パウル君

タコの占い師が話題を呼んでいる。
バウル君という生蛸で、ＦＩＦＡワールドカップの勝敗を完璧に当てているそうな。

先日準決勝でスペインに敗れたドイツ国民は、パウル君を食べてしまえと怒っているそうだ。

パウル君の二択占いに信憑性があるかどうかまだ怪しいものだ。
だから、たまたま餌欲しさに足で予言 した結果に逆切れするのは、パウル君にとって迷惑極まりない事だろう。

このパウル君のニュースを見たその晩、たまたまスーパーで蛸を買ってしまい、ちょっと気味が悪かった。

昔、生け簀料理屋で蛸の刺身を食べたことがある。生の蛸は茹でたものより食感が微妙で、噛む度にまだ吸盤が反応し口の中の粘膜を吸い付いてくる。
その不気味さときたら、経験した者しかわからない生々しい苦しみだった。
食べる前は、わいわい賑やかだったテーブルの四人が、吸盤との格闘でだんだん元気を失い、私などしまいには涙目になっていた。
蛸の執念、生命力には改めて驚かされたものである。

木曜レディース弁当

なすの味噌サンドフライ いかとジャガ芋の煮付け
胡瓜のおろし和え
フルーツゼリー

いかは柔らかな小ぶりのもの。煮物では里芋との方がメジャーですが、私は、ジャガ芋との相性の方が抜群だと思います。
旬のきゅうりもみずみずしく歯ごたえよく、ポン酢味の大根おろしと和え、さっぱり夏メニューでした。