キットの組み立て工程はステップ16で終了しましたが、劇中車の仕様に近づけるための追加工作が幾つかあります。順に紹介してゆきます。まずは上図の後部の雑具箱をタミヤの有名なキットより転用して組み立てます。
組み上がりました。
車体に取り付ける際に、上図の赤円内に示される二ヶ所の留め金具を追加します。
この金具はタミヤの有名なキットではみられませんが、今回のドラゴンの旧キットではきちんとモールドされています。ドラゴンに限らず、最近のミニアートの新製品群にもこの金具はモールドされていますので、一般的に付いているものなのでしょう。タミヤだけがこれを省略しているもののようです。
雑具箱をセットしました。
すると上図のように例の金具がギリギリでかろうじて端が見える程度になります。劇中車ではこの金具がL字形になっているようですので、不足部分をプラ板で追加します。
追加工作した状態です。これでガルパン仕様への工作の一つ目が完了しました。
続いて二つ目の工作に進みました。左右のフェンダー上に棒状のステーを追加します。劇中車ではこれらの上に丸太が載せられています。このステーはタミヤのⅢ号突撃砲B型やⅢ号戦車のキットのA36にあたりますが、同じタミヤの有名なキットでは省かれていますので、ネットで見かける先行作例の大半がこのパーツを付けないままになっています。
劇中車では御覧のようにフェンダー上の四ヵ所、丸太の下に等間隔で棒状のステーが付きます。
そのパーツは今回のキットでは不要部品の中に含まれていました。これらを活用します。
4本のステーのうち、1番目と4番目は既にパーツE4、E5として取り付け済みですので、2番目と3番目とを追加しました。これで完了です。
三つ目の追加工作は、主砲防盾の上端のカットです。御覧のように車体上面よりも高く突き出ており、砲身を俯角いっぱいに下げても突き出たままです。その突き出た部分をマジックで黒く塗っています。
劇中車は、御覧のように主砲を下げると防盾の上端も下がって車体上面よりも低くなります。この状態に合わせます。
マジックで黒く塗った部分をカットしました。この工作はタミヤの有名なキットで作った場合でも同様に必須となります。むしろ劇中車の主砲防盾のサイズが小さいのだろう、と思います。
劇中車の仕様に近づけるための追加工作は、まだまだ続きます。 (続く)