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もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

米韓首脳会談に思う

2017年11月08日 | 社会・政治問題

 トランプ大統領が日本に次いで韓国を訪問した。

 米国大統領の接遇に、韓国は不可思議とも思える行動を採った。今回のアメリカ大統領の東南アジア歴訪の主眼が、北の核政策に対する周辺国の意思確認と連携の強化であることは明白であり、国連を中心とする国際社会も挙げて北朝鮮を非難している状況にも関わらず、韓国は日本と共同歩調を採らないと正式に通告したものと受け止められる行動を見せた。このことは、日米韓の枠組みよりも米中韓の枠組みを選んだと解釈すべきであろう。さらに、元慰安婦と称する女性をトランプ大統領に逢わせる演出を見せたが、当の女性がトランプ訪韓反対集会に出席していたことは文大統領自身の反米意思を表明したものでもあろうか。独島海老をメニューに加えた晩餐会は、反日をさらに強調するもので"心卑しい告げ口外交"の極致ともいえるが、予てより日韓の歴史認識には与しないと公言しているトランプ大統領の顔を逆撫でする演出まで見せた。勿論、韓国がどのような選択をするのかは韓国の自由であるが、第二次朝鮮戦争という最悪の事態に中国がどの位置に立つのかは明白であるにも関わらず、"児戯にも劣り""国際感覚に劣る"節度のない姿勢を諸外国に開陳する姿勢は、朝鮮族自体の資質すら疑われる結果にしかならないと思うのだが。

 韓国は、THAAD導入による中国の反発を主因とする経済の低迷や格差の拡大などの国内問題を抱えていいるが、歴史問題の軛から日本との協調が難しい状況にある。日韓通貨交換協定が頓挫した保険を中国経済に求めざるを得ない反面、北の脅威には米国の軍事力を必要とする状況を、お得意の"蝙蝠外交""告げ口外交"で果たして乗り切れるのだろうか。