地質マンガ http://www.geosociety.jp/faq/category0009.html
なんともおちゃらけたマンガですが、言いえて妙なところをついています。いくつか読んでいると、地質屋は浮世離れしている(それを誇りにしている)雰囲気がぷんぷん。
この記事のUPした「地質学の彼氏を持つと」というマンガは、私はいまひとつ笑えません。むしろこの差は理系と文系(彼氏と彼女)に近い部分もあります。観察と分類という地質学・自然科学の基本原理から離れられず、感受性が後回しになっているのです。
自然科学4分野(物理・化学・生物・地学)のうち、地学は資源を輸入に頼るようになって、ものづくりに直結しにくい→産業化しにくいというマイナー化の宿命を背負いました。そこでなんとか防災や環境保全の分野で活躍の場を探しているのですが、一般の人を味方につけるためには”感動”させなければいけないと思います。そこに必要なものは”感受性”だと思うのですが。
こんなお茶らけたものがある一方で、地質学雑誌の最新号は「最終間氷期の環境変動」という特集号でした。酸素同位体ステージと気候変動との関連、海洋表層温度と二酸化炭素の吸収量の関連など、地質学の王道とも言うべきテーマと提言が詰まっていました。地質学雑誌の表紙も洗練されていて好感をもっているのですが、ビジネスという意識をもっともっと強く持つべきなんでしょう。