月水食堂のお弁当

地産地消と昭和の香りをコンセプトにした安くておいしいお弁当を届けます。

左オーライ

2010-07-15 14:48:13 | 日記
雨の日の納品は大変です。
かれこれ三年ほど仕事をいただいている箸の内職。一週間に一度は車で45分ほどかかる業者さんに納めます。

助手席には頼りになるメンバー、ケンウッドを乗せて。

7月14日、今日の配送当番は私。
大雨の不安を押し切り、業者さんに連絡を入れました。
担当のゴルゴさんは、なるべく来てほしくないと曇った声。

雨が降ると、倉庫からの荷下ろしが大変だからだ。

でも今週は今日しか行けそうにない。なんとか頼み、ケンウッドと車に乗り込みました。

ケンウッドは今日、自作のイラストが県の精神保健機関紙に入選をし、ちょこっとギャラをいただきました。

そのせいか、いつもより 生き生きしていたような。

以前にも書いたと思うが、ケンウッドは自閉症。吃音や緘黙があり、自ら口を開くことはありません。

納品先で積み込みを終え、さあ帰ろうねと車を発車させました。100Mほど走ると一時停止し右折をする道に出ます。

一時停止しつつ、左右を確認する私の耳に響いた言葉。耳を疑いました。

「左オーライ」
「えっ!?」
思わず聞き返した私に、ケンウッドは首をすくめうつむきました。
「ごめん、ごめん、ケンウッド、確認してくれただね。左オーライね。ありがとう」

ケンウッドは恥ずかしそうにうつむいていました。
私はうきうきと心を弾ませ車を発車させました。

あのケンウッドが自分から誘導をしてくれた。
「左オーライ、左オーライ」
心の中で何度もケンウッドの声を思い出し反芻。

この素晴らしいハプニングを、帰ってから早速スタッフたちに話しました。

皆、「え~?!ほんとにぃ~?私も聞きた~い」

と沸き上がり、きらきら目をかがやかせ、そしてうらやましがりました。

そう、ケンウッドはお母ちゃんスタッフたちの人気者なんです!!

木曜レディース弁当
野菜オムレツ
茄子とピーマンの含め煮
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メロン