防災ブログ Let's Design with Nature

北風より太陽 ソフトなブログを目指します。

投票に行ってきました

2009年08月23日 | Design with Nature
今月の30日は衆議院選挙の投票日ですが、急遽現場が入ることになりそうなので、今日期日前投票を済ませてきました。専門技術者が如何なく力を発揮する、高等教育(特に自然科学系の大学、工専)の授業料を安くし、技術立国を目指す、自然災害は経済を低迷させる大きな要因となるため防災産業の育成に取り組む、、、、などといったことを大々的にアピールする政党・候補者がいれば、そこに投票しやかったのですが、そんなところはなかった(まあ、ないか)ので、本命のないなかの投票でした。

そんななか、農業に関しては自民も民主もだめだというニュース記事がありました。

日本の農業ダメになる 自・民に失望の声
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090822-00000553-san-pol

豊能町の兼業農家の男性(58)は、「戸別所得補償をするにしても、MA米の廃止が前提だ」と注文を付ける。自民党は補助金を用意して農家の大規模化を促し、収益性の向上を図るというが、この男性は「山間部では田畑が獣に荒らされて“自然減反”が進んでいる。現場を知らない人らが施策を決めている典型例」と手厳しい。

農業や林業は、Design with Natureの根幹です。”環境”はCO2だけではないのです。

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2 コメント

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補助金は誰のため (beachmollusc)
2009-08-24 18:37:33
自分のブログで紹介しましたが、白井裕子著「森林崩壊」新潮選書、には林業における補助金行政の現場の実情が詳しく書かれています。

農林水産の全般で、税金(補助金)をもっとも多く食う土建業振興に重点が置かれていて、肝心な基盤産業の技術開発と人づくりなどがそっちのけ状態です。規模の拡大しか頭に描けない官僚の無能が悲劇の元ですが、現場に密着して問題の本質を見ようとしないからでしょう。

高齢化は結果としての問題であって、補助金依存症を促進し、産業の担い手にとって魅力ある生産現場をつくる自主的な努力を削ぎとっているので、後継者も新規加入者も現れないことが根本的な問題ですね。
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知恵の林の育成 (下河)
2009-08-25 08:23:57
beachmolluscさん。大変参考になる書籍のご紹介有難うございます。先日述べた砂防や治山ダムの考え方も旧態然としていて、新しい人、廉価で効果的な考え方は受け入れられず、哲学なき前例至上主義がはびこっています。それを『実績重視』という言葉ですりかえています。

「日本では補助金をもらうためには行政のマニュアル通りにしなければならない。つまり、新しい方法を考えたり、工夫したりする余地が少ないのである。」

このあたりに若い人のモチベーションの低下の原因があると思います。多額の公共事業や補助事業が行われながら、建築材を採るために植林した人工林は切られず、木材自給率は二割であるというのも衝撃です。

この本については、後日このブログでも考えてみたいと思います。
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