないまでも相互不信の関係にあると思っていた自分としては、安倍氏が本当に峯村氏にファクトチェックを依頼したのかと疑問を持っている。
 一般的には、対談やVIPの独占インタビュー等は出版前に当事者の了解を得るとされているので、安倍氏と週刊ダイヤモンド間にも校正の手順は話され、安倍氏が峯村氏に校正を一任するならば当然に双方が了解していたように思うので、どうも峯村氏の主張は分が悪いように思える。
 かって、黒川弘務元東京高検検事長の賭け麻雀問題では、卓を囲んでいたのが産経と朝日の記者であったと聞いて「産経は分かるが、朝日も?」と感じたことを思い出した。自分は「左の朝日」と思い込んでいるが、「左朝日の中核であろう編集委員が「安倍氏の顧問」を名乗れるほどの存在」と思うと、なにやら伏魔殿の一角を覗き見た思いがする。

 パキスタンがアフガニスタンを空爆したことも自分の目から解りにくい。
 アフガンのタリバン政権樹立はパキスタン国内アルカイダの直接支援とパキスタン政府の陰陽支援の結果であると思っているが、現在、パキスタンは国内でパキスタン・タリバン(TTP)という反政府武装勢力の跳梁と討伐に手を焼いている。TTPはアフガンのタリバンとは別組織とされているがアフガンからの支援を受けているのは確実らしく、そのためにパキスタンは現在でも「アフガニスタン・イスラム首長国」を承認しない以上に今回の空爆に踏み切った。パキスタンにとって、まさに「一寸先は闇」、「飼い犬に手を噛まれた」状況であろうかと思っている。


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