○「住人でない人」対策はあるのか
http://disaster-i.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_489d.html
このブログでは、何度か過去の災害について触れてきましたが、ここ十年くらいの災害に関する情報は、岩手県立大学の牛山素行先生のホームページおよびブログに分かりやすく、そして大変詳しく説明されています。
◇豪雨災害と防災情報を研究するdisaster-i.net http://www.disaster-i.net/
◇自然災害科学研究者 岩手県立大学総合政策学部准教授
牛山素行 による研究活動記録用ブログ http://disaster-i.cocolog-nifty.com/blog/
牛山先生は岩手県立大学で教鞭をとっておられるので、今回の内陸地震の被災地にも近いこともあり、現地写真も公開しておられます。
さて、牛山先生もブログで、今回の震災の特徴として次にのようなことが述べられています。
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今回の地震による人的被害は「住民でない人」が中心であることを指摘ました。(途中略)「外で行動しいる,住民でない人」が犠牲になる形態を軽減することも困難であると言わざるを得ません. (途中略)しかし,地形情報その他から個々の地域においてこのような種類の災害が起こりうるといった情報,すなわち災害素因の情報はある程度把握できると思われます.こういった情報を,単なる「危険情報」として示すだけでなく,「学びの情報」として提示するなどといった方向は,効果は限定的ですが,一つの可能性ではないかなと思います.
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私も高校・大学と受験を経験していますが、「得意」としていた科目でも覚えたものはあっという間に忘れてしまいます。ところが、自分で興味を持ったテーマについては、ほぼ完璧に知識が残っています。
ですから、技術者や防災担当者が"上から目線”で、行政からこんな箇所が危険として指定されています、覚えといてねという感じで情報提供をしても、実質的に根付く知識にはならないと思います。
本当に分かりやすい、実用的な知識・情報提供のあり方は、ハードルを下げることではなく、高いレベルの知見まで理解したいというモチベーションを喚起することにあると言えるでしょう。
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