防災ブログ Let's Design with Nature

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引き分けの心理とコンサルタントの技術

2008年09月09日 | 防災・環境のコンセプト
私はたまに「週間ベースボール」という雑誌を読んでいます。そのなかの、豊田康光氏(元西鉄ライオンズ)「オレが許さん!」というコラムに深い含蓄があるのです。

今週号の興味深い記事として、引き分けの心理というものがありました。一部引用します。
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8月29日からのソフトバンク-西武戦は、すべて延長戦引き分けという結果になった。これは実力拮抗の名勝負ではなく、12回までで引き分けというルールがあるから、選手の心が引き分けでもいいやとなっている事が大きい。これは、福田首相の辞任の無責任さに通じるものがある。「引き分けでいい」「サインで動かしてもらった方がいい」-これがいまのプロ野球である。これでいい野球をしろというのは無理であるが、お金を取って見せる仕事があることを絶対に忘れてはならない。
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先日、太田さんと、
コンサルが民間の相談事をやりたがらないのは、公共事業では最終的な責任は役人にあるんだというのをよりどころ> にしすぎてきたため、自分で最終判断を下す、それに伴うリスクを冒す度胸がないためだということが大きい。
いい加減な判断でも、公共事業という手続きのフィルターを通すと、責任の所在がなくなるからですね。

なんて話をしてました。基準書どおりやればいい、コンサルの仕事はここまでで、あとは発注者のせいなんだ、

これはまさしく引きわけの発想です。さらに国から何百~何千、時に億の金が降ってきます。

しかし、本当のファン(エンドユーザー)コンサルタント技術者を求める人は、高くても数十万のお金(もちろん私にとっても大金です)ですが、白黒はっきりせい。現場が基準だ。引き分けは許さん。
額は少なくても、金を取って見せる仕事があることを絶対に忘れてはならない。
太田さんのおっしゃるところの、
This is THE 仕事
です。