もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

小室哲也報道に思う

2018年01月23日 | 報道

 小室哲也氏が、不倫騒動の末に引退を発表した。

 不倫騒動は週刊誌の報道を契機として、ほぼ全てのマスコミが同調して報道したものであり、小室氏が不倫に至る経緯を話した会見の前後では、日馬富士の暴行事件と同じ手のひら返しの論調に変化したのは例のとおりである。思うに、極めて興味が沸くものの他人の寝室と懐具合を覗くのは卑しい行為であるとの節度がかって存在した。そのため、欧米先進国には、新聞に関しては一般紙、ゴシップ紙等と呼び分けられる区分(棲み分け)が存在し、テレビについても全国ネットCh、ゴシップChがあって報道内容に明らかな差があったものと思う。しかしながら、日本には最初からその棲み分けが存在せず、物事の大小・品性の有無にかかわらず「ニュース」と一括りに取り扱われ、報道の自由を隠れ蓑としてやりたい放題の状況である。さらには種々の情報が雑多に取り扱われているネットの普及もあって、欧米でもマスコミの棲み分けが消滅して全ての事象を劇場的・激情的に報道して、取捨選択は読者・視聴者に委ねることが一般的となってしまった。このためポピュリズム全盛状態・フェイクニュース氾濫の世となってしまった。また、報道各社には他社のスクープ記事についての追随・続報は「提灯記事」であるとして潔しとしない風潮があったとも聞き及んでいるが、現状は腐肉に群がるハイエナよろしく、いや本家を凌駕するために更に過激・更に推測・ねつ造を加えることさえいとわない報道姿勢に堕してしまった感さえある。

 マスメディアに対して、寝室・閨房と懐具合のような秘事については一定の節度を持って報道に当たって欲しいと思うのは、自分一人だろうか。

 

 


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