月水食堂のお弁当

地産地消と昭和の香りをコンセプトにした安くておいしいお弁当を届けます。

母と息子

2010-07-24 15:20:08 | 日記
あまりの暑さにさすがに頭がぼ~っとする。
ちょっと外に出ただけで汗が噴き出し、体が焦げて行きそう。

帰宅後、せんたく物をたたみ夕食を作り横になっていると、電話が鳴った。

メンバーのシルベスタからだった。
シルベスタはガタイが大きいが繊細な心を持っている。話を聞いてもらえますかと沈んだ声。

母と言いあってしまったと言う。

シルベスタは父と母と三人で暮らしている。母テレサはシルベスタにとってかけがえのない存在だが、それだけに近すぎて摩擦も多い。

シルベスタのもらした一言に母が投げたコメントが彼の気持ちを傷つけ、怒りが治まらないという内容だった。

母親に代わるから、ぼくの言い分を伝えてほしいと言うのだ。

はいはい、了解。ではお母さんに代わってね。
一通り彼の気持ちを聞き、自分の思いを確認させた後、テレサと代わる。

以前にも書いたが、テレサは慈愛の深い律儀な女性である。

指導員の私に、家族間のトラブルを解決させるのは きっといたたまれない気持ちだろう。

テレサにしては、作業所に五月雨的に通う息子に対しハッパをかけたつもりだが、自分なりに頑張っているつもりのシルベスタが憤慨した。

些細だが、親子ならよくあるトラブル。
私は二人に言った。
「私も夕べ、息子と大げんかしただよ。あなたたちとよく似てるよ。互いに疲れていると、小さな言葉にも反発して喧嘩になるだね」

二人の姿はまさに我が家の姿。

シルベスタからの相談で逆に学ばせてもらった。

シルベスタ、10年一昔というけれど、10年前退院して作業所に来た頃のあなたと今のあなたでは随分成長したよ。
怒りに任せて発散する昔とは違い、きちんと自分を表現してるね。

私がささやかでもお手伝いできるなら、いつでも電話するといいよ。

あなたとテレサが笑って暮らせる事が、私の望みでもあるからね。