酒の肴には、食べる肴と、感じる肴と二つあるように思います。
酒を飲まなくなって「肴」を言うのも変ですが…
食べる肴には、ビールなら枝豆とかナッツなどの乾き物。
(あまり上等な肴が浮かびませんね^^)
もう一つの肴は、楽しいおしゃべり。
枝豆やナッツに劣らず、お酒をこよなくおいしくさせてくれます。
現役時代にこのおしゃべりがとても上手い先輩がいて、酔うのも忘
れて?聞き入ったことがあります。
話し上手な人は、ほとんど仕事と関係ない内容だから、余計に楽し
かったんでしょうね。
最後はあまりうまくないカラオケで締め、ちょっと耳が痛かったけど。
その先輩は、阪神大震災の本社建て直しの激務からガンに罹り、あ
っけなく鬼籍に入ってしまった。
反対に、仕事の話(それも自慢話)をグダグダしゃべる先輩もいて、
こっちの方はシラケましたなあ。
付き合わされて、何度も聞かされました。
「キミらとこんなに飲んでなかったら、家の1軒も建てられたよ」。
「自分で誘っておいて、何言ってんだ…」
酔いが冷め果てました。
でも職場の先輩だから、じっと我慢の拝聴、しかありません。
以来、私は後輩たちと飲みに行っても、こんな先輩には絶対なら
ない、と思ったものです。
おしゃべりの肴って、案外気を遣うものだなあ、と学びましたね。
丸谷才一さんは、あるエッセーで書いています。
「酒の肴でいいのは冗談、それに飽きたら猥談」。
でも猥談も飽きてくると、最後はクイズで遊ぶんだそうな。
「首相官邸のお手洗いの男女の表示は英語、漢字、絵文字か」
同席した古手の政治部記者が出したらしい。
絵文字だ、漢字だ、英語だと、散々遊んだが正解は「表示なし」
に、みんなびっくり。
理由は、
「首相の家(うち)だから、一般家庭と同じように表示はないのです」
分かったような、わからないような・・・と、丸谷さん。
もっともこの本が出版されたのは1992年10月だから、今はちゃ
んと表示されているかもね。
<旅の想い出アルバム>
知床岬(2007年9月)





